『どうなるか楽しみ』。それがジョヴァンニ・ファン・ブロンクホルストはオーストリアでの1週間のトレーニングを終えたフェイエノールトがAnderlecht相手にどんなパフォーマンスを見せるかの心中だった。1週間半後にCL予選を戦うベルギーのトップクラブ相手のこの試合を前日に監督は「良いテスト」と描写していた。
少なくとも数百人の観客が集まったRohrbach an den Lafnitzでファン・ブロンクホルストが失望することはほとんど無かっただろう。新GK ブレッド・ジョーンスが初めてゴールを守ったフェイエノールトは堅固な印象を与え、前半最も危険なチームでもあった。トニー・フィレーナは早々にリードを奪うこともできたが、MFのシュートはバーの上に。さらにニコライ・ヨルゲンセンも数回相手ゴールに迫っていた。
前半残り5分でフェイエノールトは殴りかかり、そして命中。5分間で2点を決め、どちらもキャプテン ディルク・カイトによってゴールが生まれた。
キャプテンの1点目はフェイエノールトのスピードあるカウンターから。フィレーナが自陣からエルジェロ・エリアを奥へ走らせ、左サイドフリーな状態からゴール前へパス。このウィンガーのお膳立てをカイトが左足で流し込んだ。それから間もなくしてキャプテンは今度は右足でゴール。こぼれたボールに20mの位置から強烈なシュートを放ち、ゴール左隅に決まった。
HT明け直後にもカイトはこの午後3点目を決めることもできたが、イェンス・トールンストラのCKからヘディングはバーの上に。後半のフェイエノールトは次第に集中力を失っていったようにも見えたが、それはチーム内に選手交代があったせいもあるだろう。ファン・ブロンクホルストは後半 GK パル・ハンソン、マルコ・ヴェイノヴィッチ、ミヒル・クラーメルらに出場機会を与えた。
残り5分でそのクラーメルがダメ押し。再びフィレーナの良いお膳立てからこのスピッツがゴール至近距離から冷静に決めた。これによりフェイエノールトの練習試合3連勝が決まり、最後の1分にOkakaの足から失点するも何も変わらず。
RSC Anderlecht – Feyenoord 1-3
Scoreverloop:
40’ 0-1 Kuyt
44’ 0-2 Kuyt
85’ 0-3 Kramer
90’ 1-3 Okaka
Geel: El Ahmadi
Opstellingen
RSC Anderlecht: Roef; Appiah, De Maio, Nuytinck, N’Skala; Hanni, Doumbia, Dendoncker; Sylla, Tielemans en Acheapong.
Feyenoord: Jones (46’ P. Hansson); Karsdorp, Botteghin, Kongolo, Nelom; El Ahmadi (75’ Vejinovic), Kuyt (64’ Gustafson), Vilhena; Toornstra, Jørgensen (46’ Kramer) en Elia (75’ Basaçikoglu)
https://www.feyenoord.nl/feyenoord-1/programma/rsc-anderlecht-feyenoord/verslag
ジョヴァンニ・ファン・ブロンクホルスト
「我々はこれを正真正銘の欧州戦と見なしていたし、だから結果が必要だった。その点では良かった。我々にとって良い結果を持って帰国できる」
「グループ内のフィーリングが良いのはトレーニングでも気づいていたが、今度はそれを来週CLを戦うチームを相手に見せることもできた」
「ここまで2試合アマチュアと対戦した後で、今日は出だし高いテンポに慣れが必要だったが、5分でそれも問題なくなった」
「スタメン決定?いや、私は全員にプレーさせるつもり。2週間後にはスーパーカップ。その1週間後にはリーグ戦が始まる。今日は長い時間プレーさせることが重要だった。それは上手くいった」
https://www.fr12.nl/nieuws/37907-gio-we-zagen-dit-echt-als-een-europese-wedstrijd.html
ディルク・カイト
「セレクションがほぼ出来上がっているのはもちろんアドバンテージ。昨年僕がクラブに戻ってきた時は新しい選手が多かったからね。今回はプレシーズンの最初からかなり集中力があるのが分かる。それが今日の試合でも出た」
「昨年の僕らは時々集中力が無くなってリーグ戦に負けた。べーか0では上手くいったけどね。今シーズンはどんなプラットフォームでも集中力を見せたい。今のところ上手くいってるけど、焦りすぎてもいけないんだ。現状ここまできていることはとても誇りに思うよ。兆候はしっかり出ている」
「ニコライはかなりスピーディに適応してると思う。立場を確立するのはもちろんまだこれからだけど、今日は何度も上手く機能するシーンが見られた。ラインスブルフセ・ボーイズ相手にもすでにそうだったけどね。彼はとても良くやっているし、僕らは全てのポジションに複数の選手がしっかりいることが重要」
https://www.fr12.nl/nieuws/37909-kuyt-ik-ben-heel-trots-op-het-feit-dat-we-al-zo-ver-zijn.html
想定されるほぼベストメンバーでいよいよプロクラブとの練習試合。どんなもんかと思いましたが、思ったよりなかなか良かったのでまずまず安心。前半はプレッシャーを受けた状態での組み立てに苦労してましたが、後半出だしは両バックが積極的に前にプレーしたことでサイドでかなり主導権を取れてました。やはりバックが1対1で前にボールを運べるかどうかが今のオランダ・フットボール全体の大きな問題なので、リックとかリックとかリックとかには今シーズン頑張って欲しいところ。左サイドもネロムが後半は悪くなかったですが、ルーカスにもチャンスを与えるはずで、さぁどうなりますか。
大きなポイントとしては昨シーズン序盤で断念した1コントローラー・システムにジオは再び挑戦するようで、明らかにトニーが高めの位置に。前にプレッシャーを掛けやすくはありますが、かわされた時に中盤にスペースができるシーンも何度かあったので、まだまだ調整が必要、というかボテギン次第か。組み立ては前半苦労するも、後半カリムが最終ラインまで下がってトニーが6番の位置に入ったことで選択肢が増えて妙にボールが回ってました。これはなかなか良い傾向で、シーズンに向けて期待が持てます。
悩みどころはイェンスがあまりぱっとしなかったのと、途中出場のマルコが攻守にgdgdだったのが・・・ 本職6番はファルケノールトから誰か出てくるのを待つしか無いか。