フェイエノールトは水曜夜にFC ユトレヒトとのアウエーゲームで1ptを獲得。サム・ラーソンがスタディオン・ハルヘンワールトでロッテルダマースに先制点をもたらしたが、HT前にジラーノ・ケルクのゴールによりホームチームが同点に追いついた。試合終盤に途中出場でロビン・ファン・ペルシがフェイエノールトでの公式復帰を果たしている。
試合を前にして両チームの順位表での勝ち点差は3pts. その差が大きくないことは試合の序盤にも反映された。両チームとも相手にほとんどスペースを与えず、ほとんどフットボールをできないピッチで落ち着けず、結果として大きな得点チャンスは生まれなかった。
フェイエノールトが本当に危険になった最初のシーンで即座にネットが揺れる。右サイドでボールを持ったスティーヴン・ベルフハイスが逆サイドのペナルティエリア際でフリーのサム・ラーソンを見つけると、ボールを受けたこのスウェーデン人が躊躇することなくシュート。スピード良くバウンドしたボールはGK ダヴィド・イェンセンには抑えることができず0-1.
このゴールによってフェイエノールトは試合をコントロールできるようになり、リードを保ったままお茶ができるかに思われたが、HT数分前にそれに失敗。ケルクが意志の強さで守備陣を突破し、ブラッド・ジョーンスとの1対1でも冷静さを失わなかったことでフェイエノールトは悔しい気持ちでロッカールームに戻る事になった。
後半試合は活性化し、めまぐるしい展開から両チームにチャンスが生まれる。60分過ぎにディラン・フェンテがゴールにかなり迫ったが、ヘディングはゴール前を通過。反対側ではジョーンスがザカリア・ラビアトのシュートに素晴らしい反応を見せたことでフェイエノールトはビハインドを免れた。シレル・デッセルスがフリーで突破するかに見えたシーンもカリム・エル・アマーディが素晴らしい対応。
後半の難しい時間帯の後、フェイエノールトは終盤 ファン・ペルシの復帰がプラスαの刺激をもたらしたことで再び主導権を引き寄せる。帰還したスピッツは残り10分でオランダのピッチへの復帰を果たし、即座に数回の抜け目ない動きで脅威をもたらした。ロスタイムに1回良いチャンスがあったものの、決勝点で花を添えるという夢のような結果は適わず、フェイエノールトはウィンターストップ明け2試合目も勝利することはできなかった。
FC Utrecht - Feyenoord 1-1
Scoreverloop:
23' Sam Larsson 0-1
41' Gyrano Kerk 1-1
Scheidsrechter: Kevin Blom
Gele kaarten: Malacia, St. Juste (Feyenoord)
Opstellingen:
FC Utrecht: David Jensen; Mark van der Maarel, Ramon Leeuwin, Willem Janssen, Robin van der Meer (33' Giovanni Troupée); Sean Klaiber, Rico Strieder, Yassin Ayoub, Sander van de Streek (63' Cyriel Dessers); Zakaria Labyad (86' Lukas Görtler), Gyrano Kerk.
Feyenoord: Brad Jones; Jerry St. Juste, Sven van Beek, Renato Tapia (60' Kevin Diks), Tyrell Malacia; Sofyan Amrabat, Karim El Ahmadi, Tonny Vilhena; Steven Berghuis (71' Jean-Paul Boëtius), Dylan Vente (81' Robin van Persie), Sam Larsson.
ジョヴァンニ・ファン・ブロンクホルスト
「どちらに転んでもおかしくない試合だった。勝っても負けてもおかしくない試合で最終的に1ptを得た」
「ただ前半を見ればここで1ptsしか得られたなかったのは間違いなく残念。特にボールを持った時は日曜より力を出せていたし、ラーソンの素晴らしいゴールで先制もした。何も問題は無かったが、何も無いところから1-1にされてしまった。守備が良くなく、警戒が十分では無かった。HT前にああいう形で同点にされるのは許されないこと。あの時間帯は試合をコントロールしてリスクを冒してはならない。あの失点で2ptsを台無しにしてしまった」
「ロスタイムにボエチウスのファンタスティックなボールからロビンに大チャンスがあったが、上手くhitしなかった。ロビンにとっても我々にとっても残念なこと。我々は上手く先制し、2-0にするチャンスもあった。前半は一つのチャンスも与えていなかったが、後半から見ればこれは相応しい引き分け。ただ望んでいた結果ではないし、もっと良い結果を期待していた。だがここからはADO戦に向けて集中しないといけない」
ターピアの交代について
「特に後半は背後に大きなスペースを抱えてプレーしなければならなかった。ユトレヒトは下がり、ロングボールを多用していた。だからスピードのあるジェレマイアを中央で使ったんだ。その後はまずまずコントロールできていた」
ジョーンスについて
「今日は数回良くなかった。ただこういうピッチにプレーすると分かっていれば、彼に戻すべきでも無い」
「ロビンがピッチに入った時にスタンド全体が拍手を送っていたのを見れば、彼への評価は誰でも分かる。オランダ・フットボールにとって彼が多くの意味を持っているというのが見えたシーン。彼がピッチに入ってチームによりエネルギーが出たのも見ていてすぐに分かった。終盤はもう少しで彼がマッチウィナーで自身の復帰を飾れそうだったが、残念ながら運が無かった。週末のADO戦でもまだフル出場は無理。それはこれから数週間かけてベースを築いて行く」
「ニコライに関心が持たれていることは知っているが、マルティンから交渉が行われているという話はまだ聞いていない。移籍市場ではどんなことも起こり得るし、イングランドのクラブが関心を持てばあっという間に話が進み得るのもみんな分かっていること」
https://www.feyenoord.nl/nieuws/nieuwsoverzicht/van-bronckhorst-robin-gaf-het-team-energie
https://www.fr12.nl/nieuws/45797-gio-niet-goed-verdedigd-dat-kost-je-vandaag-twee-punten.html
https://www.fr-fans.nl/nieuws/34423/van-bronckhorst-over-jorgensen-het-kan-snel-gaan
カリム・エル・アマーディ
「実際ちょっと複雑な気分。どう転んでもおかしくない試合だった。後半はユトレヒトが信じる気持ちを増し、彼らは1-1で終わらせようとしていた。僕らはもっと良い結果を得られはずだから残念」
「このピッチはほんとうにどうにもならない。ボールがどう転がってもおかしくなかった。僕はAfrica Cupで多少慣れてるけどね。両チームとも酷いピッチに苦しんでいた。プレーするのが難しかったけど、それを弁解に使うべきでは無い。僕らの先制ゴールも普通ならGKが防いでいたのに、酷いピッチのせいで決まったし、僕らの失点の仕方は許されない」
「今日の僕らは1-1にされた後も下がらずにプレーできていたと思う。レナートはミスをしたけど、フットボールをしようとしていた。それは見事だと思う。このままみんなでハードトレーニングを続けるしかない。現実的に考えればカンピューンになるのは難しいし、POも避けたい。日曜は3ptsを獲らないと」
「ロビンは10分間で僕がまだエールディヴィジで見たことが無かった動きを見せてくれた。クオリティが溢れ出ているよ。数週間後には彼は全てのシュートを決めるだろう。トレーニングでも彼のボールへの反応の良さは分かる。チームとしてそのレベルに付いていきたい。彼が加わったのは良いことだと思うよ」
「ヤシンはフェイエノールトにとって良い選手だと思う。ユトレヒトもフェイエノールト同様にフォルクスクラブだし、彼を獲るのは良いことでしか無い」
https://www.fr12.nl/nieuws/45796-el-ahmadi-de-goal-die-we-weggeven-dat-mag-niet.html
https://www.fr-fans.nl/nieuws/34424/el-ahmadi-over-een-paar-weken-schiet-hij-ze-er-allemaal-in
ロビン・ファン・ペルシ
「マイン・クラブでまたフットボールができたのはとても良い気分だ。またフェイエノールダーになれで嬉しいよ。昔に戻った気分。今日のあのボールは決めたかったけどね・・・今日の1-1はフェアな結果」
「ピッチに入る時にユトレヒト・サポーターもスタンディング・オヴェーションをしてくれたのはとても素晴らしいジェスチャー。かつて無かったことだと思う。最近路上でもたくさんの楽しいリアクションを貰っているし、みんなをハッピーにするために全力を尽くすよ」
「自分の感じは本当に良いけど、自分で良い感じなのと90分試合をするのとはもちろん違う。とにかくこれが第一歩。これからの期間で試合とトレーニングで築き上げていく。その一方で他の選手たちの手助けもしたい。僕らは今5位だし、もっと良くしないといけない。これからの時期でみんなで上がっていけるのを願っているよ」
https://www.feyenoord.nl/nieuws/nieuwsoverzicht/van-persie-blij-met-rentree-voelt-als-vanouds
ソフィアン・アムラバト
「僕は長いこと90分プレーしていなかったかし、これが始まりになれば嬉しい。まずまず良かったと思うけど、いつだってもっと良くできるし、いつだってもっと良くしないといけない。引き分けに決して満足はできない」
「ここに戻って来れたのはとてもスペシャルなこと。僕はここで素晴らしい数年間を過ごせたし、僕らはとても成功した。僕はこのクラブの子。トップ・ドリー以外ではオランダで最も素晴らしいクラブだ」
「ヤシンが加わるのは嬉しいよ。彼は4年間ユトレヒトのトップチームでプレーしているし、ハードワークしてきた。彼はこれを強く望んでいたし、それが叶ったのはとても素晴らしいこと」
https://www.fr12.nl/nieuws/45802-amrabat-gelijkgespeeld-dan-kan-je-nooit-tevreden-zijn.html
ディラン・フェンテ
「また試合に出れたのは素晴らしいこと。ロビンのプレーは小さい時に見ていたよ。彼はそのキャリアで多くを成し遂げている。ピッチサイドから彼を見れるのは素晴らしい瞬間。僕もスタディオンでかつて彼に歓声を上げたことがあるし、今シーズンまたそれができるのを願っているよ」
「ロビンはヴェレルトクラッセな選手。それはトレーニングでも見えるし、本物のリーダーでもある。試合前に僕にアドバイスもくれた。ニコライとロビンからたくさん学べることを願っている」
https://www.fr12.nl/nieuws/45804-vente-van-nicolai-en-robin-hoop-ik-veel-te-kunnen-leren.html
ヤシン・アユプ
「すでにフェイエノールトとサインしていたし、今週は僕にとって簡単な週では無かった。フェイエノールトにはとても大きなリスペクトを払っているけど、僕は普通にここで勝ちたかった」
「もちろん誰だってトップに到達したいし、フェイエノールトは素晴らしいクラブ。フットボーラーとしてはなるべく高いところまで行きたいと望むものだし、フェイエノールトが他の選手にとってそうだったように僕にとってスプリングボードになることを願っている」
「フェイエノールトは僕に合ったクラブ。小さなスペースでの自分のクリエイティヴィティを発揮できると思う。その部分でフェイエノールトはまだ苦しんでいるからね。オープン・ダッハのヘリコプターは怖いかって?分からない。ソフにどうだったか聞いてみるよ」
https://www.fr-fans.nl/nieuws/34428/ik-hoop-dat-feyenoord-een-springplank-voor-mij-kan-zijn
酷いピッチに苦しんだのは 予想通りですが、試合全体ではそれほど下がらずにまずまずやれていたのは良かったでしょう。組織、姿勢としては悪くなかった試合。まぁその上にこのピッチで相手を圧倒できないのは単純に個々の調子とクオリティの問題なのでいかんともしがたい話ではあります。ターピアは久々にやらかしましたが、スフェンもジョーンスも決して良くは無かったのでどこまでいっても頭の痛い話・・・
フェンテはユトレヒト相手だとまださすがに苦しい感じでしたが、ファン・ペルシが10分間でポジティヴなものを見せてくれたのは数少ない収穫。短時間ならスピッツとしての動きの良さは保証されることが分かったので、次は10番起用で見てみたいところ。とにかく今はPSV戦に向けて少しでも積み重ねていくしかありません。