オランダ代表はWKのハルフェ・フィナーレに進んだ!オランイェはコスタリカ相手に120分間ゴールを決める事ができなかったが、終了直前にヤスパール・シレセンに代わって投入された控えGK ティム・クルルがPK戦で2本を止めてフロート・ヘルトに。
予想されていた通り、前半のボールポゼッションはオランダが優勢。初めてWKの準々決勝に進んだコスタリカはかなり引き気味に、ほとんどの時間ボールの後ろに10人の選手を並べていた。そのためオランイェは長時間、慎重に中米チームの守備の穴を探らなければならなかった。
そしてチームは特にボールカットから素早く奥行きを付いたシーンで少なくともそれに何度か成功。20分過ぎにはロビン・ファン・ペルシに最初の大チャンスがあったが、キャプテンのシュートはGK Navasに防がれ、直後のヴェスリー・スナイデルのシュートもキャッチされた。
Navasはスタメンで左サイドに入ったメンフィス・デパイのシュートにも立ちはだかり、スナイデルのFKに対してもこのコスタリカのGKは見事な反応を見せた。
オランダのゴール前にボールが届いたのは前半わずか1回。無人島エリアでの戻しのヘディングにGK ヤスパール・シレセンが届かなかったが、オランイェのDFがかき出した。
後半のオランダ代表は再び本当に危険なシーンを作るのに手間取った。多くの攻撃は雑なパスかオフサイドに終わり、終了10分前にスナイデルが素晴らしいFKを枠に飛ばすも、ボールはポストを直撃。
続く時間帯でオランイェは突然本当のプレッシャーをかけ始め、特にファン・ペルシに大きなシュート・チャンス。しかし世界最高の舞台でゴールを決めるだけのプラスαのシャープさを欠いているスピッツの前に、今回はTejedaとバーが立ちはだかりゴールならず。
そして結局90分間をノーゴールで終え、延長の30分間もまずシレセンがコスタリカ人のシュートを見事に弾き、スナイデルのシュートも再びアルミニウムのバーを叩いてゴールが生まれず。
そしてティム・クルルがヒーローとなる時が来た。このGKはブライアン・ルイスと Umanaのシュートを止め、一方オランダはファン・ペルシ、ロッベン、スナイデル、カイトの4人が文句なしのシュートでネットを揺らした。決着後にクルルに向けてベンチから真っ先に飛び出したのはシレセンだった。
おオランダは7月9日水曜にオランダ時間22.00からWKフィナーレ進出をかけ、サンパウロでアルゼンチンとハルフェ・フィナーレを行う。
Statistieken
Nederland-Costa Rica 0-0, 4-2 na strafschoppen.
Scheidsrechter: Irmatov (Oez).
Gele kaart: Martins Indi, Huntelaar (Ned), Diaz, Umana, Gonzalez, Acosta (Cos).
Opstelling Nederland: Cillissen (120. Krul), Kuyt, De Vrij, Vlaar, Martins Indi (106. Huntelaar), Blind, Wijnaldum, Sneijder, Depay (76. Lens), Robben, Van Persie.
Opstelling Costa Rica: Navas, Gamboa (79. Myrie), Acosta, Gonzalez, Umana, Diaz, Borges, Bolanos, Tejeda (97. Cubero), Ruiz, Campbell (66. Urena).
http://www.onsoranje.nl/nieuws/artikel/18617/tim-krul-de-held-van-oranje
ルイ・ファン・ハール
「このグループは素晴らしい。私がこれまで一緒に仕事をしたどのグループよりも上だ。チームスピリット、自分たちの能力を信じる気持ち、確信は信じられないものがある」
「ティムは我々の眼から見て最高のペナルティ・キラーであり、彼はゴール前での守備範囲の広さも優っている」
クルルにこのシナリオの可能性を伝えていたのに対し、シレセンには伝えていなかったことに
「我々はヤスパールにこの可能性に影響されることなく自分なりの準備をして欲しかった。だからティムは知っていたが、何も言えなかったんだ。ヤスパールは試合中素晴らしい仕事をしたし、彼が次の試合もプレーするのは疑いない」
「もし他の結果になっていれば、私は愚か者と呼ばれていただろう。しかしフットボール界はそういうものだ」
PKを決めた4人を賞讃
「PKのトレーニングはしっかりしていた。みんな精確なシュートで簡単に決められると私は確信していたよ」
「我々は多くのチャンスを作ったが、彼らを本当に傷つけることはできていなかった。多くのチャンスを逃したチームがその後のPK戦で負けるのは良くある事だが、今回はそうならなくて良かった」
次の相手はアルゼンチン
「ベルギー戦の前半は見ていたが、私はベルギーの方が優勢だと思った。彼らはラッキーゴールで勝った。チャンスはあると私は思うが、どうなるかはやってみないと分からない」
ティム・クルル
「普通じゃないよ。1試合ずっとベンチに座り、2回バーとポストに当たるなど多くのチャンスを逃すのを見ていたけど、でも僕がPKを二つ止めて勝つ事ができた。これでハルフェ・フィナーレだ!」
「こういう機会があるのは分かっていた。延長が始まった時に鳥肌が立ったよ。子供の頃からの夢が実現するかもってね」
「トーナメント1回戦でのコスタリカのPK戦は見ていたけど、そのデータはあまり気にしないようにしていた。フークとの練習通り、なるべく長く立ってボールを見るようにした。彼らのシュートは前回は上のコースが多かったけど、今回はみんな下だった」
「終了直前にヤスパールがコスタリカのシュートを止めていなければ僕らはPK戦にも行けなかった」
アルイェン・ロッベン
「とても、とても相応しい勝利。勝利に相応しいチームは一つしかなかった。確かに彼らは117分にシレセンと1対1になったけれど、僕らが見せたモノはとてつもなく見事だった。今日足りなかったのは一つだけ、ゴールを決める事だけだった」
「僕は試合中とても良かったし、毎回危険なシーンを作れた。延長のHTにちょっと怒っていたのは、自分が違いを作れるはずの瞬間にほとんど見て貰えてないと感じたから」
「この数日は自分のシュワルベへについていろいろ言われて、ちょっとウンザリしていた。でも良いプレーができて良かったよ。それが何より重要な事」
「120分は伊達じゃないし、しっかり休まないといけない。アルゼンチン戦まで二日しかないけど、全力で食べて、飲んで、寝ないとね」
「ティムにはあらるゆ賛辞と賞讃を贈るよ。彼はPKを2つ止めて今やオランダのヘルト。ファンタスティックだ」
ヴェスリー・スナイデル
「今夜はハルフェ・フィナーレへ進むのに相応しいチームは一つしかなかった。それは僕らは。僕らはとてもフィットしているし、とてもシャープな状態。それはPKの決め方を見ても分かるだろう」
「今夜はボールが入らない夜に思えたよ。そういう時には突然反対側に決まったりするもの。延長戦のピンチにはヒヤリとした」
ディルク・カイト
「ティムの仕事は信じられないほど素晴らしかったね。彼らが最初のPKを失敗して僕らが勝ち進めると確信したよ」
「ティムがPK戦の勝負を決めるストップをした時の僕のダッシュを見たかい?あれがこの試合で僕の最速スプリントだった」
予想通り引いてきた相手に、どうせデ・ヨングの代わりいないしカウンター警戒しつつ前にプレッシャーをかけようという珍しい5-2-3。右サイドでカイトとロッベンの好調コンビが躍動する一方でブリントはブルーノとデパイの間で手持ち無沙汰感一杯でしたが、まぁ順当に相手を押し込んで壁に跳ね返され続ける予想通りの展開。
前半何度かあったチャンスを決めていれば楽な試合だったでしょうが、如何せんオフサイドが多すぎます。微妙なジャッジを差し引いてもちょっと酷い。特にファン・ペルシはおまえはカスタイニョスかと。それ以外にもブルーノやステファンに雑なミスがあり、今日は途中までピリッとしない感じでした。最終的にはステファンはしっかり立ち直って安定したパフォーマンスになったので、やはりメンタル面の成長著しく、こういう「やっと使い物になる」雰囲気になるといなくなるという・・・
多分今はオランイェの歴史上最もPKの名手が多いので、過去の歴史とは全く関係無くファン・ペルシが決めてクルルが止めた時点で勝てる雰囲気でしたね。それにしてもみんな上手い。
クラーシとフォルムの出番が無いままいよいよハルフェ・フィナーレ。次はアルゼンチンなのでさすがに8番を置いて5-3-2でしょうが、はてさて、誰を起用するやら・・・
これでもう残り2試合確定で最後まで帰ってこないと分かりましたので、仕方ないと諦めて応援するしかないですねぇ。初戦でスペインを破り、ハルフェ・フィナーレでアルゼンチンを破り、フィナーレでドイツを破り、過去3回のWKフィナーレで負けた相手を全て破って初のヴェレルトカンピューンという夢みたいな出来過ぎのシナリオが実現するのかどうか。