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UEFA、バナナをラシズム認定

フェイエノールトは次の欧州戦ホームゲームを観客無しで戦わなければならなくなった。UEFA規律委員会は2月26日のEL フェイエノールト-AS Romaでの試合中の出来事を受けて、調査官が4月終わりに出した求刑通りフェイエノールトに無観客1試合と罰金計100.000ユーロを科すと金曜に発表した。

 

UEFAの処分内容はまずサポーターのラシズム的行為に対して50.000ユーロの罰金と無観客1試合。さらに花火とモノの投げ入れ、階段の封鎖に対して50.000ユーロの罰金と2年間の執行猶予付きで無観客1試合。フェイエノールトは来シーズンの欧州戦チケットを得られなかったため、無観客処分が実際に行われるのは少なくとも1年以上後になる。

 

(http://www.rijnmond.nl/sport/29-05-2015/feyenoord-een-europees-duel-zonder-publiek)

 

フェイエノールトは即日、クラブサイトでコメントを発表し、UEFAに公正な裁決を望むと共に、この処分に対する抗議、さらにCASに訴える可能性も示唆している。

 

(http://www.feyenoord.nl/nieuws/nieuwsoverzicht/feyenoord-bestraft-door-uefa)

 

また、UEFA規律委員会はこのAS Roma戦でフェイエノールトが得点した際に『喜びすぎ』との理由でフランス人主審 Clément Turpinによって退場処分を受けたエルヴィン・ムルデルと相手へのタックルで同じくレッドカードを受けたミチェル・テ・フレーデに対し、共に欧州戦2試合の出場停止処分を下している。

 

バナナとラシズム

AS Roma-thuisでは判定への不満から試合中にファンによって多くのものがピッチに投げ入れられたが、前半には偶然ピッチに落ちたプラスチック・バナナ(opblaasbanaan)が最終的にAS Romaの黒人選手 Gervinhoのもとへ(スタンドのプラスチック・バナナがピッチに落ちるのはデ・カイプでは度々見られる光景で、直接Gervinhoのもとへ投げられたという証拠は無かった)。それをフランス人主審 Clément Turpinとイタリア・クラブの選手たちは即座にラシズムと結びつけた。

 

プラスチック・バナナはイングランドのManchester Cityのサポーターが応援に用いた事から生まれた文化で、フェイエノールトでは80年代終わりから、特に日曜午後のデ・カイプでは日常的に雰囲気を盛り上げるための道具として伝統的に用いられている。(https://www.youtube.com/watch?v=eV4sxgA0lcU)

 

UEFAがこれを調査対象としたことで、クラブOBであるサロモン・カルー、セク・シセが「バナナはラシズムとは関係無い」とUEFAに文書を送ったが、UEFAは耳を貸さなかったようだ。