先のWKでブロンズ・メダルを獲得したオランダ代表はフランスで行われるEK 2016のチケットを目指してグループAで予選をスタート。オランダとチェコの他にトルコ、アイスランド、カザフスタン、リトアニアがこのグループに参加している。
ボンズコーチ フース・ヒディンクは先週木曜のイタリアとの練習試合 2-0の敗戦を受け、システムをルイ・ファン・ハールがWKで成功した5-3-2に戻す。ジョエル・フェルトマンがエクストラDFとして加わり、メンフィス・デパイもスタメン出場でキャプテンの ロビン・ファン・ペルシと共に前戦を形成。ディルク・カイトとジェレマイン・レンスはベンチに座ることになった。
ホームのチェコは過去10年間ほど強国ではなく、それは先のWK予選でも示されていた。事実、この火曜日まで今年初勝利を待ち続けていた。
しかし世界3位はチェコに大苦戦。最初の15分間で3回のCKを与えた後の15分間でホスト国がリード。Bořek Dočkalが放ったシュートはポストからポストに当たってゴールの中に。その後ジョルジーニョ・ワィナルドゥムがオランイェ側の初の大チャンスを得たが、このMFはしっかりとフィニッシュできず。ダリル・ヤンマートのクロスもロビン・ファン・ペルシに届く寸前でGK Petr Cechの足にクリアされた。
約40分でヒディンクはジョエル・フェルトマンに代えてルシアーノ・ナルシンを投入して3FWのシステムに変更。この投入がHT明け直後に同点ゴールをもたらす。後半10分にデーリー・ブリントのクロスをステファン・デ・フライがパーフェクトなヘディングで突き刺して1-1。
終了10分前にもデパイのヘディングチャンスがあったがベテランGK Petr Cechに難なく防がれる。逆にオランイェもProchazkaのヘディングが浮いたことで難を逃れたが、チェコはコンスタントに危険なシーンを作っていた。そして試合が1-1で終わると思われたロスタイム、ダリル・ヤンマートのヘディングが自陣ゴールのポストを直撃、ゴール前1mの距離にいたFW Václav Pilařがこのチャンスを逃さずに2-1。
オランイェにとってはスタート失敗となり、さらにフース・ヒディンクの就任から2連敗に。オランダの次のEK予選は10月10日、アムステルダムにカザフスタンを迎える。
Statistieken:
Tsjechië - Nederland 2-1 (1-0).
Scoreverloop: 22. Dockal 1-0, 55. De Vrij 1-1, 91. Pilar 2-1
Scheidsrechter: Rocchi (Italië)
Geel: Prochazka (Tsjechië), Martins Indi
Opstelling Nederland: Jasper Cillessen, Daryl Janmaat, Joel Veltman (39. Luciano Narsingh), Stefan de Vrij, Bruno Martins Indi, Daley Blind, Georginio Wijnaldum, Wesley Sneijder, Nigel de Jong, Robin van Persie, Memphis.
http://www.onsoranje.nl/nieuws/artikel/18862/valse-start-oranje-praag?type=actueel
フース・ヒディンク
「自分自身を抑えなければいけない。私は試合後のロッカールームで悪魔のようだった。あんな形での失点はあり得ない。私は激怒している。1-1で帰れるなら全く別の話だった」
「あのようなミスを冒せば、全く話は難しくなる。どんなシステムでやろうと、あんなナイーヴな守備では問題にならない。1失点目は素晴らしいシュートだったが、その前に2回無様なボールロストがあった。2失点は完全に自分たちで与えてしまったもの」
「3スピッツでチェコのバックスがそれほど前に出れないようにすることもできただろうが、それをするにはかなり支配しなければ行けない。我々はそこまでいけていなかった。アルイェン・ロッベンがいればできたかもしれない。しかし彼は怪我だ」
「これは価値ある教訓。我々はどこを目指しているかは分かっている。問題はどうやってそこにいくか、だ。それはまだ言うつもりはない。試合終了直後でまだ熱くなりすぎているからね」
「デパイは良いプレーをしていたと思う。それが唯一の光明」
ロビン・ファン・ペルシ
「これは監督の責任ではない。それはナンセンスだ。この敗戦はとても辛い。前もってあらゆるシナリオを考えていたけど、1-1にした後は僕らが試合をしっかりモノにしていたと思う。1-2にするチャンスもいくつかあったのに、ああいう形で失点してしまったのはとても辛い」
「前半はテクニカル・スタッフの戦術プランを僕らがしっかり実行できなかった。どうしてそうなったのかは僕には分からない」
「監督交代は弁解にすべきじゃない。僕らはかなりボールを持ったけど、ピッチの最後の部分までボールを届けるのに苦しんでいる。これは監督のせいでも、ファン・ハールからヒディンクに変わったせいでもない」
「これくらい酷かったのは初めてじゃないけど、こういう負け方は辛い。次回は勝ちにいくし、ベストを尽くす」
ダリル・ヤンマート
「ヘディングでヤスパールにボールを戻そうとしたけど、上手く当たらなかった。ヤスパースが触れず、そこから失点してしまった。酷くウンザリだけど、僕のミスだ。上手く取り繕うべきじゃない」
「前半はビハインドを背負って苦しんだけど、後半は優勢だったしチャンスも十分作っていた。そこにああいうミスはあってはならないこと。チェコは簡単な相手じゃないけど、勝たなければ行けない。それができなくても、せめて1-1で終えるべきだった」
「この敗戦を監督に押しつけることはできないだろう。5-3-2システムに変更されたのに驚きはなかった。あれでチェコを苦しめられるはずだったのに、それができなかった。ヒディンクもとても失望しているけど、僕はこの1週間彼と上手くやれていた」
ステファン・デ・フライ
「同点にした後はいけると思ってた。でも彼らは上手く守って、カウンターで危険なシーンを作っていた。勝ちに行っていたところで、最後の1分でああいう形で負けるのは格別に辛い」
「僕らは雑すぎる瞬間がいくつかあった。今後の試合ではもっと良くしなければいけないのは明らかだ」
特に良くもなく悪くもない普通の試合。前半は5バックに対して早めのプレッシャーをかけてきた相手に組み立てができず、後半は3トップに対して引いてカウンターを狙ってきた相手に苦戦。1-1で終わっていれば「学べることの多い試合」と言えたところですが、ダリルのがっかりミスで敗戦スタート。
まぁ何の緊張感も無い予選に少しは厳しさが出てきたということで、2連敗スタートのヒディンクが今後どうするかが見物。