フェイエノールトはエールディヴィジの第29節を終えて4位をさらに固めることに成功。監督 ジョヴァンニ・ファン・ブロンクホルストのチームは復活祭1日目にエクセルシオールに容赦せず、デ・カイプで5-0で一蹴した。これによってフェイエノールトは直接のライバルであるFC ユトレヒトの敗戦を最大限に活かし、彼らを3pts差に引き離した。
フェイエノールトの前半を一言で言い表すなら、効率性だろう。ほぼ全ての大チャンスでネットを揺らし、1点目は早々の3分過ぎ。GK テオ・ズワルトフートをすでに一度試していたジャン・パウル・ボエチウスが足元にボールが届くと一瞬も躊躇せず。イェンス・トールンストラのアシストとトニー・フィレーナの巧妙なスルーから、このバイテンスペーラーの巻いたシュートが見事にゴール逆隅に決まった。
ヘット・レヒューンはそこからしばらく次のチャンスを待たなければならなかったが、それが即歓声に。今度は役割が反対になり、ボエチウスがトールンストラへアシスト。DFラインの背後のスペースを突いたMFが正確なパスからズワルトフートの上をヘディングで抜け目なく破った。
これで前半のケーキはまだ出来上がらず、フィレーナもさらにゴール。スティーヴン・ベルフハイスのパスによってゴール前でフリーになったこのMFがこれ以上無い冷静さを見せ、今シーズン自身リーグ戦10ゴール目によって自身のシーズン記録をさらに更新した。
ベルフハイスもそれに続く。55分にフリーになると、そこからペナルティエリアに向けてドリブル突破し、ゴール左隅に正確なシュートを決めて自身の今シーズン13ゴール目でスコアは4-0に。ベルフハイスにとっては1月のADOデン・ハーグ戦以来のリーグ戦でのゴールで安堵感をもらたすものに。
大量リードでファン・ブロンクホルストは多くの選手に出場時間を与えるチャンスを得た。立て続けにソフィアン・アムラバト(フィナーレと交代)、サム・ラーソン(ボエチウスと)、ビラル・バサチコグル(ベルフハイスと)を投入。最後のバサチコグルが価値を示すのに時間はほとんど必要では無く、残り15分に彼のクロスからヨルディ・デ・ヴァイスがオウンゴールで最終スコアの5-0となった。
Feyenoord - Excelsior 5-0
Scoreverloop:
4' Jean-Paul Boëtius 1-0
27' Jens Toornstra 2-0
42’ Tonny Vilhena 3-0
55' Steven Berghuis 4-0
76' Jordy de Wijs (e.d.) 5-0
Scheidsrechter: Serdar Gözübüyük
Gele kaarten: Faes, Mattheij (Excelsior)
Opstellingen:
Feyenoord: Brad Jones; Kevin Diks, Sven van Beek, Jan-Arie van der Heijden, Ridgeciano Haps; Karim El Ahmadi, Jens Toornstra, Tonny Vilhena (63' Sofyan Amrabat); Steven Berghuis (75' Bilal Basaçikoglu), Dylan Vente, Jean-Paul Boëtius (66' Sam Larsson).
Excelsior: Theo Zwarthoed; Khalid Karami, Jurgen Mattheij, Wout Faes (56' Jordy de Wijs), Milan Massop; Hicham Faik, Luigi Bruins, Ryan Koolwijk (81' Kevin Vermeulen); Stanley Elbers, Mike van Duinen, Levi Garcia (56' Jeffry Fortes).
ジョヴァンニ・ファン・ブロンクホルスト
「今日のエクセルシオールは普段のアウエーゲームでの彼らでは無かった。それは我々のせいでもある。かなりのテンポで試合に入ったことでエクセルシオールは全く試合に入れていなかった。我々は動く選手が多く、エクセルシオールの選手の動きをかなり上手く止めていたが、我々のピッチの埋め方は最善でも無かったと思う。実際はそこからかなり楽な展開になったたが、そのせいでやるべき事をもうしなくなっていたのも外から見えた」
「HTにもっと得点を決めなければいけなかったと話をしたんだ。それは可能でもあった。前半の我々は良くは無かったと思う。もっとテンポを上げなければいけなかったし、MF陣のポジショニングがもっと良ければプレーを継続できるシーンが何度もあった。後半それは良くなり、プレーはスピーディになった。相手がそれに苦しんでいるのも見えたが、もっと得点できたはずだし、しなければいけなかった」
「フィレーナはどんどん良くなっている。攻撃面の状況判断がより上手くなっている」
「5得点で無失点での勝利には満足。内容もね。相応しい勝利でユトレヒトに差を付けることもできたし、これで4位をさらに確保できた。監督としては嬉しい」
「ベーカーフィナーレに向けてAZの映像はたくさん見ている。彼らは好調だが、我々は誰が相手でも怖れないし、勝利を目指す」
「ヨルゲンセンがトゥエンテ戦に間に合うか確実では無いが、私は間に合うとみている。昨日もトレーニングに一部参加できた」
「ディランは良くやってくれた。彼はゴールを決める権利もあったと思う。試合に多くのエネルギーを注いでいたし、起点として重要な存在だった。それが彼の強み。1点目のシーンでもイェンスのパスを彼が繋いでいた。彼がゴールを決められなかったのは残念」
https://www.feyenoord.nl/nieuws/nieuwsoverzicht/van-bronckhorst-hadden-nog-meer-kunnen-scoren
https://www.fr12.nl/nieuws/46628-gio-kritisch-konden-en-moesten-nog-vaker-scoren.html
https://www.fr-fans.nl/nieuws/35388/van-bronckhorst-we-hadden-meer-moeten-scoren
http://feyenoord.netwerk.to/nieuws/artikel/43162__.php
https://www.fr12.nl/nieuws/46633-van-bronckhorst-verwacht-jrgensen-terug-tegen-fc-twente.html
カリム・エル・アマーディ
「練習試合のようだった?僕らが上手くやったとも言えるんじゃないかな。今日の僕らは1分目からトップだったし、良いゴールをたくさん決めた。良いスタートでなければ酷い試合になるのは何度も言っていること。エクセルシオールもトップでは無かったけど、今日は僕らがシャープだった」
「トニーがたくさんゴールを決めてる?彼は今年本当にゴールを決めることに熱心に取り組んでいるからね。走り込みにもだ。彼は常にペナルティエリア内にいるし、特にトップクラブではそれが可能でもある。いまの彼は攻撃面を上手く読めて、守備面の仕事もしっかりこなしている」
「ベーカーフィナーレはいま最重要だし、絶対に勝たなければいけない。でも4位を守るのも目標」
https://www.fr-fans.nl/nieuws/35386/el-ahmadi-zag-dit-er-uit-als-een-oefenwedstrijd
トニー・フィレーナ
「君にはそうかもしれないけど、僕にとってはたくさんゴールを決めるのは新しいことじゃないよ。僕はゴールを決められるとこれまでも言っていたし、驚いてはいない。シンプルに良いタイミングを選ぶということ。良いポジションにいればゴールを決められる。実際やっていることはこの数年とあまり変わっていないんだ。ただ以前の僕はシュートを打とうとして焦っていた。ロイが60~70%でシュートした方が得点のチャンスが増えると言っていたけど、その通りだったよ」
「ゴールを決めるのは付きものでもあるし、それができるのはいつだって素晴らしいこと。でもチーム全体で試合に勝つ方が重要だ。今日の僕らは何度かかなり良いプレーだったと思う。時々雑だったから、それを無くさないといけないけど、全体的にはかなり良い試合だった。もちろんいつだってもっと良くできるけど、勝ってユトレヒトを引き離すというやるべきことはやれた」
https://www.feyenoord.nl/nieuws/nieuwsoverzicht/vilhena-verklapt-geheim-achter-tien-competitiegoals
https://www.fr12.nl/nieuws/46629-scorende-vilhena-ik-sta-er-niet-versteld-van.html
イェンス・トールンストラ
「今日の僕は良くなかった。僕は自分のパフォーマンスには常に批判的だし、いつだって自分を改善したい。それは常に簡単では無いけど、やり続ける。もっと良くできるはずだし、良くしなければいけない」
「楽な午後だったとは言えるね。僕らは前半かなり良いプレーで実際そこで勝負は付いた。僕らは徐々に以前のレベルに戻ろうとしている。1試合1試合で見ているし、最後にベーカーを取って追われることを願っているよ」
https://www.fr-fans.nl/nieuws/35389/toornstra-ondanks-doelpunt-kritisch-op-eigen-spel-het-kan-en-moet-beter
ジャン・パウル・ボエチウス
「フォームを取り戻した?そうだね。良いアクションでフットボールを楽しめるのが大事。穴から出るためにハードワークしてきた。そこからゴールを決められれば勢いが付く。肩の荷が下りたよ」
「サムも怪我から戻ってきたけど、フェイエノールトでプレーしていれば競争はあるもの。それが特別な衝動にはならないよ。僕は毎試合自分の力を見せないといけない」
https://www.fr-fans.nl/nieuws/35391/boetius-hard-gewerkt-om-uit-mijn-dip-te-komen
なかなか無いほど楽々との勝利。エクセルシオールが後半はもうボールを取りに来ずに被害を抑えることに専念したので全く緊張感の無い和やかな雰囲気でした。
前半のプレーが良かったのかどうかで意見が分かれてますが、エクセルシオールの中盤にほとんどプレーをさせなかった守備面は良かったのでは無いかと。ただフットボール面はあまりテンポを上げられず、両バックが攻撃的になって全体で前にプレッシャーを掛けてこじ開ける、というシーンも無かったので、普通のテンポで時々生まれるチャンスを決めていたら大勝していた、という試合だったような印象。
とりあえずボエチウスの調子が戻ってきたようで嬉しいです。もっと良くなって貰わないと困りますが。そしてトニーが遂に10ゴール目。ユース時代は10番でゴール前に飛び出してのゴールを決めまくってたのでポジションが下がってもゴール前にタイミング良く飛び込めればゴールを決められるはずとは思ってましたが、この数年そういうシーンで決定機を外すことが多かったので正直もうあまり期待していなかった部分もあったりで、ここに来ての覚醒はやっとですかという感が。これでBox-to-boxプレイヤーとしてほぼ完成な気がします。いよいよステップアップの時期でしょう。
これでユトレヒトに3pts差を付けて、4位で終われそうな期待も出てきました。