土曜のフローニンゲン戦でリスペクトについてメッセージを発信しようとしたセルダル･ゲズブユク。彼は退屈な0-0が続いてたFC フローニンゲン－VVVでサイドラインに走り寄り、ロベルト･マースカントに対して"RESPECT"がテープされた腕章を見せた。「我々は何もかも度を超してしまっている」とこの主審はアルメレでの線審への暴行致死事件と、その後の様々な激動について言及。「来週以降も必要があればまた繰り返すつもり」
小芝居か声明発表か？マースカントは前者だと受け取った。60分過ぎにゲズブユクからのアクションを受け取った本人は、自分が全くの無実だと主張している。「ジェネーロ･ゼーファイクに対するファールがあったと私は100％確信していたいが、私は罵ることも悪態をつくこともしていない」
この一件の後、マースカントは同僚たちからの支持を受けた。AZの監督 ヘルトヤン･フェルベークはゲズブユクに批判的だ。「主審の馬鹿げた行為。全くリスペクトを欠いている。最高の主審になろうとしている人物がすべきことではない。相手にリスペクトを要求することなど誰もすべきではないし、そんな権利はない。私はマースカントを支持する」
FC ユトレヒトのヤン･ヴァウタースも同じ立場だ。「主審のこの行為には本当に問題があると思う。あまりに問題を大きくしすぎだ。感情はフットボールの一部。我々監督は限度がどこにあるかはほとんどの場合分かっている。それを探ることも時にはあるが、線審や主審を蹴ることなどあり得ない」
フェイエノールトの監督 ロナルド･クーマンも同じ意見。「今回のケースではロベルト･マースカントを支持しないわけにはいかない。監督や選手が状況に対して普通の方法で話をして何が悪いんだ？」
「私はそれほど彼のことは知らないが」とアヤックスのフランク･デ･ブール。「やり過ぎだろう。私は監督は感情で何か言っても良いと思う。もし抗議が続いたら、その時は主審が何かしら対応すべきだろう」
ゲズブユク本人は自身の行為の取られ方に困惑の反応を見せている。「これが小芝居ととられれば1週間ですぐに忘れ去られてしまう。今の我々は全てにおいて度を超してしまっているんだ。私は週に5日は学校でリスペクトについて、スポーツについて、'kanker'という言葉について話をしている。例えば警察や先生たちに対する人々の一般的な態度を見れば、何かをしなければいけないはず」
昨日の試合で笛を吹いた主審たちはゲズブユクを支持。フェイエノールト－ADOを裁いたルート･ボッセン：「私に対しては選手たちからのリスペクトはあったが、お互いにそう思えないケースも確実にある。それは困ったこと。セルダルは明確なジェスチャーで示そうとしたんだ。監督は毎週のように主審を批判している」
主審 ケヴィン･ブロムは先週 スポーツ大臣sでぃっち･スヒペルスと共にサミットに参加した。「そして明日には監督、選手たちの代表と話し合いを持つ。根本的な変化は難しいが、抗議について何をしなければならないという点では我々は一致している。変えられるはずだ」と語ったブロムは同僚のゲズブユクの行為に対しても反対はしていない。「セルダルはあれが自分なりの解決策だと考えたんだ。それは賞讃すべきこと。主審が他の事に気を取られているという印象を与える可能性もあるだろうから、あの腕章をどうすべきかは私も自分で考える。セルダルは自分のフィーリングに従って行った。嘘偽りのない声明発表だ」
