フェイエノールトは先日ミチェル･テ･フレーデとの2年間の契約延長オプションを行使した。このグラツィアーノ･ペッレの控えはロッテルダマースのもとで遠回りしながらこの数週間はスタメン出場。テ･フレーデの元監督であるアンドレ･フークストラとデニス･ハールがVIにこのスピッツとの体験談を語った。
このFWは2008年にアマチュアクラブのAFC AmsterdamからAZのユースに移籍。そこで1年目はAユニオールの選手として過ごし、1年後にはテ･フレーデはAZのリザーブチームに上がったが、トップチームで出場するには至らなかった。「彼はリザーブでトレーニングしていたが、A1で土曜の試合に出場していたんだ。当時私はそのチームの監督をしていた」とハール。
「ミチェルはリザーブから上がってトップチームでプレーできないことに失望していたが、当時の彼の前にはグラツィアーノ･ペッレとチャーリソン･ベンスホップがいた。それが十分物語っている。しかし彼は実際とても良くやっていたよ。そのシーズンA1のリーグでトップスコアラーになったんだ」とハールは振り返った。
このスピッツは自分の望みを実現させるチャンスを得る。2010/2011シーズンにエールディヴィジに昇格したエクセルシオールがこのアムステルフェネルに関心を示した。テ･フレーデはAZに残ることもできたが、この移籍を望んで、それが実現。フークストラ(51)は当時エクセルシオールのアシスタントであり、リザーブチームの監督だった。
「シーズン前半戦には彼は度々トップチームでプレーしていたが、ミチェルが自分のカラーを出すにはエクセルシオールのプレーはあまりに守備的だった。彼はシーズン後半戦はリザーブチームに入り、彼はそこで我々が彼を獲得した理由を見せてくれていたよ。ほぼ毎試合ゴールを決めていた」
「エクセルシオールの期待は高すぎたんだと私は思う。ミチェルはそれを実現させることはできなかった。それにエクセルシオールのような守備的なチームでエールディヴィジにデビューしたのも簡単ではなかったからね。もしも我々があのシーズン ジュピラー･リーグでプレーしていたら、彼にとってもっと良い状況だったはず。20ゴールは決められただろうと思うよ。そうすればその後の進展も今と違っていただろう」
現在AZのトップチームでアシスタントを務めるハールはテ･フレーデのクオリティに驚かされたという。「彼は背が高く力強さもあるから、私は彼をターゲットマンとして使っていたんだ。いまフェイエノールトでも見られるようにね。だが彼にはなかなかのスピードもあったから、チームメイトは彼を使って奥行きを出すこともできた。彼のメンタリティも素晴らしかったよ。彼がプロ･フットボールでブレイクするチャンスだと考えて、エクセルシオールへ移ったんだ」
「彼はプロ･フットボールに入るのが遅かったから、テクニックは平均以下だった。彼自身それを分かっていて、一生懸命練習していたよ。しかしミチェルは自分を少しだけ過大評価することが時にあった。彼は全てのボールを欲しがったんだ。自分がフリーでなくてもね。それ以外は優秀な選手であり、彼の態度について悪く言うべき点は何も無い。実際素晴らしかったよ」
テ･フレーデの能力を常に信じていたフークストラ。「いま彼はその将来性を取り戻さなければいけない。ミチェルは22歳、たくさんプレーすることが重要だ。彼はまだジュピラー･リーグでもエールディヴィジでもフルシーズン プレーしたことが無いからね。それができれば彼にとって良いことだし、その時には自分のクオリティを証明できるはずだ」
37歳のハールもまた同じ事を考えている。「彼のことは少し視界から消えていたが、今シーズンのAZとフェイエノールトの対戦で彼はポジティヴなものを見せてくれた(テ･フレーデはその試合でスタメン出場)。彼が前進しているのが見えたよ。いまは彼はエールディヴィジのクラブでスタメンにならなければいけないし、彼ならそれが間違いなくできると思う。いまフェイエノールトでそうなるか、それともどこか他の場所でか」
http://www.vi.nl/nieuws/mitchell-wilde-elke-bal-hebben-ook-als-hij-niet-vrij-stond.htm
