フェイエノールトはエールディヴィジで怒濤の勢いを見せている。ジョヴァンニ･ファン･ブロンクホルストのチームは今シーズン8試合に全て勝利。ロッテルダムではカンピューンの合唱が高まっている。しかしこのフェイエノールトは過去2回のこの港町のカンピューンチームと比較できるチームだろうか？1993年のランズカンピューン ジョン･デ･ヴォルフと1999年にその偉業を再現したベルト･コンテルマンが各ラインを一人ずつピックアップして過去の選手たちと比較した。
Keeper
1992/1993: Ed de Goeij
1998/1999: Jerzy Dudek
2016/2017: Brad Jones
デ･ヴォルフ:「デ･フーイは多くの勝ち点をつかみ取ってくれた。ドアに鍵を掛ける存在だったよ。頼り甲斐と落ち着き。それはジョーンスにも共通する。彼はケネト･フェルメールの代役以上。彼がペナルティーエリア内を支配してくれているのはDF陣にとってとても嬉しいこと。エドの方が多少才能があったと思うが、今はみんながジョーンスを信頼しているのがよく分かる。だからたった2失点しかしていないのも驚きでは無いよ」
コンテルマン:「ドゥデクはあの年にブレイクし、後に移籍することができた。当時はタレントであり、組み立てにも参加していたが、ジョーンスは経験で優っている。頼り甲斐があり、信頼できるオーラをチームに放っている。ジョズィは時々不安定だったし、クロスに対して見誤ることがあったが、それはジョーンスには早々見られない。さらにチームにはまだケネト･フェルメールもいる。我々の時もベンチにエドウィン･ズーテビールがいたのとかなり似た状況。ミスも無い」
Verdedigers
1992/1993: Ulrich van Gobbel, John Metgod, John de Wolf, Errol Refos, Henk Fräser, Ruud Heus
1998/1999: Ulrich van Gobbel, Bert Konterman, Kees van Wonderen, Tininho
2016/2017: Rick Karsdorp, Eric Botteghin, Jan-Arie van der Heijden, Terence Kongolo, Lucas Woudenberg
デ･ヴォルフ:「カルスドルプはファン･ホッベル同様に攻撃的だが、クロスはカルスドルプの方が多少上手い。守備面はウリの方が頑丈で力強かったね。センターは私がメトホドかフレーザーと組んでいた。メトホドはSpursとReal Madridでプレーしていた大物。チームの外にいたファン･デル･ハイデンとは全く比べものにならない。ボテギンは立派で一人前の男。メトホドの隣にいた私のように、2人の内の本物のDF. ヘディングの強さも同じ。時々もう少し無慈悲になれるはずだが、相手選手に対して容赦無いことが多くなった」
コンテルマン:「DF陣は我々の方が年長で経験があった。センターは組み合わせの面では同じ。ファン･デル･ハイデンもファン･ヴォンデレンも組み立てと攻撃面のクオリティを持つ選手。そしてボテギンも私自身も相手を止めることに全てを尽くす本物のDF. 彼のことは私はズヴォレ時代から知っている。当時そこでテクニカル･ディレクターをしていて、ヤン･エーフェルス(当時ズヴォレの監督)が彼をフェイエノールトに売り込むように猛プッシュしていたよ。私はあまりに早すぎるし全くナンセンスな話と思っていた。結局ボテギンは回り道はしたがここに辿り着いたんだ」
Middenvelders
1992/1993: Peter Bosz, Arnold Scholten, Rob Witschge, Dean Gorré
1998/1999: Paul Bosvelt, Jon Dahl Tomasson, Patrick Paauwe, Jean-Paul van Gastel
2016/2017: Dirk Kuijt, Karim El Ahmadi, Tonny Vilhena
デ･ヴォルフ:「我々の中盤はカイトがいる今のフェイエノールトよりも多少守備的。スホルテンが当時のエル･アマーディだ。彼がチームに加われない時になって初めて我々は彼がどれだけ良い選手か気づいたんだよ。物静かな男だったが、守備面は男らしくチームにとって重要な存在だった。ヴィチュヘはテクニック、スルーパス、得点応力でチームの脳だった。フィレーナの効率性はもう少し良くなるはず。どちらも素晴らしい選手たちで、プラスαのハードワークを厭わない」
コンテルマン:「エル･アマーディとカイトも経験豊富だが、ここも我々にはとてつもない経験があった。ボスフェルトとエル･アマーディが周りを落ち着かせるサポート役の選手。エル･アマーディはよりbox-to-boxプレイヤーになったね。それはトニーにも当てはまる。彼はドリブルも多く、パサー役のMFだったパーウェとファン･ハステルとは違うタイプだ。トマソンとカイトはオランダではほとんど見られないハードワークする10番。トマソンが我々のためにやっていた仕事は常に過小評価されていた。彼がかなり早めのプレッシャーを掛けてくれるおかげで我々守備陣はかなり守りやすかったんだ。ディルクもそれをしている。彼は賢く、周りを引っ張っている」
Aanvallers
1992/1993: Gaston Taument, Jozsef Kiprich, Regi Blinker, Mike Obiku
1998/1999: Bonaventure Kalou, Julio Ricardo Cruz, Peter van Vossen
2016/2017: Steven Berghuis, Nicolai Jørgensen, Jens Toornstra, Bilal Basacikoglu, Michiel Kramer
デ･ヴォルフ:「我々のサイドにはブリンケルとタウメントという予想困難な若い犬がおり、相手は常にその対策を気にしていた。エルジェロ･エリアが負傷したのは残念だが、完全にフィットすればリストに入る。ベルフハイスもまだ若く、トールンストラは良くやっているが彼はむしろMF. そしてヨーゼフ… クリエイティヴで大きなフットボール知性を備えたスピッツだったが、ハードワーカーでは無かったね。ヨルゲンセンがちょうどそれだ。ゴールに向かう起点にもなっており、ヘディングも上手い。ヨーゼスはヘディングは好きじゃ無かった
コンテルマン:「我々の前線の方がクオリティがあっただろう。ヨルゲンセンがオランダ･リーグに来たのは間違いでは無いと思うし、彼は欧州戦でも良くやっている。しかしクルスは好調の日はフェノメナールだったっよ。センスもあった。それが時にちょっとした問題ではあったがね。気分が乗らないとピッチ中を適当にうろつき、背中を曲げ、肩を落とし、頭を振るい、キレるのが早かった。カルーもベルフハイス、ビラル、トールンストラより上だった。それに我々の左サイドにはファン･フォッセンがおり、さらにイゴール･コウネイェフも控えていた。みんな本当にエクセントリックな選手たちだ」
フェイエノールトは今年成功するか？
デ･ヴォルフ:「最も重要なのは控えがポジティヴでシャープな状態を保つこと。ベンチに座っている経験を詰んだ選手たちがどれだけ自分を抑えるか？彼らが成し遂げる可能性はこの数年より大きい。先週はハードな欧州戦で負けた後で重要なテストケースだったと思う。そこで彼らはしっかりメンタルを保って上手くやって見せた。だがまだまだ道のりは長いよ」
コンテルマン:「やれる可能性はある。PSVとアヤックスが欧州で長くやることになれば有利になる。このスタートがまさにそうだ。PSVは再び勝ち点を落とした。アヤックスは良い方向に向かってはいるがまだまだ探り探り。フェイエノールトは安定感を増してきている。ただもう少しポジションプレーを良くして支配する時間帯を長くしなければいけない」
http://www.foxsports.nl/nieuws/artikel/1335972/brad-jones-betrouwbaar-rustig-net-als-goeij
