フェイエノールトはベーカートーナメント100回目のフィナーレでTOTO KNVB Bekerを獲得!デ・カイプでの決勝においてAZを0-3で破った。ニコライ・ヨルゲンセン、ロビン・ファン・ペルシ、イェンス・トールンストラがゴールを決め、監督 ジョヴァンニ・ファン・ブロンクホルストのチームは快勝。
AZとフェイエノールトの戦いは正にベーカーフィナーレと呼ぶべきものであり、日曜夜のデ・カイプで主審 カイパースの最初の笛の直後から両チームが音を立てて激突。計7枚のカードが出たフィナーレの最初の30分間は美しさよりも緊張感が優った。最初の大チャンスはAZに訪れ、アリレーザ・ヤハンバクシュがフェイエノールトのGK ブラッド・ジョーンスをテスト。このオーストラリア人守護神は18分過ぎにそのクラッセを示し、セーブの後のヨナス・スヴェンソンのリバウンドは味方によってブロックされた。
注意を怠らなかったヨルゲンセン
ピッチの反対側ではスピッツ ニコライ・ヨルゲンセンも注意を最大限に怠らず。このデンマーク人は28分に右サイドに走り込んだカリム・エル・アマーディに正確なタイミングでボールを出すと、そのクロスはスティーヴン・ベルフハイスへ。飛び込んだこのバイテンスペーラーがヘディングで狙ったシュートはAZのGK マルコ・ビゾットに弾かれるも、適切なタイミングに適切なポジションにいたヨルゲンセンがスコアボードを0-1とした。
フェイエノールトの先制ゴールは実際何も無いところから生まれたが、それもこのゴールが満員のデ・カイプにもたらした安堵感を減らすものではなかった。スタディオンはちょうど5分後、ロビン・ファン・ペルシのボールがバーを叩いてあわやもう一度土台が揺れかけたが、ファン・ペルシがオフサイド・ポジションとの旗によってフェイエノールト・サポータの歓びは今回は短く終わった。
フェイエノールトはファン・ペルそのチャンスの後、HT直前にもまだトニー・フィレーナが強烈なシュートでビゾットを試して危険なシーンを作っていたが、HT直後にAZが同点としなかったのは幸運だったと言えるだろう。後半最初のチャンスはスピッツ ヴァウト・ヴェフホルストに訪れたが、ゴールの枠を捉えられる。同じ事はその後のヨルゲンセンにも当てはまった。
極上のチップ
58分にファン・ペルシがターゲットをロック。攻撃的MFとして起用されたフェイエノールトのベテランはベルフハイスのとのワンツーを行い、フィーリングのあるボールを受けると、ビゾットの上を抜く極上のチップボールで0-2に。このゴールで彼は自身2回目のKNVBベーカーフィナーレで主役に名乗り出た。前回の2003年のフィナーレでファン・ペルシは敗れており、15年を経て果実(De Dennenappel)を収穫することができた。
AZはまだ試合に戻り、危険なシーンを作ったが、フェイエノールト守備陣はしっかりとした組織を守り、時に多少の幸運もあった。例えば64分のスタイン・ヴァイテンスのボールがゴールラインを超えなかったのは小さな奇蹟と言えるだろう。このアルクマールダースのDFはゴールライン1mの距離にいたが、ドタバタの中でボールはフェイエノールトのペナルティエリアから掻き出された。
同じ事は残り5分のヨルゲンセンにも起きた。このデンマーク人は遠目からビゾットの上を越えるロブを上げ、この夜自身2点目と思われたが、トーマス・アウエヤンがゴールライン手前1mからボールをクリア。しかし終盤ベーカー獲得はもはや危なげがなくなり、素晴らしいセーブを見せていたジョーンスをAZがもトラブルに陥らせることはもはや無かった。
3年間で4つ目のタイトル
ファン・ブロンクホルストのチームは各ラインをクローズに維持し、ロスタイムにはさらに0-3に。適切なポジションにいたイェンス・トールンストラがリバウンドを広い、至近距離からビゾットをノーチャンスに。フェイエノールトはこの快勝で3年間で4つ目のタイトルを獲得。KNVBベーカー(2015-2016)とランズティートル(2016-2017)に続き、2017-2018シーズンはヨハン・クライフ・スハールに加えてハウデンTOTO KNVBベーカーを手中にした。
AZ - Feyenoord 0-3
Scoreverloop:
28' Nicolai Jørgensen 0-1
57' Van Persie 0-2
90'+3' Jens Toornstra 0-3
Scheidsrechter: Björn Kuipers
Gele kaarten: Midtsjo, Jahanbakhsh, Weghorst, Koopmeiners (AZ), El Ahmadi, Diks, Boëtius (Feyenoord).
Opstellingen:
AZ: Marco Bizot; Jonas Svensson, Ricardo van Rhijn (58' Mats Seuntjens), Ron Vlaar, Stijn Wuytens (78' Iliass Bel Hassani), Thomas Ouwejan; Fredrik Midtsjo (66' Oussama Idrissi), Guus Til, Teun Koopmeiners; Alireza Jahanbakhsh, Wout Weghorst.
Feyenoord: Brad Jones; Kevin Diks, Sven van Beek, Jan-Arie van der Heijden, Ridgeciano Haps; Karim El Ahmadi, Robin van Persie (67' Jean-Paul Boëtius), Tonny Vilhena; Steven Berghuis (92' Eric Botteghin), Nicolai Jørgensen, Jens Toornstra.
ジョヴァンニ・ファン・ブロンクホルスト
「今日の我々はかなり落ち着きの無いスタートだったと思う。かなり緊張してナーヴァスだった。なぜかは分からない。結局先制してから上手く立ち直り、ほとんどチャンスを与えていなかった。今日の選手たちには大きな賞讃を贈らなければいけない。AZ相手に3得点を決め、必死に戦い、ベーカーを獲ったんだからね」
「監督をやるのはタイトルを獲れるようにチームに準備をさせ、インスピレーションを与えるため。これは監督として最高の瞬間だ。我々は今シーズン3つのタイトルの内2つを取ったし、シーズンを良い形で締めくくれる」
https://www.fr12.nl/nieuws/46886-van-bronckhorst-moet-mijn-team-grote-complimenten-geven.html
カリム・エル・アマーディ
「かなりプレッシャーのある試合だった。僕らは今シーズン、特にリーグ戦で上手く行かなかったけれど、3年間で4つ目のタイトルはフェイエノールトの歴史に残ることだと思う。みんなとても誇りに感じている」
「ちょっと複雑な気分だよ。昨年カンピューンになったしまた頂点を狙いたい気持ちがある。感触は良いし、こうしてまたタイトルを獲れた。1年間で3つのタイトルがある内、2つを取ったんだ。自分たちのデ・カイプでは負けられないからね」
「ロビンはたくさんの経験をしてきている。もし誰か頼りにできるとしたら、それはロビン・ファン・ペルシだった」
https://www.fr-fans.nl/nieuws/35698/el-ahmadi-als-je-op-iemand-kon-rekenen-dan-was-hij-het
ロビン・ファン・ペルシ
「これはフェイエノールトにとってとてつもなく価値があること。僕自身16年前にFC ユトレヒト相手に挑戦して信じられないくらい酷い敗戦を喫した。だから今夜勝てたのはとても嬉しいよ」
「僕のゴールが美しかった?上手く決まったけど、浮かせるのは最後の瞬間に決めたんだ。上手く行くかは分からなかったけど、まぁあんなファンタスティックなボールを貰えたから、スティーヴンのおかげだよ。彼は他の選手には無いフィーリングを備えている。僕の走り込む場所に正確にパスを出してくれた」
「今日の僕は神経質だった?ああ、そうだね。僕くらい経験があってもこれがスペシャルな試合なのに変わりは無かった。フェイエノールトで絶対に勝ちたい試合だったからね。それが実現できたのは信じられないくらい素晴らしいこと」
https://www.fr-fans.nl/nieuws/35691/dat-is-nu-gebeurd-en-dat-is-ongelofelijk-mooi
https://www.fr12.nl/nieuws/46885-van-persie-ik-wilde-zo-ontzettend-graag-winnen.html
トニー・フィレーナ
「今日の僕らはチームとしてハードワークできた。見てのとおりみんな歓んでいるよ。またタイトルを獲れたし、特に100回目だからね」
「自分の今の好調さに不満は言えない。これを継続できることを願っている。チーム都市もね。最後の2試合も上手く締めくくれることを願っているよ」
https://www.fr-fans.nl/nieuws/35692/vilhena-zeker-omdat-het-de-honderdste-is
イェンス・トールンストラ
「僕らはちょっと慎重すぎる試合の入りだったけど、その後は上手くやっていたと思う。AZは前半多くのチャンスは作っていなかった。それは僕らもだけど、僕らは作ったチャンスをしっかり決めることができた。フィナーレだし、誰だってあまりスペースを与えたくないものだからそれが大きかった。0-2の後は試合をコントロールし、0-3で勝負が付いた」
「自分の将来についてはまだ何の話もしていないよ。もちろん来シーズンもフェイエノールトでプレーするつもり。とにかく僕は自分の試合をするだけだ。与えられた枠割りが自分の役割り。自分の力は分かっているし、それを発揮できることも分かっている。いつだって最終的にはまた浮上できている」
https://www.fr-fans.nl/nieuws/35696/toornstra-ik-heb-er-geen-gesprekken-over-gehad
https://www.fr12.nl/nieuws/46889-toornstra-als-dat-mijn-rol-is-is-dat-mijn-rol.html
スフェン・ファン・ベーク
「昨年はスハールを横で見ていたからね。チームにとってはもの凄く素晴らしいことだったけど、個人的には辛かった。今シーズンはベーカー戦全試合でプレーできたし、最後まで貢献できれば素晴らしい気分」
「フェイエノールトで3年間で4つのタイトルを獲った選手はあまりいないと思う。僕らはそれをやった。大いに誇って良いと思うよ。『ベーカーを獲れたらリハビリの最高の報い』と事前に言っていたんだ。それは自分でとても誇りに思う」
https://www.fr12.nl/nieuws/46895-van-beek-trots-een-bekroning-op-mijn-revalidatie.html
なかなか緊張感のある試合でしたが終わってみれば0-3という見事なスコアでベーカーウィナー!欲しかった欲しかったハウデンベーカーを獲得で多少は良い気分でシーズンを終われます・・・
試合はAZが5-3-2を選択したものの、実際やってみた感じではお互いに誤算があった印象。フェイエノールトはとにかく緊張しまくって雑なボールロストを繰り返し、競り合いもほとんど行けずにこぼれ球を拾われまくってました。しかしAZも5-3-2で慎重に戦う戦術を取っていたために幸いにもそうしたミスが致命傷にはならず。それでもヤン・アーリーの2回のミスは結構危なかったですが。終わってみればAZがやはり普通に4-3-3で早めのプレッシャーを掛けてこられた方がよっぽど怖かった印象。これに2失点したPSVは何なんだという気もしますが、スフェンが非常に力強く、ディクスとハプスの両バックも相手の両バックに仕事をさせずに上手く守り、終盤の危険なシュートも今日は安定感のあったジョーンスがセーブ。
フットボール面は相変わらず特にどうということもなかったですが、ベルフハイスが要所要所で閃きを与え、少ないチャンスをしっかり決めていくという最近よくあるパターン。目立たないところでトニーが頑張ってたのと、イェンスも各ポジションをこなして最後にトドメと美味しいところを持っていきました。
4つ目のタイトルというのは別にどうでも良いですが、記念のハウデンベーカーを獲れたことと、これでELチケットがもしかしたらグループステージ直通になるかもしれないということで、ELを見る楽しみができました。