AZ戦を前にロナルド･クーマンはいつも通りレクス･インマルスをスピッツ グラツィアーノ･ペッレの後ろに置くことを選んだ。先週日曜のヴィレムII戦でトニー･フィレーナがそのポジションで活躍して見せた事で、何人かにとってはこれは注目すべき選択だ。FC Rijnmondではフットボール界の識者に意見を募ったが、彼らの中でもペッレの後ろに誰を置くのがベストかは意見が分かれた。
「私だったら絶対に小さなフィレーナを選ぶ」とロブ･ヤコブスは断固として答えた。「彼は左利きで全てを予測しにくい。フットボール･テクニックではインマルスより遙かに上。それにスピードがあるのも中盤の攻守の切り替えでは長所。確かにインマルスは価値ある選手であり、労働力は申し分ない。しかしクリエイティヴな器用さに欠けている」
不器用なでくの
ヤン･エーフェルスはその批判に対抗。ロッテルダムスの監督はインマルスのクオリティをしっかりと見抜いており、10番にハーヘナールを選ぶ。「インマルスは不器用なでくの坊。ひょろ長い体に白い逆毛。モーターとしてはクラーシやフィレーナのような洗練された感じはしない。それは彼のプレー映像を見ていれば間違いない」
「しかしそれでインマルスのパフォーマンスを過小評価してはならない。彼は多くのゴールを決めてきた。確かにPKは多いし、決めなければならないゴールもあった。だが我々オランダ人がそれをやっていれば、1度はヴェレルトカンピューンになっていただろう。それにたった1試合フィレーナが良い試合をしたからとインマルスをベンチに下げるのはあまりにも楽観的。特にフィレーナはヴィレムII戦の前半はそれほど良いプレーをした訳ではないからね。もちろん彼にはもっと良いフットボール選手になるポテンシャルがある。フィレーナにとっていま別のポジションでプレーするのは悪いことではない。それから将来また自分の場所に戻ればいい。今の位置で多くの事を学べる」
もっとゴールを
ヘールト･デン･アウデンも楽観的ではなく、ペッレの後ろにインマルスを支持している。「もちろん彼はもっとゴールを決めなければならないが、それはレクス本人も分かっている。無駄に何度もロイ･マカーイとトレーニングをしている訳ではない。しかし実際サポーターが彼を非難できるのはその一点だけ。フィレーナはまだ一度別のポジションでプレーしただけ。それはインマルス同様に上手くいった。しかしそれがフィレーナかインマルスの手柄と言えるかどうか。もしかしたら単純にペッレの手柄かもしれない」
フィリェナはトップタレント
ADO デン･ハーグのアシスタントとしてインマルスの側で働いていたヘンク･フレーサー。フェイエノールトの元DFは1年前からヨング･オランイェのアシスタントでもあり、先週ヨング･オランイェにデビューしたフィレーナに特別の目を注いでいた。フレーサー：「フィレーナは正真正銘のトップタレント。彼はとても多才だ。アタハー･スピッツでも、左MFでも、フェイエノールトでいまクラーシがやっている守備的MFでもプレーできる。1試合毎にインマルスかフィレーナを選んでも良いと思う。より経験が求められる試合ではインマルスを選べば良い」。フレーサーはハーグのMFに大きなリスペクトを抱いている。「アマチュアから彼はこのレベルまで成長してきたんだ。フェイエノールトまで到達し、さらに成長しようとしている。ただフィレーナにとっては別の話。彼は規格外の選手。彼にとっては成長を妨げられることが最大の問題なんだ」
インマルスはbox-to-box
ADO デン･ハーグの監督モーリス･スタインは今もまだずっとレクス･インマルスに魅了されている。「彼はとても完璧。インマルスはとてつもなく大きな走力を持つ、正真正銘の"box-to-box-player"だ。新しいチームの中、新しい軸と共に、彼はこの半年チームの中でとても良くやって非常に多くのチャンスを作ってきた。彼がスコアリング･ポジションに入ってくるのを何度も見たよ。そのアベレージは攻撃的MFとしては素晴らしいもの」
解決策
ヤン･エーフェルスはインマルスもフィレーナも選ぶ事こそがフェイエノールトにとって最上の選択であり得ると見ている。「最高の解決策は逆三角形でプレーする事。攻撃的MFのインマルスとフィレーナの後ろにクラーシを置くんだ」。このシステムが最も上手く機能し得る、とモーリス･スタインも考えている。「インマルスもフィレーナも代わる代わるペッレの後ろに現れる事ができる。レクスは私の下ではトールンストラと共に中盤でプレーしていた。いつも二人の内の一人がスピッツの後ろで絡むようにしていたんだ。彼らは一緒に上手くやれる選手たちだろう」
http://www.fr12.nl/nieuws/21202-kenners-verdeeld-over-discussie-immers-vilhena.html
