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冷たい風のナイメヘンで危なげなく勝利

日曜午後に行われたエールディヴィジ第20節、フェイエノールトはN.E.C.相手に素晴らしい試合をして0-2で勝利。冷たい風の吹くナイメヘンのホッフェルト・スタディオンでロナルド・クーマンのチームは自信溢れるプレーで相手にほとんどチャンスを与えず、オトマン・バッカルとギオン・フェルナンデスのゴールで2点差を付けた。

 

ロナルド・クーマンナイメヘンでの試合へ向けて、事ある毎にフェイエノールトにとって良い結果が重要だと強調していた。デ・カイプでのアヤックス打倒から1週間、チームにN.E.C.相手に再び3pts取るための約束事を徹底させていたのも、デ・クラシケルでの勝利が太陽の下の雪のようにすぐに消えてしまわないためだった。

 

そのメッセージを心に刻んだフェイエノールトはN.E.C.相手に最高の出だしを見せる。チーム最初のチャンスをオトマン・バッカルが見事に決め、即座に先制点をもたらした。アヤックス戦でもゴールを決めたこのMFは7分にジョン・グイデッティとのワンツーでGKと1対1になると強いシュートで逆隅を打ち抜いた。

 

早い時間帯の先制後、フェイエノールトはHTまでに二つの考えで揺れているように思えた。N.E.C.陣内でシンプルな攻撃を仕掛けハボル・バボシュにせまったものの、バッカルの見ろ琉シュート以外大きなチャンスはほとんど作れず。だが重要なのはリードを守り、守備組織をしっかりと守ることだった。

 

フェイエノールトはピッチを支配していたが、リードを広げ落ち着いて身を逸らせることだけはできず。N.E.C.はボールを持てないものの、それでも数回危険なシーンを作り出したが、HT10分に前に左サイドから侵入したゲネーロ・ゼーファイクのシュートがブルーノ・マルティンス・インディがなんとか体に当てるなど、フェイエノールトには多少の運もあった。

 

ホームチームの得点はフェイエノールトの素晴らしい、コンパクトな守備によって実現することなく、後半開始直後にはギオン・フェルナンデスが0-2となるゴールでチームにさらに落ち着きを与えた。フェルナンデスは左サイドでボールを受けつつナタニール・ヴィルをかわすと、そのまま中へと切れ込み、グイデッティとのワンツーから逆隅へとフィニッシュを決めた。

 

N.E.C.の監督 アレックス・パストールは残り30分で二人のFWを投入するも、フェイエノールトがそれによって悩まされることは無かった。ロッテルダマース・サイドの組織は完璧に機能しており、ホームチームのゴールを感じさせる稀な瞬間も、エルヴィン・ムルデルがしっかりと対応。終了15分前のライアン・コールワイクのゴール前での決定機も、終了直前の途中出場リロイ・ジョージのミドルシュートもムルデルが素晴らしいセーブ。

 

結局最後の笛までN.E.C.の大きなチャンスはそれだけで、フェイエノールトが正当な勝利を得るまでもう危険に脅かされる瞬間は無かった。ピッチの反対側では終了5分前にフェルナンデスが3点差に広げる大チャンス。バッカルのパスで裏に抜け出したが、シュートはバボシュの足に阻まれた。

 

N.E.C. – Feyenoord 0-2

 

Scoreverloop:

7’ 0-1 Bakkal

47’ 0-1 Fernandez

 

Scheidsrechter: Boucaut

 

Geel: Conboy, Koolwijk (N.E.C.), Vlaar, Nelom, Clasie, Guidetti, Leerdam (Feyenoord)

 

Opstellingen:

N.E.C.: Babos; Will, Van Eijden, Nuytinck, Conboy; Vadocz, Schöne (73’ Nijland), Koolwijk; Van der Velden (60’ Platje), Zeefuik en Goossens (46’ George).

Feyenoord: Mulder; Leerdam, Vlaar, Martins Indi, Nelom (85’ De Vrij); El Ahmadi (67’ Mokotjo), Bakkal, Clasie; Schaken, Guidetti (80’ Cissé) en Fernandez.

 

http://www.feyenoord.nl/pages/newsdetail.aspx?contentcode=20120205_nec_verslag

 

ロナルド・クーマン

「我々はビジネスライクで良いプレーをし、それが勝利に結びついた。寒さと荒れたピッチでフットボールをするのに良い環境とは言えなかった。だから我々は普段よりも重心を後ろに置いて、素早い攻撃を仕掛けようとした。バッカルのゴールで早い時間帯に0-1にしたお陰でもある。もう少し早く試合を決めることはできただろうが、その点では我々はまだまだ」

 

「2点差をつけた後はトラブルになる場面は数回しか無かった。チームを讃えたい。我々は非常にビジネスライクに、組織的にとても上手くプレーしたし、勝利に相応しかった。これで悩みの種が無くなっていくことを願っているよ」

 

エル・アマーディについて

「アフリカカップとの気温差は多分30℃以上あっただろうが、彼に影響は見られなかった。中盤にカリムが入ると我々はずっと楽にフットボールができる」

 

首位と5pts差に

「我々が本気でカンピューンスハップ争いに割って入れるとは思っていないし、そのためには私のチームは非常に多くの事が求められる。確かに我々がこれからの5試合で4試合ホームなのは事実。この好調を続けいれば、どうなっているかは誰にも分からない。だが我々は5位から上を考えるのはまだまだ早すぎる。5位が現実的な目標なのは替わらない。もちろんそれ以外の目標も排除するわけではないがね」

 

http://www.feyenoord.nl/pages/newsdetail.aspx?contentcode=20120205_reactie_koeman

 

ロン・フラール

「良い時間帯にしっかりゴールを決められた。開始6分とHT明け直後。その後は試合をコントロールできたし、エルヴィンの数回のセーブにも救われた。みんな90分間集中していたし、チームとしてやるべきことができた。タフなアウエーゲームだったけど、相応しい勝利だろう」

 

「僕らは負けたくないし、特にホームではそう。あの試合でのN.E.C.のゴールは明らかなオフサイドだった。あれがこの試合に影響していたのは確か。僕らはリベンジをしたかったし、それをしっかりと実行した」

 

ギオン・フェルナンデス

「これはとても重要な勝利だった。先週の勝利でこの試合の勝利は普段よりもずっと重要になっていたんだ。もしここで良い結果を出せなければ、アヤックス戦での勝利の価値が大きく落ちてしまうからね。僕らはとても効率的にプレーした」

 

「最近のトレーニングでアウトサイドからのプレーにとても良いフィーリングを持てるようになったんだ。自分のスピードをよりコントロールして中へ入っていけるようになった。あのゴールがそれを物語っている。サイドで楽しめているよ」

 

「終盤のGKとの1対1は決めるべきだった。あれで余計な緊張感が残ってしまったからね。あれを除けば満足している」

 

「N.E.C.はホームだし彼らも3ptsが絶対に必要。もっと鋭く来ると思っていたよ」

 

「僕らはチャンスを全く与えなかった。試合前には監督から勝ちさえすれば勝ち方は問題じゃないと言われていたんだ。でも僕らは良い勝ち方をしたと思う。僕らが見せたものはポジティヴなものばかりだ」

 

「先の事は楽しみだけど、いまはタイトルのことは気にしないべきだと思う。目標が5位なのは変わらない。PSVかAZがベーカーを獲れば直接欧州戦を決めるのに5位で十分、それが美しいシナリオだろう。僕らは自分たちのことに集中して、これからの試合でなくべく多くの勝ち点を取らないといけない」

 

カリム・エル・アマーディ

「今日の僕らは良いパフォーマンスを発揮して自分たちの強みを出し続けられた。アグレッシブなプレーだったし、僕らがここで勝ちたかったのは見て分かっただろう。良い方向へ向かっているよ。僕らはまだこういう試合に負けるだろうと言われてたけど、今日の僕らはそういうところを全く見せなかった」

 

「僕らはトップクラブ相手に良いパフォーマンスができるということは見せてきた。いままだN.E.C.戦のようなこういう試合にも勝てたのはとても良いサインだ。アヤックスウニ勝つのはいつでも嬉しいけど、翌週負けてはほとんど無駄になってしまう。僕らはこれからホームで2連戦だし、それにも勝っていかないといけない。僕らの目標は5位以内だけど、このリーグ戦ではどんな結果にもなり得る。勝ち続ければ何か素晴らしい事になるかもしれない。ただライバルたちのことを気にしすぎずに、自分たちが勝ち続けることに集中しないとね。みんでそう言い合っているよ」

 

http://www.feyenoord.nl/pages/newsdetail.aspx?contentcode=20120205_reactie_fernandez

 

 

決してベストゲームでは無いですが、難敵相手に全く危なげなく勝利。チームの成長を感じさせます。まぁフラールギオンのコメントに現れてますね。デ・カイプでの不当な敗戦のリベンジと、デ・クラシケル勝利後に絶対的に求められた勝利。最高の結果です。終盤だけやや雑になりましたがほぼ1試合通じて安定したプレーができたのも好材料。グイデッティ以外の選手が決めたのも良かったです。ただ空気読まないベルギー人主審にイエローカードを配られてしまったのが今後考えるとちょっと残念・・・。酷かったですねぇ。

 

戦術的に見ると前半ファン・アイデンにかなり楽に蹴らせてしまったお陰で裏を突かれてましたが、どうやら最初からあまり前進守備はしない采配だったようで。まぁ所詮ゼーファイクがスピッツやってるチームですからねw 2点目を取った後にかなりボールが回る時間帯があったので、そこで3点目も決めたかった印象。

 

全員6点以上をあげられるパフォーマンスですが、特に我らが守護神エルヴィンと成長著しいブルーノは文句の付けようのない出来。本当に頼もしくなってきました。素晴らしいです。ブルーノは左バック適正では無かったですね。おかげでステファンがなかなかスタメンに復帰できません。ということでフラールとステファンの競争に。エクセルシオールへレンタル中のバルトも素晴らしいプレーを見せていたのでCBは当分安泰。レールダムとネロムの親戚SBコンビだけやや押されガチだったかな。でも好調と思われたジョージがなぜか後半からの出場で助かったか。まぁ後半もほとんど仕事させませんでしたけど。

 

中盤は待望のエル・アマーディが戻って来ました。さすがにモコチョとは格が違うということで非常に安定感。クラーシと一緒にシェーネ、コールワイクをほぼ完璧に抑えるという素晴らしい仕事ぶり。バッカルがややファドスをフリーにさせてましたが、攻撃面で十分仕事したので良しとしましょう。今日のバッカルは良かった。

 

ギオンは前半はそんな良くなかった気がしますが、後半は目立ってました。このままウィンガーとしての道を歩むのか。終盤はスピッツもやってましたが。スハーケンはそれなりに安定して右サイドでクロス提供。結構シュートも打っていたかな。決まらなかったですが。グイデッティはさすがにマークが厳しくなってます。まぁ当然ですが、そういう時にポストプレーで周りを活かせるのが彼の素晴らしいところ、ということで2アシスト。お疲れさまでした。

 

さて、PSVアルメロでずっこけたおかげでなんと5pts差!もちろん目標は5位以内、できれば4位、もっとできれば3位ですが、ファンとしては夢を見る権利はあります。来シーズンはカンピューンスハップを争うのが義務ですが、多少今シーズン経験を積んでおくのも良いことかと。今後の日程はフィテッセ(H)、RKC(H)、PSV(A)、フローニンゲン(H)、ユトレヒト(H)。まぁアイントホーフェンでの試合は置いといて、それ以外は全勝を狙うべき日程。これを終えた後にどのくらいの位置にいられるか、楽しみです。とりあえずのライバルはヘーレンフェーンですけどね。