今週月曜にFC トゥエンテとEvertonが合意したことでリロイ・フェルの移籍は確定的と思われたが、一夜にして状況が一転、そして夕方にクラブ間で「移籍は無くなった」との結論に達した。
この約1日半でいくつかの憶測と情報が流れ、全体像は推測の域を出ていないが、「メディカル・チェックを通らなかった」という英メディアの報道、「Evertonが移籍金の支払い方法について追加条件を要求してきた」というムンステルマンのコメントから、以下のオランダ・メディアの報道はかなり説得力のある内容に思われる。
フェルの膝の故障歴を不安に感じたEvertonは入念なメディカル・チェックを行った末にメディカル・スタッフがGOサインを出したが、Evertonはトゥエンテに対して移籍金1.000万ユーロの支払い方法について出場試合数の追加条件を要求。トゥエンテがそれを呑まなかった事で破談に至った、というものだ。
さらに月曜夜のVIでヨハン・デルクセンの「フェルはフェイエノールト時代の犯罪で訴えられようとしている」という暴露から、検察当局も水曜午前に「罰金か奉仕活動義務が課せられるだろう」とコメント。Everton側もこの件について正確な情報を集めるために時間がかかったと見られる。
フェルの弁護士が語ったように「一体誰がこのタイミングでリークしたのか」という真相は興味深い謎だが、いずれにせよフェルの夢のプレミア・リーグ挑戦は露と消え、フェイエノールトには60万ユーロの臨時収入は入る事はなく、オランダ国内の市場にドミノ効果は起きずに例年通り静かなまま1月を終えようとしている。