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マルティン・ファン・ヘールが今シーズン限りで退任

マルティン・ファン・ヘールは7月1日付けでフェイエノールトを去る。テクニカル・ディレクターは他のディレクター陣との綿密な協議の中で、この夏のお別れが自分自身とフェイエノールトにとってベターだとの結論に達した。彼はこれによってフェイエノールトがスポーツ面での大きな成功を収め、クラブを財政面で再び健全にするために大きく貢献した8年間の在任時期を終えることになる。

 

マルティン・ファン・ヘールは2011-2012年にフェイエノールトに加わり、当時巨額な負債を背負っていたクラブの建て直しに着手。約半減したサラリー予算で良いセレクションを作ることが彼の最大の任務となり、その一方で選手を売らなければならず、その移籍金収入も全て代わりの補強に使えたわけでは無かった。

 

しかしこの厳しい条件の中でもファン・ヘールの最初のシーズンは新たに就任した監督 ロナルド・クーマンのもとで2位と早々にスポーツ面での成功を収めた。最終的にファン・ヘールのテクニカル・ディレクターとしての8年間にクラブは2017年5月14日の18年ぶりのランズティートルをハイライトに5つのタイトルを獲得。さらにさらに移籍市場での黒字などによりクラブが再び健全になったことで、サラリー予算はこの数年間で平均して1mil増額が続いており、トップチームの新しいトレーニング施設である1908、現在建設中の新しいユース施設などに投資も行われた。

 

マルティン・ファン・ヘール:
「この8年間で我々みんなで成し遂げたことを誇りに思い。ドアを閉じたい。素晴らしい冒険だったし、我々は数々の成功を収めることができた。それは実際できるとは誰も信じていなかったもの。もちろんそれがすぐに終わってしまうのは残念。私は他のディレクターたちとまた数年仕事を続けることもできたが、低調な時期になれば過去の成功もクラブがもともとどうだったかも外の世界の一部からすぐに忘れられてしまうのはTDの運命。残念だが、こういうものだ。今は私に対して多くのネガティヴな注目が集まっており、それはフェイエノールトに良いことでは無い。だから私は猶予を作ることにした。今後数ヶ月で後任のためにできるだけ良いファイルをまとめたい。7月1日から何をするかはまだ考えていないが、私はまだエネルギーと野望に満ちている。クラブが来シーズン新しいTDと新しい監督でまたフレッシュな刺激を受けて新しい成功を目指せることを願っている」

 


Interview | Martin van Geel over vertrek einde seizoen

 

ヤン・デ・ヨング:
「後任が誰になるかはまだこれから。だから我々もマルティンがまだ数ヶ月ポストに留まってくれるのを喜んでいる。時間を掛けて将来のために正しい判断をしなければいけないし、その間テクニカル面のあらゆる仕事が放置される心配をする必要も無い。私がマルティンと一緒だったこの1年半と同様に、彼は最後の仕事日までクラブのために100%を尽くし続けてくれるだろう」

 

マルティンはTDとしての8年間でポジティヴな結果を残した。ポリシーの安定感、経験、継続性がフットボールクラブにとって重要な成功要因。我々は伊達に5つのタイトルを獲得した訳では無い。これは偶然では無いんだ!クラブは平穏を得て、多少低調になったとしても継続してトップに留まっている。そして退任は誰にでも一度は起きる事。マルティンはもちろん経験豊富でとても素晴らしい実績を持っている。しかし時には個人の幸せも考えなければいけないし、そのためにお互いに責任を背負うことも必要。最終的にはそれが最も重要ななんだ」

 

「時が経てば分かるだろうが、現代のヘボ批評家たちが数年後にもう一度マルティンのことを見直し、彼が非常に難しい状況でトップパフォーマンスを成し遂げたと認めたら非常に素晴らしい事。フェイエノールトは近年の成功への彼の大きな貢献に感謝するしか無い」

 


Interview | Jan de Jong over vertrek Martin van Geel


https://www.feyenoord.nl/nieuws/nieuwsoverzicht/martin-van-geel-vertrekt-einde-seizoen---270319

 

ということでフルボッコ状態だったファン・ヘールが遂に退任。金銭的にどん底の状況で彼にしかできないという仕事をしてくれましたが、さすがに現状では違うタイプのTDが必要というのも就任当初から分かっていたことなので、ようやく、という感はあります。

 

グイデッティやペッレに始まる移籍市場での良い補強もたくさんありましたが、フットボールピラミッド参加見送りなど、致命的な判断ミスもあったのは明らか。さて、新TDは誰になるか・・・ 今回もハイベルツが夢の候補ですが・・・