KNVBが来たる2020-2021シーズンからEredivisieでbuitenspeltechnologieを使用することを発表した。全stadionで16m位置に専用カメラが設置され、CLでも採用されているHawk-Eye社のソフトフェアが使用される。
https://www.knvb.nl/nieuws/themas/arbitrage-20/61025/eredivisie-start-met-buitenspeltechnologie
VAR制度が導入されて過去2シーズンのEredivisieでは、stadionによってカメラ台数が統一されておらず、最小数の6台のstadionsでの試合もあったため、buitenspelpositieかどうかを映像で判断できないケースが度々あることが問題視されていた。16mカメラはこれまでarena, De Kuip, Philips Stadionで常設されていたが、今後全stadionで置かれることになる。
現在KNVBは各stadionでbuitenspeltechnologieを用いるための技術的準備を進めており、competitie開始に間に合わせる意向。16mカメラの映像自体は即使用できるが、buitenspeltechnologieは技術的準備が全てのstadionで整った段階で初めて用いられる。
16mカメラの設置自体は求める声が多かったため喜ぶべきニュースだが、buitenspeltechnologieによってbuitenspelpositieかどうかが非常に厳密に判断されることで否定的な声が出てくるのは既に導入済みの各competitieで証明済み。専用カメラからの映像でのみ2本のラインを引けることで時に不必要に時間がかかること、"1mmbuitenspel"という言葉が示すように、buitenspelpositieかどうかの事実認定でのみclear and obvious errorのニュアンスから大きく逸脱することなど、感情面へのマイナス影響は非常に大きい。
[追記]
8月20日のZeistでの新ルールについてのミーティングでbuitenspellijntechnologieについても説明が行われた・
・VARは補助線無しでリプレイを見ても正しい判断ができない場合に選手の足元に2次元ラインを引くことができ、それでも判断に不十分な場合はcrosshair-methodeにより空中にある体の各部分の正確な位置を判断する事が可能に。
・このシステムは完全な防水機能は無く、例えばカメラはstadionの片側にしか無いため、特にvrije trappenの場合などは選手たちが視界を塞ぐことで正確な位置を特定できないリスクがある。
・crosshair-methodeを使用した場合に表示されるblauwe en de rode lijnの太さはどちらも10 ピクセルで、実際は5cmに相当する"誤差"を判断の際に用いられ、両方の線が画面上で重なる場合にはフィールド上での判定は取り消されない。つまりbuitenspellijntechnologieのラインが重なって実際に選手が10cm buitenspelの位置にいる場合も最初の決定のまま。