Mijn Feyenoord

Feyenoordを中心にNederlands voetbalを追いかける

アレナで絶好の勝機を逃して引き分ける

日曜昼に行われたエールディヴィジ第10節、力強いプレーを見せたフェイエノールトアヤックスとのデ・クラシケルで1-1と引き分けた。フェイエノールトは試合の大部分を支配、60分過ぎにCKの流れからステファン・デ・フライのゴール前至近距離のシュートで先制したが、その後CKからヤン・フェルトンゲンにゴールを許した。アヤックスはケネス・フェルメールのレッドカードにより最後の30分間を10人でプレー。

 

デ・クラシケルでのロナルド・クーマンのの戦術プランは前々からハッキリしていた。良いフットボールよりも良い結果を選び、アヤックスに自分たちのプレーをさせるスペースを与えず、チャンスを作らせない事を狙っていた。試合の序盤でフェイエノールトがこのプランを見事に遂行していることが明確になっていた。チームとしてよく組織され、特に中盤で力強いプレー。チームは多くの競り合いに勝ち、特にカウンターから何度も危険なシーンを作る。前半のベストチャンスはフェイエノールトにあり、アヤックスがCKからヘディングをバーに当てたのみだった。

 

ルーベン・スハーケン、ジェルソン・カブラル、そして風邪のジョン・グイデッティに代わって出場したギオン・フェルナンデスのスピードがアヤックスを特に苦しめ、前半半ばにはロン・フラールのフィードから大チャンスに。ルーベン・スハーケンがペナルティ・エリア際でボールを受けると、反転して強烈なシュートを放ったが、ケネス・フェルメールに阻まれた。

 

その5分後には前半最大のチャンスがカブラルに訪れる。ペナルティ・エリア外からカーブをかけたシュートで狙ったがクロスバーを直撃。リバウンドからフェルナンデスがネットを揺らしたが、オフサイドだった。

 

後半フェイエノールトは前半同様のやり方を続け、アヤックスはよりプレッシャーをかけてきたが、それでもホームチームフェイエノールトのゴールに近づく事はほとんど無かった。後半最初の20分間でエルヴィン・ムルデルが仕事をしなければならなかった場面は、ペナルティ・エリア際からのテオ・ヤンセンのFKが枠を逸れたシーンだけ。

 

逆にケルヴィン・レールダムには先制の大チャンス。コーナー付近のFKからフリーでヘディングをあわせるも、ボールを上手くヒットさせられずに枠を外してしまった。しかしその20分後についに先制。CKからまずロン・フラールが狙い、それはブロックされたが、リバウンドをステファン・デ・フライがシュートするとボールはフェルメールの体に当たってゴールの中に。

 

フェルメールは試合終了30分を切った時間帯に抜け出したフェルナンデスを倒し、オープンなゴールチャンスを妨害した事で当然のレッドカードを受け、それが最後の仕事に。10人になったアヤックスだが、それでもCKからヤン・フェルトンゲンが強烈なヘディングを決めて3分での同点に。

 

終盤フェイエノールトは試合を始めた11人のアヤックスよりも10人の相手に明らかに苦戦。クーマンのチームはもはやアヤックスにプレッシャーをかける力はなく、パスにミスが多くなる。そのためフェイエノールトにとっては同点をキープして数回のカウンターに賭ける事が重要に。大チャンスは両チームにあったが、どちらも試合を決める事はできずに1ptを分け合った。

 

Ajax – Feyenoord 1-1

 

Scoreverloop:

61’ 0-1 De Vrij

67’ 1-1 Vertonghen

 

Scheidsrechter: Nijhuis

 

Geel: Alderweireld, Bulykin (Ajax), De Vrij, Cissé, Fernandez (Feyenoord)

 

Rood: Vermeer (64’ Ajax)

 

Opstellingen:

Feyenoord: Mulder; Leerdam, De Vrij, Vlaar, Martins Indi; Clasie, Bakkal, El Ahmadi (84’ Mokotjo); Schaken, G. Fernandez en Cabral (73’ Cissé).

 

http://www.feyenoord.nl/pages/newsdetail.aspx?contentcode=20111023_verslag_ajax

 

ロナルド・クーマン

「率直に言って、もっと良い結果が得られるはずと思っていた。本当にガッカリしている。しかし選手たちは今日はとてもよくやってくれた。勇気を持ってフットボールをするチームであり、アヤックスを支配していた。試合の中で成長し、危険なプレーでたくさんチャンスを作った。我々のプレーしたやり方を私は誇りに思う」

 

結果には落胆。

「終盤の我々のプレーは良くなかった。パスがザルで、ロングボールでプレーを急ぎすぎたし、60分まではほとんど勝っていた競り合いにも負けていた」

 

特に中盤を賞讃。

「ポジションプレーが素晴らしかったし、選手たちはボールを持った時に落ち着きがあった。ジョルディ・クラーシにとっては初めてのアヤックスフェイエノールト戦。この試合は今の彼にとってとても良いテストだっただろう。みんながあれほど落ち着いてプレーしたのは見事」

 

グイデッティが病欠で試合前にスタメンを変更。グイデッティはウォーミングアップっまでスタメン出場を願っていたが、クーマンは選手たち全員にプレーに関する事は早急にハッキリさせて欲しいと望んだ。

「後から振りかえればギオン・フェルナンデスの脅威が我々の側にあった事を喜んでいるよ。もちろん彼は今シーズン序盤、グイデッティが加入した時にガッカリしただろうが、今日はとても良くやってくれた。」

 

これで10試合を終えてまだアヤックスの上におり、トップ5に入っている。

「この位置をキープし続けたい。我々は今のところ私の予想よりも良くやっているよ。AZ戦の後は少なくとも1pt取れたとガッカリしたが、逆に今日の我々は勝てたはずだし、勝たなければならなかったと感じた。我々はこの試合の中で勇気を持ってプレーできることを見せたんだ。このやり方で成長し続ければ、順位表のこの位置もキープできるはず」

 

ロン・フラール

「僕らは勝たなければならなかった。1-0で勝っていて相手はレッドカードで10人。決してリードを手放してはならなかったんだ。この結果は残念だけど、自分たちの見せたプレーで二は喜んでいるよ。今日はアヤックスが試合に入っていなかったのが僕らにはプラスだった。でも後半はもっとゴールを決めるべきだった」

 

ジョルディ・クラーシ

「勝利を逃してみんなガッカリしているよ。今日は何もかも上手く行ったけど、結果だけが付いてこなかった。アヤックスに5,6年勝っていない事を考えれば、僕らのガッカリ感を想像できると思う」

 

この1週間、アレナで結果を出せると言い続けていたフェイエノールトの選手たち。

「それに土曜の練習ではサポーターからもう一度大きな声援を受けたからね。チーム内には大きな自信があったんだ。ロッテルダムの人々は長い間僕らのアヤックス相手の勝利を待ち望んでいる。今日は勝つ大きなチャンスがあった。いや、僕らは勝たなければならなかった」

 

「僕らには100%のチャンスが8回はあったと思う。それは素晴らしいけど、でも決めないといけない。逆に一瞬の不注意で同点にされたのは恥ずかしい事」

 

フェルメールのレッドカードがターニングポイントになった。

「そこから僕らは下がってしまったけど、プレッシャーをかけ続けるべきだった。あれでアヤックスが試合に戻るのを助けてしまった。そこまではとても上手く行っていたのに。観客がブーイングを初めて、アヤックスはバックパスが多くなった。今日の僕らは間違いなくアヤックスより上だった。チームとして戦えた事は誇りに思う。このチームは強くなっている」

 

 

前半何点か取っておけば軽く勝てる試合だったので非常に惜しい事をしました・・・。多少複雑ではありますが、ファンとしては当然喜べる結果。素晴らしい試合でした!これほどチームとしてプレスがかかった試合を観るのは本当にいつ以来のことだったか・・・。今日はクーマンの戦術プランの勝利。勝ってませんが。

グイデッティがいきなり二日前から風邪だったとか言い出した時はどうしてくれようかと思いましたが、ギオンが十二分に役目をこなし、持ち前のスピードで攻守に貢献。攻撃面で一番光ってたのはスハーケン。中がギオンだとクロス上げてもしょうがないので、大胆に中へ切れ込んで良いシーンを作ってました。

 

特に中盤はバッカルがアニタを、エル・アマーディがテオ・ヤンセンを、そしてクラーシエリクセンを完璧に抑え(エル・アマーディだけ少しやられてた気もしますが)、完全に圧倒してました。特にクラーシは今日のマン・オブ・ザ・マッチ。初のクラシケルでそのクオリティを大々的に示したと言って良いでしょう。本当に素晴らしい選手です。スペースを見つけ、先の動きを読む戦術眼は特に今のチームに於いて欠かせない存在。正直もう一人欲しい。というかフラールに代わってキャプテンやって欲しい・・・。早く契約更改しましょう。

 

それほど攻められなかったのでDF陣はアレですが、レールダムはさすがにスピード負けしてちょっと苦戦してたか。セットプレーは如何ともし難いですが、前半バー直撃を喰らったシーンのステファン、後半失点したシーンのフラールと共に相手CBに競り負け。このチームの格としてもうワンランク上に行って欲しい。まだ細かいミスも多いし・・・。

 

一応アナスがベンチ入りしてたモノのやはりO/19でフル出場した直後で酷使できる訳もなく、終盤は攻撃で切るカードが無かったのを考えれば仕方ないか。でもAZの二の舞になったのはやはり残念。

 

まぁ020が最低のプレーだった事を考えれば、そんな楽観もしてられませんが、それでもようやくデ・クラシケルでフェイエノールトらしい試合が観られたので良い日曜でした。デ・カイプでは勝ちたい。

 

週明けて平日にGAEとベーカー戦。そして次節は日曜にユーロボルフでフローニンゲン戦。こっちもなかなか手強いです。レールダムの受難が続きます。

 

あー、勝ちたかった。