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延長にカイトのPKで準々決勝 (KNVB-beker:ヴィレムII-thuis結果)

フェイエノールトは延長の末にKNVBベーカーの準決勝進出を決定。ディルク・カイトが残り数分にPKを決め、監督 ジョヴァンニ・ファン・ブロンクホルストのチームはなんとかヴィレムIIに2-1で膝をつかせた。このPKは主審 エドヤンセンがミヒル・クラーメルがドリース・ヴァイテンスに倒されたシーンで与えたもの。

 

この決勝点はデ・カイプのフェイエノールト・サポーターが安堵のため息をついた2回目だった。1回目は10時半直前。フェイエノールトは敗退の瀬戸際にいたが、88分にトニー・フィレーナがエルジェロ・エリアの完璧なスルーパスを左足で冷静にゴール逆隅に決める。このMFのゴールによって土壇場で1-1で延長となり、完売のデ・カイプの観客は望みを繋ぐことができた。

 

前半にビハインドを背負ったことで後半45分間全てを使って同点を目指したフェイエノールト。この失点は25分にマルコ・ヴェイノヴィッチのパスミスをルーカス・アンデルセンに奪われたもの。このFWは棚ぼたのチャンスを逃さず、スフェン・ファン・ベークをかわしてから左足で逆隅にボールを流し込んだ。

 

ヴェイノヴィッチのミスはフェイエノールトのプレーを象徴するもの。前半のチームはパスが雑で、よく組織されたヴィレムIIを驚かせるにはあまりにもテンポが低かった。GK コスタス・ランプルーが枠内シュートを受けたのは1回(ヴェイノヴィッチ)だけというのが典型的な数字だろう。

 

HTが明けてようやく状況は変わり、フェイエノールトは旧来通り自分たちの家のボスに。ただランプルーの守るゴールに目に見えてプレッシャーをかけるも、この元フェイエノールトGKがセーブを必要としたのはエルジェロ・エリアのシュートの1度だけ。その他のシュートは枠の横(クラーメルのヘッド、途中出場インマルスのシュート)か上(エリアのヘッド、エル・アマーディのシュート)に外れた。ピッチの反対側では終了10分前にリハイロ・ジヴコヴィッチが突然ケネト・フェルメールと1対1になるも、シュートは大きく外れ、このミスによって試合に留まれたフェイエノールトは結局延長に持ち込んだ。延長に入ることもなく決着とまで思われたが、途中出場 ビラル・バサチコグルのゴールはオフサイドで取り消しに。

 

延長にエリアとインマルスがゴールに迫った後、どうやらPK戦にもつれこむと思われたところでドリース・ヴァイテンスがクラーメルを倒し(これで2枚目のイエローカーも受けた)、カイトが11mから試合を決めた。

 

Feyenoord – Willem II

Scoreverloop:

25’ 0-1 Andersen

88’ 1-1 Vilhena

119’ 2-1 Kuyt (pen.)

 

Scheidsrechter: Janssen

 

Geel: Nelom, Vejinovic (Feyenoord), Peters, D. Wuytens, Braber, Joppen (Willem II)

Rood: D. Wuytens (117’, Willem II)

 

Opstellingen

Feyenoord: Vermeer; Karsdorp, Van Beek, Kongolo, Nelom (85’ Basacikoglu); El Ahmadi, Vejinovic (75’ Immers), Vilhena; Kuyt, Kramer en Elia.

Willem II: Lamprou, Van der Struijk, D. Wuytens, Peters, Joppen; Braber, Falkenburg (92’ Nemec), S. Wuytens; De Sa (66’ Heerkens), Van der Velden en Andersen (70’ Zivkovic).

 

http://www.feyenoord.nl/feyenoord-1/programma/feyenoord-willem-ii-beker-1516/verslag

 

ジョヴァンニ・ファン・ブロンクホルスト

「我々が勝ち進んだということが最も重要だが、かなり苦しかった。ヴィレムIIはかなり上手くやっていたが、前半は大部分が自分たちの責任。後半は正真正銘のベーカー戦にできたし、時にはぎりぎりのところを探りもした。チームは全力を尽くして試合をひっくり返したんだ。同点ゴールを決められると信じる気持ちを持ち続けたことがとても嬉しい。それが最後に報われた」

 

「途中出場のレクスはファンタスティックだった。自分が難しい状況でもいつ必要とされても良いように準備ができている。ファイトし、チームを牽引してくれた。大きな賞賛を贈ったよ」

 

「後半は全く別のフェイエノールトになり、かなり前にプレッシャーをかけられた。結局終了直前のPKで決着。勝ててうれしいし、みんなと同じように私もかなり感情的になったよ」

 

「フローニゲン戦に続いてビハインドを背負った状況からしっかり立て直せたのが、それ以前いそういう状況にならないようにしないと。不必要なこと」

 

http://www.feyenoord.nl/nieuws/nieuwsoverzicht/Van%20Bronckhorst-opgelucht-na-late-bekerzege

http://www.fr12.nl/nieuws/34918-van-bronckhorst-compliment-aan-lex-immers.html

 

ディルク・カイト

正真正銘のベーカー戦。良いフットボールでは無かったけど、最終的には勝利に変えられた。もっと上手くやれただろうけど、いま重要なのはそれじゃない。前のベーカー戦の後にこれで敗退したら死ぬほど残念だからね」

 

「スタートから良くなくて、ギアが低すぎたし、そこからまたあんなくそったれな失点をしてしまった。当然彼らにとっては大きな勢いを与えてしまい、追いつくのにかなり長くかかった。今夜のチームにはキャラクターがあったと思う。良くは無かったけど、僕らは希望を捨てなかった」

 

「PKにプレッシャーを感じないと言う選手がいたらそれは嘘だ。でも僕は決められる自信があったし、そのとおりやれた」

 

「次の相手?ちょっとした願いがあるんだ。VVSBが機能勝ち上がったけど、彼らにはホームゲームをやれる設備が無い。フェイエノールト-thuisを引いたら多分クイック・ボーイズのピッチでやることになるだろう。そうなったら楽しいんだけど」

 

http://www.fr12.nl/nieuws/34914-kuyt-heeft-opvallende-voorkeur-na-echte-beker.html

 

トニー・フィレーナ

「上手くいかないことも時にはあるしm、その時には何とかしようとするしかない。最終的に追いつけて幸運だったよ。エリアがボールを持って、彼が動き出す選手を見ているのが分かった。僕がその一人だった。奥へ行くタイミングは分かっているし、そこで彼からボールを貰えた。正確に僕の左足のところに出してもらえたから、そこからシュートできたんだ」

 

「ゴール前で冷静でいるのはとても難しいこと。この前の日曜も僕はフローニゲン相手にチャンスがあったけど、残念ながら決められなかった。ああなると家に帰ってもまだ酷い気分が残るんだ。今日は1-1にできたし、とても素晴らしいこと」

 

http://www.fr12.nl/nieuws/34917-vilhena-bleef-nu-wel-rustig-dat-is-heel-moeil.html

 

 

とてつもなく苦戦しました…案の定やはり組み立てが低調で中盤が全く機能せず放り込みに。さらにセカンドボールも拾えず、守るだけの相手にどうにもならない展開からマルコのこれ以上なくつまらないミスで失点。

 

後半もまぁ組み立ての問題は特に解決はされてませんが、前にプレッシャーをかけるフェイエノールトらしさが戻ったことでセカンドボールの競り合いにほぼ勝てるようになってようやく圧倒して押し込める流れに。相手のプレッシャーをかわしながら綺麗に組み立てて崩していくポジションプレーはまだまだ望むべくもないので、現状これがチームの基本ですね、やはり。となるとボールを持っても違いを作れない状況のマルコはいてもほとんど意味が無い感が。

 

今日良かったのはまずスフェンとテレンスの二人。オランダ最強のCBデュオであることを再び証明しました。感動的な活躍ぶりです。そしてジヴコヴィッチとの2回の1対1を見事に制したフェルメール。後半こぼれ球を拾いまくったカリムとトニー。問題のクラーメルをはそろそろ辛抱するのがきつくなってきたような…

 

終盤はネロムを下げてビラルを入れたことでトニーがなんちゃって左バックに入り、ビラルが左バイテンでエリアがフリーロールの第2スピッツのような形に。ボールを持ててパスも出せるエリアを中央で使うオプションはアリですね。

 

ベスト8はベンが引いてローダ-uitに。最悪ではないけれど良くは無いドロー結果。とりあえずかなりタフな試合でテレンスはずっと痛そうにしてましたが、中二日で今度はテレンス抜きのNEC-uitでで前半戦締め。