フェイエノールトは今シーズンのリーグ戦2試合目も勝利。日曜のSC カンブール相手のアウエーゲームで苦戦していたジョヴァンニ・ファン・ブロンクホルストのチームを軌道に戻したのは、途中出場から残り15分に先制ゴールとその価値を示したデビュー戦のミヒル・クラーメル。ロスタイム深くにディルク・カイトがPKを決めて最終スコアは0-2となった。
フェイエノールトもホームチームも最初の45分間は印象を残せず。カンブール・スタディオンの観客1万人は多くのファイトを目にすることはできたが、両ゴール前でのハイライトはほとんど無かった。フリーゼンはサイドから数回危険なクロスを上げた程度で、フェイエノールトもカリム・エル・アマーディが30分過ぎにフリーでシュートチャンスにバーの上に浮かせてしまった。決めるべきシーンではあったが、前半のロッテルダマースの冴えないプレーでリード主張するには出来すぎだっただろう。
ファン・ブロンクホルストが前半まだ満足できる部分があったとしたら、ヤン・アーリー・ファン・デル・ハイデンのパフォーマンス。この左利きDFはスタメンとしての初試合でスピッツ バルトロミュー・オフベチェとの競り合いにほぼ勝利し、ボールを持った時にも落ち着きを見せていた。
フェイエノールトのピッチプレーは後半も思うようにはいっていなかったが、それでもチームは明らかに前半より前へ向けてプレーし始める。15分もせずにそれは報われるはずだったが、特にコリン・カジム・リチャーズのフィニッシュが低調だった。このスピッツは60分過ぎにGK レオナルド・ニーンハイスと1対1になるも、シュートは枠の左に。その直前にはビラル・バサチコグルがチャンスポジションから狙ったシュートがゴール前を通過していた。
カンブールも真剣に勝利を信じ始めて徐々にプレッシャーのもとで反撃に出ようとした瞬間にフェイエノールトがゴール。決めたのは残り15分になろうという時間帯にカジム・リチャーズに代わってピッチに入ったデビュー戦のミヒル・クラーメル。このスピッツがバサチコグルの正確なクロスをその頭でゴールへを変え、新しいクラブにすぐさま黄金の価値を示した。
だがクラーメルのゴールは危うく数分後に無効化されかけた。GK ケネト・フェルメールがハイボールを取り損ねたが、スフェン・ファン・ベークが超一級の仕事でゴールを防ぐクリアを見せてなんとか大いに安堵できた。微妙だった試合の行方はロスタイム深くにようやく決着。主審 ポル・ファン・ブーケルがエリック・バッケルのハンドを取ってフェイエノールトのPKを宣告。これをディルク・カイトがしっかりと決め、最終スコア 0-2に。
SC Cambuur - Feyenoord 0-2
Scoreverloop: 77’ Michiel Kramer 0-1 / 90+3’ Dirk Kuyt (strafschop) 0-2
Scheidsrechter: Pol van Boekel
Gele kaarten: Jan-Arie Heijden, Dirk Kuyt
Opstellingen: **
**SC Cambuur: Leonard Nienhuis; Marlon Pereira Wissel (46’ Kai Heerings), Calvin Mac-Intosh, Marvin Peersman, Vytautas Andriuškevičius (62’ Furdjel Narsingh);
Sander Streek; Sjoerd Overgoor; Erik Bakker; Mikhail Rosheuvel (68’ Martijn Barto), Bartholomew Ochbeche, Xander Houtkoop
Feyenoord: Kenneth Vermeer; Rick Karsdorp, Sven Beek, Jan-Arie Heijden, Terence Kongolo; Karim El Ahmadi, Marko Vejinovic, Jens Toornstra (70’ Lex Immers);
Dirk Kuyt Doelpunt, Colin Kazim-Richards (61’ Michiel Kramer), Bilal Basaçikoglu
ジョヴァンニ・ファン・ブロンクホルスト
「前半はオープンな試合でほとんどチャンスを作れなかった。HTに後半は違いを作らなければならないと話していたが、それが上手くやれてとても喜んでいるよ。前半からかなり良くなったのは相手へのプレッシャーの掛け方。その結果カンブールはロングボールをけらなければならなくなり、そこからの空中戦を我々のDF陣がほとんど勝ったことでずっと上手くやれるようになった。後半最初の15分間ですぐに大チャンスが数回あった。特にクラーメルとインマルスの投入でヘディングの強さが増した。ミヒェルにとってあのゴールはもちろんとても素晴らしいこと。この3ptsはとてもうれしい。今後数週間に向けて自信になる」
交代してベンチに下がる際にボトルを蹴ったカジムの態度に
「あの振る舞いは許されないものであり、彼に責任がある。彼はかなり感情的な人間。チャンスを逃して重要な存在になれなかったと思い、自分自身い腹を立てていた。彼にはあのリアクションは外へ向けて間違ったシグナルを送ることになると話した。明日まだ話をする」
「PKシーンはサイドラインからでは見るのが難しかった。ハンドではなかったように思えたが、主審も見るのが難しかったと思う。PKを得られたのはとても嬉しかったよ」
http://www.fr12.nl/nieuws/33025-van-bronckhorst-spreekt-kazim-aan-op-gedrag.html
ディルク・カイト
「僕らは良いチームになったと思う。クラーメルにとってもこういうデビューになって素晴らしいことだけど、あのゴールはフェイエノールトにとってより重要なものだからね」
「かなりオープンな試合だった。カンブールを思うようにコントロールしたかったけど、特に前半はそれができなかった」
「コリンが決められなかったのは残念だけど、運良くミシェルが決めてくれた。先週に続いて途中出場選手の重要性が見えたのはファンタスティックなこと。最終的にモノを言うのは結果だ。昨シーズンはこういう試合に負けていた」
「僕は見てなかったけど、GKはハンドだったと言っていた。スポーツマンらしいと思うよ」
http://www.fr12.nl/nieuws/33023-kuyt-invallers-keer-op-keer-beslissend-fantas.html
ミヒル・クラーメル
「こういうデビューは夢のシナリオ。これ以上のシナリオは書きようがないよ。この1週間はてんてこ舞いだったけど、こうやって報われてファンタスティックだ。リックが良いパスを出して、ビラルのクロスの方向が変わり、僕は頭で触るだけでよかった。上手くいったね。ナイス・ゴールだと思うよ」
「僕らはもう一つPKを与えられるべきだった。僕は腕を取られ、首を伸ばせなかったか。最後のPKはもしかしたらそのお返しかもね」
「カジムとは話をしたよ。僕個人に向けたものではないと言っていたし、気にはしていない。彼は今日の内容ガッカリしていた」
「ポジション争いはスタメンで90分間プレーして初めて勝ったと感じるもの。得られた数分間で自分の力を見せられてうれしいよ。僕はまだプレースタイルやチームメイトに慣れなければいけないけど、心配はしてないよ。フットボールももっと良くなっていくはず。いまはとにかく大きな3ptsが取れて喜んでいる」
http://www.feyenoord.nl/nieuws/nieuwsoverzicht/kramer-%E2%80%98dit-is-een-droomscenario%E2%80%99
http://www.fr12.nl/nieuws/33024-onbeschrijfelijk-debuut-kramer-een-droomscena.html
http://www.fr12.nl/nieuws/33027-kramer-over-penalty-misschien-een-goedmakertj.html
コリン・カジム・リチャーズ
「クラーメルのゴールに喜んでいない?いや、嬉しいよ。とても重要な3ptsが取れたからね。でも自分自身には喜べない。自分個人のばふぉーまんすだけでなく、チャンスを逃したこともだ。150%決めなければいけなかった。もっと上手くやれなかったことに腹が立っている」
「今日は僕の日じゃなかたけど、クラーメルが決めてくれた。これがフットボール。でも交代がチャンスを逃してすぐだったから腹が立ったんだ。ドリンクボトルには申し訳ない。オレンジだったし、もったいなかったね」
「彼はああだこうだと言う事は誰でもできる。僕はとても感情的な人間だけど、僕がチームのために全力を尽くしているのは誰も疑えないはず」
http://www.fr12.nl/nieuws/33028-teamplayer-kazim-legt-zijn-woede-uit-sorry-dr.html
テレンス・コンゴロ
「僕は前も左バックでプレーしたし、監督の選択。僕自身は左CBのポジションに集中しているけど、ネットで出ているように、僕は左バックでプレーしたくないなんて誰にも言っていない。左バックをやらなければならないなら、そこで全力を尽くす」
http://www.fr12.nl/nieuws/33029-kongolo-ontkracht-geruchten-ook-als-linksback.html
2試合目も疲れる内容ながらなんとか勝利して連勝スタート。良いフットボールができない時にファイトできるのは良いとして、まぁそれだけでは勝てないのでいくらなんでももう少しポジションプレーをなんとかする必要が…。前半はライン間が開きすぎて組み立てが絶望的に。後半は多少マシになり、結局左サイドで何もできなかったビラルが右サイドに回った終盤に決定的仕事をしてクラーメルのゴール。やはりプレシーズンで効果的だったリック、ビラルで右サイドを組むべきでしょうが、まぁどうせエリアが入ってきてまた良くわからないことになるはず。
中盤がまたうまく機能せずにイェンスの奥行きを作る動きがまるで出てませんが、もうちょっとコンパクトにプレーできないとなかなか厳しいものがあります。
守備面は前半相手の奥行きを作る動きにカリムがついて行けずに、結果コンゴロがロシュヘルフェルに大苦戦してましたが、後半はなんとか改善。スフェンは頑張ってます。セットプレーの守備がやや危うい感じなのと、フェルメールが空中戦で相変わらず不安定さが目立つのがやや頭の痛いところ。
何はともあれクラーメルがデビュー戦ゴールで結果的に気持ち良く2連勝スタート。ここからフィテッセ-thuis, PSV-uitといよいよ厳しい相手との対戦が続きます…。