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スーパーグイデッティがアヤックスを蹴散らし、デ・クラシケルに勝利!

日曜午後に行われたエールディヴィジ第19節、フェイエノールトはジョン・グイデッティの光り輝く活躍でデ・クラシケルに4-2で勝利!ロナルド・クーマンのチームは0-1のビハインドを負ったが、グイデッティの3得点が大きな力となり競り勝った。この1週間プレーできるかずっと不確定だったスウェーデン人だが、ほぼフル出場。グイデッティの他にオトマン・バッカルもゴールを決めている。

 

スタッツでは決して本命ではなかったフェイエノールトだが、デ・カイプでのデ・クラシケルがアヤックスを倒す絶好機であることはチーム全体が理解していた。フェイエノールトがホームでアヤックスに勝利したのは2006年が最後だが、少なくとも試合前から監督、選手ともに良い結果を出せると自信を感じせる口ぶりだった。

 

だがフェイエノールトは試合に不味い入り方をしてしまう。チームのテンポはあまりに低く、プレーが雑でアヤックスを本当に苦しめるには至らず。クリスティアンエリクセンアヤックスの先制ゴールを決めたれるまでそれは変わる事はなかった。セットプレーのこぼれ球からデンマーク人MFは広大なスペースを素早いカウンター。最後は18mの距離から強烈なシュートでエルヴィン・ムルデルの守るゴールを破った。

 

だがHTまでGKにとってノーチャンスだったのはこの1回だけで、ムルデルは前半ピッチ上で輝いたスターの一人だった。15分過ぎにはフルノン・アニータのシュートをセーブし、30分過ぎには素早い飛び出しでロレンゾ・エベシリオとの1対1をストップ。

 

フェイエノールトアヤックスの先制後に本当のエンジンが掛かり始める。0-1になった1分後には6試合の出場停止から戻り即スタメン出場したギオン・フェルナンデスが同点へ文字通りの大チャンス。ルーベン・スハーケンのクロスをインサイドで強烈にヒットさせたが、GK ケネト・フェルメールに阻まれた。

 

だがこのGKも10分後のジョン・グイデッティのネット上部に突き刺さった強烈なPKには手も足も出ず。扁桃腺炎から劇的に回復しスタメン出場したスウェーデンスピッツはヤン・フェルトンゲンに倒されて得た正当なPKを自ら決めてみせた。

 

フェイエノールトは前半を終えるまでには完全に立ち直り、グイデッティがチームにリードをもたらしてHTを迎えることができた。FKからバッカルの折り返したボールに対ししっかりとポジションを取っていたグイデッティは、倒れながらもつま先で押し込むだけで良かった。

 

後半のフェイエノールトは試合をコントロールし、攻撃のタイミングをしっかりと測り続ける。この戦術は後半早々に成功し、ギオン・フェルナンデスが中盤から持ち上がると、ペナルティ・エリア際でパスを受けたオトマン・バッカルがしっかりとゴール隅に蹴り込んだ。

 

アヤックスの監督 フランク・デ・ブールは残り30分で二人のエクストラFWをチームに投入するも、ほとんど効果は現れず。フェイエノールトの素晴らしい守備もあり、アヤックススピッツ陣までボールを運べることは無かった。だがエルヴィン・ムルデルの珍しいミスでデ・カイプの終盤は緊張感あるものに。バックパスの処理にリスクをかけすぎ、途中出場のディミトリー・ブリキンに決められてしまった。

 

これによりアヤックスはデ・クラシケルでせめて1ptとのほのかな希望を得たが、その希望もあっという間に消された。試合終了7分前にフェイエノールトに安全圏となるリードをもたらし、デ・カイプに安堵のため息をつかせたのはやはりグイデッティ。カモヘロ・モコチョからの優しいパスを受けると冷静に低い弾道でフェルメールを破りこの試合3点目、今シーズン14点目を決めた。

 

Feyenoord – Ajax 4-2

Scoreverloop:

19’ 0-1 Eriksen

31’ 1-1 Guidetti (strafschop)

41’ 2-1 Guidetti

50’ 3-1 Bakkal

80’ 3-2 Bulykin

83’ 4-2 Guidetti

 

Scheidsrechter: Kuipers

 

Geel: Fernandez (Feyenoord), Vertonghen, Van Rhijn (Ajax)

 

Opstellingen:

Feyenoord: Mulder; Mokotjo, Vlaar, Martins Indi, Nelom; Clasie (88’ De Vrij), Bakkal, Leerdam; Schaken, Guidetti (90’ Cabral) en Fernandez (82’ Cissé).

 

http://www.feyenoord.nl/pages/newsdetail.aspx?contentcode=20120129_verslag_feyaja

 

ジョン・スーパーグイデッティ

「雰囲気という点ではフェイエノールトでプレーする選手以上に良いものを得られる人たちはいないね。僕はこのクラブに来て間もないけど、アヤックスに勝つことの意味がとても大きいのはよく分かっている。子供頃からフェイエノールダーだった人たちにとっては特にだろう。チームと一緒にサポーターのみんなをハッピーにできてとても嬉しいよ。みんなハッピーだ」

 

「ファンのため、僕ら選手のため、スタッフのためにこの3ゴールはスーパーだ。先週は体調を崩したけど、たくさん休めていまはフィットしていた。ファンはこの勝利を味わう資格がある。みんながこの3ゴールをずっと忘れないことを願ってるよ」

 

「僕にはハッキリ分かっていることが一つあるよ。次の試合では着飾った女性サポーターがスタンドに座ってるだろう。僕のアヤックス相手の3ゴールに魅了されてね、ハハハ」

 

「試合後は寒かったけど、特にファンのためにずっとピッチに残ってお祝いをしたよ。僕らは彼らが大好きなんだ。デ・カイプでアヤックスに勝つのを6年間待っててくれたんだからね。僕らのサポーターは最高だよ」

 

「もちろん先週は酷い熱だった。アヤックス戦でプレーできたのはまだラッキーだっんだ。メディカル・スタッフとチームメイトに感謝している。3得点できたのはこのチャンスをくれた彼らのおかげだからね。3得点で花束が貰えるだろうけど、僕らはチームとしてアヤックスを倒したんだ。チームとしての素晴らしい偉業に僕も参加できた。みんなでお祝いするよ」

 

ロナルド・クーマン

「遂に勝った。ロッテルダムフェイエノールトの人々みんなにこの勝利を捧げたい。彼らはずっと待っていたからね。ここでのアヤックス戦勝利は普通の勝利ではないんだ。クラブにとってファンタスティックなこと」

 

「最初の20分間はやりたかったようにはやれていなかった。我々にはかなり多くの問題があった。特にポジションチェンジだ。我々がアヤックスをコントロールできるようになったのは20分過ぎから。アヤックスが先制したのは当然だった。我々は上手く行かず、彼らは普通に上手く行っていたからね。PKの瞬間から我々は試合に戻れた。そこからは競り合いに勝てたし、前へ出れるようになった。運が良かったよ」

 

「我々が勝ち点を落とさずに済んだのはエルヴィンのために良かったよ。そうなるとGKにとっては悪夢だからね。彼にとってもそれで責められるのは決して相応しく無い。今日の彼は他の場面で2,3回我々を救ってくれたんだからね」

 

「グイデッティのパフォーマンスは信じられない。彼はあの歳でフェノメーンだ。私もそうそう見たことはない。活力という点でもだ。これまで体調を崩して100%フィットはしていなかったんだがね。こうなるとチームにとっては非常に重要。私も頭の中ではやれるのは60分から最大でも70分程度と考えていた。だが彼は親指を上げ続けたんだ。だから彼を残した。彼はボールをキープし、相手に脅威を与えていたからね。最後はスタンドの拍手を受けさせるために替えたが、それに相応しい活躍だった。彼がいると他の選手も良くなるんだ。それを復帰戦でもあるこういう試合でまた見せてくれた。アヤックス戦でハットトリックをする選手はそう多くない。ファンタスティックだよ」

 

「ジョンには水曜日からトレーニングで落ち着いてコンディションを整えさせた。最も重大なことは彼が19歳で非常に強いメンタルを持っているということだ。あの歳の若者でそう多くいるものではないよ。他の選手たちも彼に惹きつけられ、引っ張られてるんだ。ジョンは自分への自信を周囲に放っているだけでなく、毎試合それを見せてもいる。チームにとってこういう選手がいるのは素晴らしい事。今日のジョンはファンタスティックだった」

 

ロン・フラール

「試合後はマイクを手にせずにいられなかった。この解放感を心の中からそのまま全部吐き出した。誰も席を後にせず、これ以上なく楽しんでいた。本当に長く待たせてしまったからね。ファンタスティックな勝利だ。誇りに思うし、嬉しいし、ホットした。素晴らしい日だ。6年前も僕はこのクラブにいたけど、この勝利がクラブやみんなにとってどれだけの意味があるかは分かっていなかったんだ。今は本当によく分かるし、僕自身たくさんの事を経験したからこの勝利は6年前よりずっと素晴らしく、ずっと大きな意味がある。僕のキャリアのハイライトの一つだ。このチームにはとてつもなく大きな可能性があるけど、みんながそれを全てださないといけない。今日はそれができた。信じられないよ、なんて日だろう!」

 

「僕らにとっては難しい試合だった。リードを奪われ粘りも無かった。グイデッティが僕らの方に流れを取り戻してくれて感謝している

「最高の雰囲気。みんな解放感がある。素晴らしいよ」

 

ヨルディ・クラーシ

「やっとだね。僕らみんなこの勝利の意味は分かっているよ」

 

オトマン・バッカル

「もうジョンには驚かなくなってきた。今日のようなビッグゲームでいつも結果を出せる。信じられないよ」

 

ギオン・フェルナンデス

「スタジアムを1周するウェーブはファンタスティックだね。フェイエノールトはフォルクス・クラブであることが今日再び証明された。アヤックスにはそんなに勝ててなかったから、この勝利は僕の復帰の記念にもなる。デ・クラシケルについては何週間も前からたくさん話に出ていた。最終的にそれに勝ててとても良かった」

 

ディルク・カイト

「ありがとう、フェイエノールトアヤックスに4-2で勝ってくれて僕の週末はさらに良いものになった」

 

 

遂に勝ちました!いろいろあったものの終わってみれば順当な勝ち。嬉しくて泣けます。

これまでのトッパーと違い出だしが悪く全くプレスがかからなかったためにドキドキの展開でしたが、20分ほどでようやく落ち着き。一つはモコチョが左バックに移り、レールダムが中盤でエル・アマーディの代わりを務めたことですね。これはお互いにために良かったようで、二人とも好パフォーマンス。後半はクラーシがいつも通り中盤を制圧できて見ていて安心の試合でした。フラールも前半悲劇的に思えたものの後半は立ち直り。ブルーノは見ていて心強い。ミケルも復帰戦としては無難に対応。ギオンも決してベストポジションではないものの後半しっかり仕事をし、スハーケンも今日は90分通して素晴らしい出来。バッカルも久々に仕事をしてくれてエルヴィンも決められたら難しくなった場面で素晴らしいセーブ。後半大きなミスを犯すも、スーパーグイデッティがやってくれました・・・。泣けます。まだまだ批判の多い彼がこのミスで潰されずに済みました。

 

決してグイデッティ一人の力で点を取っているわけではないですが、彼がピッチ上でチームの精神的支柱になっているのは間違いない事実。今さら彼のどこが優れているかなど言うまでもないですが、過去にどれだけの期待の選手がデ・カイプのプレッシャーに耐えられず消えていったかを思うと、本当に恐るべき19歳です。フェイエノールトの選手がデ・クラシケルでハットトリックを決めたのは1964年のHans Venneker以来。クラブとエールディヴィジの歴史に名を刻みました。今日の3ゴールの映像は今後デ・クラシケルが来る度に繰り返し流されるでしょう。

 

ユース出身のタレントたちにとっては「ユースでは負けたことがない」という相手にトップチームがこれまでほぼ完敗を喫していたわけで、今日の勝利は今後の両クラブの力関係を変えるはずの本当に大きな勝利。心からの賛辞と感謝を送ります。

 

これでようやく020と勝ち点で並び、首位とも7pts差。まぁカンピューンスハップの夢は夢として取っておいて、まずは次節NEC戦。モロッコ代表も無事にアフリカカップ敗退決定してエル・アマーディも戻って来ます。