フェイエノールトはロスタイムのミヒル・クラーメルのゴールによりN.E.C.とのアウエーゲームに勝利し、エールディヴィジ9試合で全勝。ホッフェルトスタディオンでジョヴァンニ・ファン・ブロンクホルストのチームは長時間1-0のビハインドを背負っていたが、残り10分で1-2にひっくり返した。
エールディヴィジでのアウエーゲーム6試合連続無失点でクラブ記録を更新しようというフェイエノールトの望みはナイメヘンでの回10分で頭から消して構わない結果に。モハム・ライーのペナルティエリア際かのシュートがブラッド・ジョーンスを驚かせてホームチームに先制点をもたらし、フェイエノールトにとっては2016年4月20日のヘラクレス戦の2失点以来のアウエーでの失点となった。
同時にN.E.C.のゴールはフェイエノールトが代表戦期間明け最初のゲームで全くシャープさ無く入ったことを示していた。ユリアン・フォン・ハーケは何の障害も無くドリブルで中盤を持ち上がれただけでなく、ここまでトップフォームだったブラッド・ジョーンスがライーのシュートには珍しいミスを犯してしまい、その結果早々のビハインドに。
この瞬間、フェイエノールダーたちの頭の中には無意識に昨シーズンのウィンターストップ前最後の試合のことが浮かんでいただろう。チームはN.E.C.とのアウエーゲームで不要かつ高く付く3-1の敗戦を喫し、暗黒の7連敗の始まりとなった。
ナイメヘンでビハインドを背負ってもまだパニックになる理由は無かったとは言え、フェイエノールトは前半残り時間でN.E.C.の守備をトラブルに陥れることがほとんどできず。その結果数少ないチャンスは個人のアクションからであり、スティーヴン・ベルフハイスに優先されて起用されたビラル・バサチコグルが30分過ぎに右サイドで見事な加速見せて最終ライン際からクロスを上げたが、ディルク・カイトには届かず。
1-0の時間帯が長く続くほどホームチームはゴール前でより快適に居座り、さらに時たまカウンターのチャンスも狙うように。しかしフェイエノールトにとっては今シーズン初の勝ち点取り逃しを避けるため、テンポを上げ続けて攻撃により人数を掛けていく他無かった。
イェンス・トールンストラに代えてスティーヴン・ベルフハイスを投入した直後にはヤン・アーリー・ファン・デル・ハイデンに代えてスピッツ ミヒル・クラーメルも投入し、ファン・ブロンクホルストは終盤に向けて意図を明らかに。
そして残り10分にベルフハイスのミドルシュートが戦いに疲れ切ったN.E.C.相手に同点ゴールを決める土台になったことで交代策が報われる。ボールはポストを経てカイトにもとに届き、彼のシュートもポストに当たったが、ヨルゲンセンがラインを超える最後の一押しをして1-1.
最終的にロスタイムにフェイエノールトに勝利をもたらしたのはクラーメル。途中出場のスピッツはヨルゲンセンのシュートがポスト直撃した瞬間にしっかりポジションを取っており、苦しい試合に夢のような締めくくりとなった。
NEC - Feyenoord 1-2
Scorverloop:
20’ Mohamed Rayhi 1-0
80’ Nicolai Jørgensen 1-1
90’+1’ Michiel Kramer 1-2
Scheidsrechter: Danny Makkelie
Gele kaarten: 39’ Mohamed Rayhi (NEC), 61’ Karim El Ahmadi (Feyenoord)
Opstellingen:
NEC: Joris Delle; Mikael Dyrestam, Dario Dumic, Wojciech Golla, André Fomitschow; Janio Bikel (81’ Robin Buwalda), Julian von Haacke, Gregor Breinburg; Reagy Baah Ofosu (73’ Taiwo Micheal Awoniyi), Kévin Mayi, Mohamed Rayhi (84’ Quincy Owusu-Abeyie).
Feyenoord: Brad Jones; Rick Karsdorp, Eric Botteghin, Jan-Arie van der Heijden (70’ Michiel Kramer), Terence Kongolo; Karim El Ahmadi, Dirk Kuyt (93’ Lucas Woudenberg), Tonny Vilhena; Bilal Basaçikoglu, Nicolai Jørgensen, Jens Toornstra (66’ Steven Berghuis).
ジョヴァンニ・ファン・ブロンクホルスト
「前半の我々はやるべき事もやれる事もやっていなかった。なぜ試合の入りがあれだけ悪かったのか、推測するのは難しい早々にビハインドを背負ったことで。彼らにやりたいプレーをさせてしまい、我々は試合に入ることができていなかった。特にクロスに対してのシャープさの無さと注意力の不足が前半を象徴している。上手くいかない試合はあるものだが、100%を出さないでプレーするような姿勢はあってはならないこと。後半は選手たちにしっかりした姿勢が見えた。チームは後半キャラクターを示し、ゴールを狙い続けた」
途中出場のベルフハイスとクラーメルの活躍について
「スティーヴンはサイドから中に入ってシュートすることができる。それで終盤NECを押し込み、いつゴールが決まってもおかしくないというフィーリングをもたらしてくれた。最終的には運が味方することも必要だが、後半を元に判断すれば我々は自分たちで運を引き寄せたとも言えるだろう」
「クラーメルはチームに別のものをもたらしてくれ、彼が入ることでロングボールが常に危険になり得る。ミヒルとニコライの2人でゴールを狙えるのは見ての通りだ」
ジョーンスのミスについて
「誰でもミスを犯すことはあるし、私も犯す。彼を責める点は全く無いよ。私は彼にとても喜んでいる」
「我々は良いシーズンスタートを切ったと言えるだろうが、27ptsではまだカンピューンにはなれない。我々はこの調子を維持して続けていきたい。他のチームには目を向けない、自分たちだけだ」
http://www.fr-fans.nl/nieuws/26945/van-bronckhorst-dan-is-het-geluk-wel-aan-je-zijde
ディルク・カイト
「これが今のフェイエノールトのキャラクター。試合の入りは弱々しくてビハインドを背負ってしまった。そこからはハードワークしてプラスαのものを見せるしかない。ゴールを目指し続け、同点にした後も2点目を目指し続けた。時には運も必要だけど、これは自分たちで運を引き寄せた結果だ」
「先制された後僕らはかなりボールを持って彼らを押し込んだけど、ラストパスが何度も良くなかった。この試合を振り返れば改善点が多くあるだろう。それを直せば僕らはまだまだ上手くやれる…」
http://www.fr12.nl/nieuws/39327-kuyt-soms-moet-je-een-beetje-geluk-hebben.html
ブラッド・ジョーンス
「あれでナーバスになってはいけないんだ。起こりえることだし、GKの宿命。僕は週にああいうボールを40~50回キャッチしているけど、今日はミスした。時にそういうことがあってもその後も集中しつづけて決まり事を守り続けなければいけない。歳をとればそういう切り替えもやりやすくなっていくもの」
「僕はNECの観客と良い関係を持てていたし、戻れて楽しかったよ。NECは素晴らしい人たちがいるファンタスティックなクラブ。彼らと再会の挨拶ができて良かった。無失点には抑えたかったけどね」
「幸運による勝利だとは思わない。僕らのプレーによって得たチャンス」
https://www.fr12.nl/nieuws/39329-jones-de-mist-in-dat-is-het-leven-van-een-keeper.html
ミヒル・クラーメル
「最後の1分で決勝点を決められればもちろん嬉しいよ。僕はこの試合をひっくり返せるとずっと確信していた。その通りうまくいって嬉しい」
「この試合は僕らは強力なベンチを持っているということを再び証明した。2週間前のヴィレムII戦もターピアが途中出場でゴールを決めたし、今日は僕が決められた。もちろん僕はいつもプレーしたいけど、チームが上手くいかない時に出場時間を得られる。僕らがいつも勝てるのを願っているけど、自分が違いを作れるのをみんなに分かって貰えるのは嬉しいよ。今日はそういうケースだった」
「監督は僕にニコライと一緒に前線でプレーし、ディルクが僕らの後ろに残るようにと言っていた。何とか違いを作ろうとして、それが上手くいった。僕らの2得点はどちらも運が良かったとは言えるだろうけど、決してラッキーでは無く、クオリティによるものだと僕は思う。スピッツとして普通にしっかりポジショニングを取るかどうかの問題」
「僕らはカンピューンになりたい。そのためにはこういう試合で勝たなければいけない。それに成功し、これでPSVに9pts差。でも同時にたった3試合分だし、それほど大した穴じゃない。その一方で僕らが良いシーズンスタートを切ったのは明らかだ」
https://www.fr12.nl/nieuws/39330-kramer-noemt-laat-doelpunt-niet-lucky.html
またナイメヘンでコケるパターンかと思いましたが、驚くほど何とかなって9連勝。いや~、さすがに今回は駄目かと思いましたが…
試合内容は特に酷くは無く、ジオが言ってるように単純に力を抜いていただけ。多分7割くらいでやってたような… さすがに競り合ってもほとんどボールが取れないとちょっと厳しいので、1失点で済んだのがむしろ幸運でしょう。あれだけ快足FWによーいどんされるとスピードの無いCBデュオが気の毒になります。
再びスタメン起用されたビラルはアクションは良かったものの肝心のクロスが悉く精度を欠き、リックとの連携もいまいち。後半はリックが中に切れ込むパターンで何とかしようとしてましたが、展開的にベルフハイスが今日は良かったですね。プレー精度も久々に高く、右サイドから逆転の原動力に。クラーメルもフィニッシャーとしての価値を示し、交代選手がチームにプレースタイルの変化とプラスαをもたらせるとても良い状況になっています。
今日はプレー内容でいろいろ苦しみましたが、ハードワークとキャラクターの面では全員がしっかりと仕事。特に同点シーン直前で足をつって倒れたビケルを引っ張って起き上がらせ、そのままプレーを続けさせて実質数的有利を作り出したニコライは密かに素晴らしい仕事をしていたと言えるでしょう。
アウエーでの無失点記録更新はなりませんでしたが、木曜のELは適当に済ませて、いよいよ来週末は10連勝スタートなどいろいろなものを賭けてのデ・クラシケル…