フットボールのルールについての国際委員会 IFABが遂にビデオ審判にGoサインを出したことを受け、KNVBのディレクター ハイス・デ・ヨングは2016-2017シーズンのベーカー戦からビデオ審判のエヒテ・テストを始めると発表した。
2011年から世界に先駆けてビデオ審判の実現に向けて動いてきたKNVBはこの数シーズンにわたって『オフライン』での仮想導入テストを重ねてきたが、ようやく『ライヴ』でのテストを行うことができる。「ベーカー戦のだいたい25試合でこの形態でのテストができると思う。ここオランダとアメリカでの実験でビデオ審判システムのプロトコルが決めるだろう。まだ実験段階だからね」
KNVBがテストしてきたビデオ審判システムはスタディオン外のビデオカーに”ビデオ・アシスタント・レフェリー”が乗り、最低6台のカメラからの映像をチェックしながらリアルタイムで審判団とコンタクトを取り、主審に助言を与えるというもの。これまでの仮想実験では平均11秒でより正確なジャッジを下せると言われている。今回IFABによってビデオ審判に認められたのはゴール、レッドカード、PK、それに先立つ事柄についての自分からの、または主審の要求を受けての助言。他のスポーツで見られる、選手や監督からの”チャレンジ”は認められない。
ハイス・デ・ヨング: 「我々は2011年からビデオ審判制実現のために動いてきた。プレーをよりフェアにし、決定的ミスを避けるためにこのプランを進める時が来たんだ。リクエストのあるなしに関わらず、ビデオ審判はいつでも自分の判断を伝えられる。だからこれはフットボールの革命ではなく、進化と私は捉えている」
ハイス・デ・ヨングはピーター・フィンクとトム・ファン・シーヘムのベテラン二人が最初のビデオ審判になるだろうとコメントしている。「彼らは試合のビデオ映像でしっかり判断できるだけの経験があるし、その判断が尊重されるには十分なほどトップレベルを経験してきた今日のトップ審判だ」