木曜に行われたELグループステージ第1節、フェイエノールトはSevilla FC相手に2-0で敗れた。満員のEstadio Ramón Sánchez Pizjuánでホームチームが前半2回のほぼ理想的なFKからゴール。フェイエノールトはトールンストラのFKがポストを叩いた程度で、来たる日曜のデ・クラシケルへ向けてELのタイトル・ホルダー相手にサプライズを起こすことはできなかった。
ルテンはSevillaで補強した中盤と2スピッツという結果重視のシステムでスタート。フェイエノールトは度々プレッシャーに晒されるも、Sevilla FCも前半は数回しかチャンスを作れなかった。
それでもスペインのトップチームが2-0のリードで前半を迎えたのは左サイドからの2回のほぼ理想的なFKのおかげ。どちらもボールの後ろに立ったのはFC Barcelonaからレンタル中のGerard Deulofeu。序盤にはGrzegorz Krychowiakのヘディング、30分過ぎにはStéphane Mbiaが完全にフリーになってヘディングでネットを揺らした。フェイエノールトはどちらの状況でも守備組織が機能しておらず、2失点とも自分たちの責任と考えていいだろう。
ヴィレムII相手の前回のリーグ戦同様に2-0のビハインドでHTに入ったフェイエノールトだが、大きな違いはチームがスペインの地で自分たちのピッチプレーをそれなりにやれていたことだ。エルヴィス・マヌのスピードとイェンス・トールンストラの巧妙な走り込みによって、フェイエノールトは数回Sevillaの守備にトライできていた。
フェイエノールトに加入して初めてスタメン出場したこのMFはSevillaの2点目の直後にロッテルダマース側のゴールにもあと一歩というシーンを作る。ペナルティエリア際からのFKでニアを狙ったボールはSergio Ricoを驚かせたが、ポストの内側を叩いて得点にはならず。
後半フェイエノールトはボールを持った時のプレーが雑になったことでさらに背後に押し込まれた。そのため後半のフェイエノールトはSevillaを止めるのにほぼ精一杯になり、ピッチの反対側でチャンスが生まれる事はほとんど無かった。
最終スコアがHTの途中結果と同じだったのは、その多くがケネト・フェルメールの好セーブによるもの。残り15分間ではJosé Antonio Reyesとの2回の1対1でどちらも見事なセーブを見せた。
Sevilla FC – Feyenoord 2-0
Scoreverloop:
8’ 1-0 Krychowiak
31’ 2-0 Mbia
Scheidsrechter: Buquet (Fra)
Geel: Vilhena, Manu (Feyenoord), Kolodziejczak, Mbia (Sevilla FC)
Opstellingen:
Sevilla FC: Rico; Figueiras, Carriço, Kolodziejczak, Navarro; Krychowiak (60’ Suárez), Mbia; Reyes, Banega, Deulofeu; Bacca (60’ Aspas).
Feyenoord: Vermeer; Wilkshire, Van Beek, Mathijsen, Nelom; Toornstra, El Ahmadi, Clasie (73’ Te Vrede), Vilhena; Schaken (64’ Basaçikoglu) en Manu (82’ Boëtius).
http://www.feyenoord.nl/feyenoord-1/wedstrijden/sevilla-fc-feyenoord-europa-league-2014-2015/verslag
フレッド・ルテン
「前半は私の眼から見てSevillaとほぼ互角だったし、ピッチプレーの面でも拮抗した試合だった。後半は圧倒され、Sevillaがこのグループの本命である理由を見せた。HTのスコアらからさらに話されなかったのは大部分がケネト・フェルメールのセーブのおかげ」
「前半は我々も小さなチャンスを作れていたし、イェンス・トールンストラがポストを叩いた決定機もあった」
「FKからの2失点はサイドから見て何が悪かったのか正確に判断するのは難しい。まずは映像を見てみないと。組織は良かったが、実行が伴っていない。大きなフラストレーションが溜まるし、監督としては無力感を感じる。しかしポジティブなものもあった。我々は失点で落ち込むことはなかったし、頭を下げることもなかった。ただ後半のSevillaのテンポには我々はまだついていけない」
「デ・クラシケルへの影響?この試合は別物。それにオランダ・リーグはELとは別の舞台であり、比較はできない」
「クラーシを下げたのは休暇から最初の試合だったし、ちょっと慣れが必要だった。彼はまた完全にフィットしようとしている途中。今日はそれを考えて交代させた」
http://www.fr12.nl/nieuws/28216-rutten-niet-heel-negatief-alleen-twee-vreseli.html
ヨルディ・クラーシ
「全くノーチャンスだった。この相手は僕らには格上すぎた。ただ失点はどちらも完全に僕らが不必要に与えたもの。あれを防げていれば、もしかしたら運があれば1pt取れていたかもしれない。トールンストラも惜しかったしね」
「セットプレーではゾーンで守っているけど、みんなその場に立ち止まっているべきじゃない。FKで二人ともフリーにしていた」
「Sevillaに圧倒されるのは恥じゃない。ここで負けてもおかしくないのは誰だって分かるし、アヤックス戦へ向けて切り替えないと」
http://www.fr12.nl/nieuws/28218-clasie-het-is-geen-schande-als-je-af-en-toe-w.html
カリム・エル・アマーディ
「相手がとても良いチームだったのは確か。僕らはほとんどボールを持てなかった。どちらもフリーでヘディングさせてしまった失点は残念。正当な敗戦。彼らはこのグループのベストチームなのを見せた」
「まだやるべき事が多いのは事実。今日はケネトが何回も救ってくれた。このグループでもホームゲームでは勝ちに行かないと。守備は時々上手くいっているけど、ボールを持った時の大胆さがほとんど無かった」
http://www.fr12.nl/nieuws/28215-el-ahmadi-het-zag-er-niet-uit-we-durfden-te-w.html
イェンス・トールンストラ
「前半は組織的に上手くプレーできていた。後半はSevillaのプレッシャーをほとんどかわせなくなってしまった。最終的に2回のFKで負けたのが残念」
「前半は多少チャンスを作れていたし、1点取れれば試合に戻れるとHTにはまだ希望を持っていた」
「FKはクロスを上げようと思っていたけど、GKがずっと前に出ていたからちょっと狙ってみた」
「ようやくスタメンで出れて嬉しいけど、良い結果が欲しかった。でも日曜にはアヤックス戦がある。そこで上手くやれる期待はできるよ」
さすがにレベルが違いすぎていかんともし難い試合。4-4-2ではなく4-5-1か多分4-1-4-1な感じでしたが、中盤で時々上手く繋げた時とマヌが独力で違いを作るシーン以外は何もできず。特に右サイドのMFになっていたスハーケンが全く良いところがなかったのが残念。
セットプレーの守備は相変わらずなので今さらどうとも思いませんが、ボールを持った時のプレーがまだまだ改善されず、フェルメールのキック頼みになってるシーンが多いのが辛いところ。少ない光明としてはイェンスとマヌがこのレベルでもそれなりにやれてたので、やはりこの二人はスタメンで使うべき。ということで日曜はいよいよデ・クラシケルです。