フェイエノールトはFC オスに4-1で勝利してKNVBベーカーの第2ラウンドに進出。ベーカーハウダーはジュピラー・リーグ15位に不必要に苦しみ、60分過ぎにようやくビジターチームを突き放した。
フェイエノールト相手にゴールを決めるという、先週の2試合でManchester UnitedもPSVもできなかったことを、FC オスはデ・カイプでわずか3分で成し遂げた。スピッツ トム・ブーレがブラッド・ジョーンスとルーカス・ヴァウデンベルフのコミュニケーション・ミスを突き、がら空きのゴールにボールを押し込んだ。この時点ですでにフェイエノールトはミヒル・クラーメル(シュートはGKがセーブ)とビラル・バサチコグル(ヘディングがバー直撃)に先制の大チャンスがあり、望んでいたのとはほど遠いスタートに。
PSVとのアウエーゲームからポジション6つを入れ替えたフェイエノールトは前半残り時間もFC オスのGK ロナルド・クーマンJr.に迫ったが、フィニッシュを決めるには精確性が足りなかった。12分になって遂にこの元フェイエノールトの選手であり監督の息子は答えを出せず。フェイエノールトの数少ない流れるような攻撃の最後に切り込んだベルフハイスがニアにシュートを決めて1-1.
しかしここからのフェイエノールトはブラバントから来たチームを問題に陥れるだけのテンポを尽くすことができず、苦しい時間帯に。フェイエノールトの雑なプレーを象徴しているのが、初めてリードを得たのは70分近く経ってからであり、しかも多少の幸運が必要だったということだ。シモン・グスタフソンのシュートがクラーメルの背中に当たり、シュートはFC オスのGKが守るのとは別方向に決まった。
さらにこの直前にはピッチの反対側でブーレが驚きのリードを奪う決定的チャンスもあった。中盤からの淀みない連携からこのスピッツはボバン・ラジッチから精確なパスを受けたが、シュートはバーの上に。
残り15分でバサチコグルがリバウンドからGK クーマンを破って試合を決め、最後の1分には途中出場 ニコライ・ヨルゲンセンが至近距離から押し込んで最終スコア。勝ちはしたが、フェイエノールトがタフな1週間の後で思っていたりもエネルギーを使ってしまったのは確かだ。
Feyenoord - FC Oss 4-1
Scoreverloop:
3’ Tom Boere 0-1
13’ Steven Berghuis 1-1
68’ Michiel Kramer 2-1
76’ Bilal Başaçıkoğlu 3-1
90’+2’ Nicolai Jorgensen 4-1
Scheidsrechter: Pol van Boekel
Gele kaarten: 15’ Tonny Vilhena (Feyenorrd), Jorzolino Falkenstein, Justin Mathieu (FC Oss)
Opstellingen:
Feyenoord: Brad Jones; Rick Karsdorp, Terence Kongolo, Jan-Arie van der Heijden, Lucas Woudenberg; Simon Gustafson (69’ Nicolai Jørgensen), Marko Vejinovic, Tonny Vilhena (83’ Renato Tapia); Steven Berghuis (79’ Mo El Hankouri), Michiel Kramer, Bilal Basaçikoglu.
FC Oss: Ronald Koeman Jr.; Ayrton Statie (83’ Dean van der Sluys), Lorenzo Piqué, Dominique Kivuvu, Dennis Janssen; Fatih Kamaci, Istvan Bakx, Rick Stuij van den Herik; Joep van den Ouweland (73’ Jorzolino Falkenstein), Tom Boere, Boban Lazic.
ジョヴァンニ・ファン・ブロンクホルスト
「こういう試合でチームとしてしっかりやらなければいけないが、我々はそれをしていなかった。今夜のFC オスのプレーには賞賛を送るべき。特に何度もカウンターで危険なシーンを作られて苦しめられた。後半には1-2のリードを奪う最大チャンスも彼らにはあった」
「我々はこうあるべきというスタートは切っていた。テンポが高く、すぐに数回チャンスを作った。そこで1-0にしなければいけなかったが、逆にカウンターから0-1にされた。スティーブンの良いシュートですぐに追いつけたが、その後は特にテンポが遅すぎてプレッシャーをかけ続けることができなかった」
「試合は残り20分で決まった。この時間帯に力の差が見えたのは交代策のおかげ。スコア的には出来過ぎの勝利だし、この試合全体では両チームにそれほど差は無かったと思う。最も重要なのは次のラウンドに進んだということ。これから日曜のローダJC戦に向けて集中する」
https://www.feyenoord.nl/nieuws/nieuwsoverzicht/van-bronckhorst-geflatteerde-overwinning
http://www.fr12.nl/nieuws/38920-van-bronckhorst-dat-hebben-we-niet-gedaan.html
テレンス・コンゴロ
「度々雑だったのは集中力の問題だと思う。基本に戻らなければいけなかったけど、最終的には良い結果を出せた。相手を侮ったり、疲労も無かったけど、僕らは単に雑だった。最終的には試合を決められたけど、もっと早くそれをしないといけなかった」
「オスに早々に決められて僕らは目が覚めた。勝ち進めたのは誇って良いけど、今夜の雑さは僕らのプレーから消さないといけない」
http://www.fr12.nl/nieuws/38918-kongolo-blij-met-winst-maar-slordigheid-moet-uit-ons-spel.html
ビラル・バサチコグル
「ジュピラー・リーグのクラブがデ・カイプに来れば、サプライズを起こしたいと思うもの。だから難しい試合になる可能性があるのは前もって分かっていた。僕らは最初の数分で大チャンスが数回あったし、決めなければいけなかった。それをせずに失点して難しい状況に陥ってしまった。同点に追いついてから僕らが落ち着いてしまったのも見ての通り。特にManchester UnitedとPSVに勝った後だからといって、これはあってはならないこと。その点は厳しく見ないといけない」
「後半はもっとしっかりした態度でロッカールームから出てきたけど、僕ら本来のレベルではなかった。それでも3点取れて大差で勝てたのはラッキーだった」
「自分としてはフル出場できて嬉しい。何度も良いアクションを起こせたし、ゴールも決められた。僕は何度も監督にチャンスを貰っているから、その信頼に報いたい」
ルーカス・ヴァウデンベルフ
「監督からは Manchester United戦とPSV戦は戦術的理由で外したと言われた。誰だって常にプレーしたいけど、さらにハードワークするプラスαのエネルギーになったよ。今日スタメンで出れて良かった。難しい試合だったね。テンポをもっと上げないといけなかったそ、それができていれば左サイドももっとダイナミックになっていたはずだけど、常にそれができた訳じゃ無かった」
「前もって良い結果を出して、できれば良いフットボールでたくさんゴールを決めようと言い合っていたんだ。フットボールはもっと良くしないといけないけど、とにかく次のラウンドには進んだ」
http://www.fr12.nl/nieuws/38921-woudenberg-het-voetbal-moet-beter.html
ミヒル・クラーメル
「スタートは良かったしすぐにゴールを決めていればそれで終わっていた。そこから僕らのコミュニケーション・ミスで難しくなってしまったし、同点にした後もそのペースで続けなければいけなかったけどそれがなかなかできなかった。時間は掛かったけど、2-1にしてこれで終わったと思ったよ」
「僕は昨年よりも良い状態だし、よりシャープでよりフィットしている。自分に投資しているよ。我慢しなければいけないし、受け入れるしかない。僕はPSV戦でも途中出場で良かったと思うし、今日も久しぶりに90分間やれた。僕の時間はまたやって来る」
出だしはかなり良かったですし、前半は言うほど悪くなかったです。特にフットボール面は結構上手くいっていて実際4,5点は取れたような… ただボールを失った時の切り替えでプレッシャーを掛けられずに危ないシーンが数回あったのは問題。特にいざという時にマルコがカリムの代わりをしないといけないのを考えると、守備面でもっと改善が必要でしょう。逆にボールを持った時のマルコは明らかにカリムよりも良く、クラーメルの足下に入るパスの数が多かったのが一つ大きなポイント。クラーメルのフットボール参加の課題もなかなか良くなっていた印象です。こぼれ球への競り合いは相変わらず淡泊でしたが…
割と大きな問題だったのが右サイドでリックとベルフハイスの調子が安定しなかったこと。左利きのトニーとシモンがどちらも左サイドに流れるので中盤のポジショニングのバランスが悪かったかもしれませんが、リックはとにかくハックボールを多用するなど明らかに相手を舐めていた感が。ベルフハイスはゴールを決めて良いクロスも蹴っていましたが、代表選手としてはもう少しレベルを上げて欲しい。
後半に入って良くなるどころか逆に悪くなったのは意味不明。終盤ニコライが入って明らかにかな~り良くなりました。クラーメルの後ろでシャドウスピッツ的な起用でしたが、どうやらこれが一番慣れたプレーか。雑だったシモンより遙かに力強く安定感があったので、ちょっとシモンの出番は当分見込めないかもしれません。リザーブのユース大会で揉まれてもらいますか…。