フェイエノールトはティートルに向けて大きなハードルを見事に突破。イェンス・トールンストラとヤン・アーリー・ファン・デル・ハイデン(公式記録はイェルーン・ズート)のゴールにによりPSVに2-1で勝利し、現ランズカンピューンに11pts差を付けた。
非常に力強い序盤によってフェイエノールトはリードして前半を終える。最初の15分間で激しくPSVを追い立て、1秒も休ませず、問題はビジターチームがいつ崩壊するかだけだった。
エルジェロ・エリア、ニコライ・ヨルゲンセン、スティーヴン・ベルフハイスの警告シュートの後、10分にGK ズートを破ったのはトールンストラ。そのゴールの大部分はテレンス・コンゴロのおかげだった。素晴らしいダッシュでPSV守備陣のスペースを突き、そこからチームメイトへ後は決めるだけというボールを送る。トールンストラの強烈なシュートがゴールネット丈夫に突き刺さり、アイントホーフェナーレンにとって年明け初の失点となった。
PSVはHT10分前にマルコ・ファン・ヒンケルが負傷でピッチを去らなければならず、再び痛手。ChelseaからレンタルされているこのMFはこの数週間6試合4得点と好調だった。しかし彼がピッチを去った後の正にその時間帯にPSVは最もリスクを冒し、HT直前にはガストン・ペレイロがロッテルダマースのペナルティエリア内に突然侵入したが、ブラッド・ジョーンスとコンゴロの見事な対応によってフェイエノールトは安堵のため息をつくことができた。
HT明けのフェイエノールトは前半の序盤よりもエネルギーを出さず。チームはプレーをコンパクトに保つことができず、PSVに自由にやらせてしまっていた。大きなチャンスは与えていなかったものの、ブラッド・ジョーンスのゴールへのプレッシャーは次第に大きくなり、結局ガストン・ペレイロにペナルティエリア外からのシュートを決められて同点に。
この時までにエリアは負傷しビラル・バサチコグルに交代、さらに残り10分でリック・カルスドルプもスティーヴン・ベルフワインの得点チャンスを素晴らしい労力で防いだ後に続行不可能に。
この時間帯にピッチのスペースは次第に大きくなり、両チームともに試合を決めるチャンスがあった。ベルフハイスがポストを叩き、トールンストラのロブはバーに命中。ピッチの反対側でもベルフワインがチャンスポジションに入るのをカリム・エル・アマーディが防いだ。
カンピューンレースに戻るためにPSVは勝つしかなかったが、フェイエノールトもまた情熱的に決勝点を狙った。その拮抗した時間帯に膠着状態を破ったのはファン・デル・ハイデン。CKからのヘディングがGK ズートによってゴールラインを割ったところでセーブされ、デ・カイプで用いられていたゴールラインテクノロジーがゴールと判定。
フェイエノールトにとって残り10分ほどリードを守り切れるかどうかが問題になり、デ・カイプは騒然とした状態に。PSVはエクストラ・スピッツを投入し、ファン・ブロンクホルストはベルフハイスに替えてミケル・ネロムを投入する安全策を選択。これが正しい選択であり、フェイエノールトはハードワークで最後までリードを守り切り、ティートルに向けて大きく前進した。
Feyenoord - PSV 2-1
Scorverloop:
9’ Jens Toornstra 1-0
62’ Gastón Pereiro 1-1
82’ Jeroen Zoet (e.d.) 2-1
Scheidsrechter: Bas Nijhuis
Gele kaarten: Luuk de Jong, Héctor Moreno (PSV)
Opstellingen:
Feyenoord: Brad Jones; Rick Karsdorp (80’ Bart Nieuwkoop), Eric Botteghin, Jan-Arie van der Heijden, Terence Kongolo; Karim El Ahmadi, Jens Toornstra, Tonny Vilhena; Steven Berghuis (86’ Miquel Nelom), Nicolai Jørgensen, Eljero Elia (59’ Bilal Basaçikoglu).
PSV: Jeroen Zoet; Santiago Arias, Nicolas Isimat-Mirin, Héctor Moreno, Jetro Willems; Davy Pröpper, Andrés Guardado (85’ Jürgen Locadia), Marco van Ginkel (36’ Steven Bergwijn); Gastón Pereiro, Luuk de Jong, Bart Ramselaar (72’ Siem de Jong).
ジョヴァンニ・ファン・ブロンクホルスト
「これだけいろいろな事が起きた試合なら振り返って勝てたのはとても嬉しいよ。我々は上手く試合に入り、PSVを押し込んでいた。イェンスの素晴らしいゴールで先制したのも妥当な展開だったが、そこからプレッシャーをかけ続けることができず、PSVも良くなっていった」
「後半はまた自分たちのゴールから離れてプレーできるようになり、カウンターで得点するチャンスもあった。1-1にされた後に抵抗力を示し、どちらにゴールが決まってもおかしくなかったが、最終的に我々の方に決まったのはとても嬉しい。非常に重要な3ptsだからね」
「この試合は押したり引いたりで正真正銘の戦いだった。我々のチームには全てを出し尽くして試合に勝つんだという意思があった。今日の身を投げ出して失点を防いだテレンスとリックのシーンがその良い例。PSVを倒すには特にメンタリティでトップの状態でなければならないということはみんな分かっていたし、それをしっかりやってくれた」
「ゴールラインテクノロジーでゴールが認められたのはもちろん嬉しいよ。裸眼では判別が難しいもの。議論を長く続けることはできるが、私からみれば間違いなくゴール。カンピューンになるという共通の目的があるのが見て分かるはず。それが最も重要なこと」
スタメンについて
「このチームの力は出場機会の少ない選手たちも常にしっかり準備ができていること。プレーしてない選手たちも他の選手たちを支えている。」
「我々はこの勝利の後も1週間1週間でやり続ける。とても素晴らしいものに到達することができるはずだが、我々はまだ何も得ていない。しかしこの結果が非常に大きいのは明らかだし、チームに大きな自信を与えてくれる」
イェンス・トールンストラ
「僕らのスタートはかなり力強く、序盤は支配して圧倒していた。かなり上手く前にプレッシャーを掛け、観客も全力で後押ししてくれて良いプレーで先制もできた。その後ちょっと苦しくなったけど、同点に追いつかれてから上手く立て直せた。相応しい勝利」
「ナイハイスが腕時計を指し示したのが見えたよ。最初はゴールでは無いと言う意味だと思ったけど、彼がゴールの笛を吹いたんだ」
「トップゲームでも僕らは力を示したし、成長しているところを見せられた。これで差は広がったけど、まだ10試合ある」
http://www.fr12.nl/nieuws/41259-doelpuntenmaker-toornstra-nog-tien-wedstrijden.html
ヤン・アーリー・ファン・デル・ハイデン
「僕もライン上で止められたと思ったけど、僕らにはゴールラインテクノロジーがあって幸運だったね。ゴールはゴールだ。テクノロジーは嘘をつかない」
「タフな試合だった。両チームとも勝利を目指していた。僕らの最初の15分間は素晴らしかったけど、その後PSVに強さが戻った。後半も同じ展開で、1-1にされて苦しくなるのは分かったけど、幸いにも僕らはコンディションが良かったからね。それは今シーズン何度も見せている。2-1のゴール後はもう全くチャンスを与えず、自分たちはまだチャンスを作っていた。まぁ今年最初の失点は残念だけど、今日汚点はそれだけだし、それ以外はとても嬉しいよ。最も重要なのは勝ちを得たこと」
「良い勝利だけど、まだ10試合ある。重要なのはこの集中力を維持すること。それができればもうそうそう勝ち点を落とすことは無いはず」
https://www.fr12.nl/nieuws/41262-van-der-heijden-dacht-ook-dat-hij-op-de-lijn-was.html
スティーヴン・ベルフハイス
「奇妙な試合だった。デ・カイプでは何が起きるか分からないということ。キツいけど、とても素晴らしい。ピッチ上でどう感じていたかは言葉にできないよ」
「僕らはすぐ試合に入り、スピード、アグレッシブさとこういう試合に勝つための全てが揃っていた。最高の午後。ゴールラインテクノロジーの写真も見たけど、本当に信じられないよ、ハハ」
https://www.fr12.nl/nieuws/41267-berghuis-de-kuip-is-heftig-maar-zo-mooi.html
あって良かったゴールラインテクノロジー、ということで1mmの正に紙一重で大きな3pts. まぁズートの自作自演でありがとうございます、と。
試合の入りは久々にとても良く、開始15分で試合を決められる勢いでしたが、残念ながら先制してから余裕のコントロール体勢に入って下がってしまう悪いパターンに。おかげでPSVが試合に入ってからは全くボールをキープできず、相手がもうちょっと良い状態だったらかなり危なかったはず。確かに無失点が続いて守備面の自信はついてるでしょうが、さすがにこれだけ下がるとクオリティのある相手には凌ぎきれないのでトッパーでもせめてそのままの勢いで2点差を付けようともう少し頑張って前にプレッシャーをかけて欲しかったところ。
後半もあまり前に出てませんでしたが、ボールは繋がるようになってカウンターからチャンスが生まれる展開。先に2点目を決められれば良かったですが、逆に先に追いつかれたのも仕方の無いところ。まぁ残り時間でようやく前にプレッシャーかけて主導権を取って攻められるようになり、勝ち越すためのチャンスは十二分に作ってはいました。こんな苦労せずにもうちょっと楽な展開にできたはずですけど・・・。
試合展開の運び方を抜きにすれば今日はみんな個々の出来が良く、特にリックとテレンスの両バックが久しぶりに良かったのが嬉しいところ。やはり両バックがアグレッシブだとチーム全体が良いフットボールになります。イェンスの10番はもう議論にはなりようが無いでしょう。ニコライは今日も決定機を外したものの、ターゲットマン役とポストプレーで非常に利いていたので問題なし。エリアはビックリするくらいフリーでした。欲を言えばベルフハイスにもうちょっと決定的な仕事をして欲しいところ。
これでコールシンゲルが薄ら確実に見えてきましたので、3月のサブトッパーとの対戦と続くデ・クラシケルに向けて良い内容の試合が続くことを期待。