オランイェはFaroで終盤にポルトガルに追いつかれての1-1。長時間優勢だったオランダ代表だったが、Cristiano Ronaldoに素晴らしいゴールを決められた。しかしブラジルへのWKへ向けての第一歩となる「テストマッチ」としてはボンズコーチ ルイ･ファン･ハールも納得の内容。オランイェは自信と明確なゲームプラン、強いチームスピリットを持ってプレーしていた。
今週亡くなったPrins Frisoへの1分間の黙祷で始まったこの夜。Estádio Algarveでの魅力的なフットボール･ファイトにファン･ハールは攻撃的なオランイェを提供してくれた。前線近くに攻撃的MF2人を置いた彼のチームはスペースでスマートなプレーを見せ、唯一ジェレマイン･レンスだけがチームのリズムに乗れていなかったが、ケヴィン･ストロートマンのゴールは彼のアシストから生まれる。
背後の大きなスペースで前へ向けてフットボールするオランイェに苦しんでいたポルトガル。ホストへのリスペクトを示すことなく、何度も脅威を与えていたオランダは17分にゴール。上がってきたパウル･フェルハーフからのボールを受けたロビン･ファン･ペルシは、ペナルティエリア内で巧妙に動いたアルイェン･ロッベンへ。こぼれたボールをレンスが上手く拾うと、Dynamo KievのFWからストロートマンにボールが渡る。AS Romaの新加入選手は強烈なシュートをゴール隅に叩き込んで0-1、GK Betoはノーチャンスだった。
ありきたりな表現だが、オランダは上手くやっていた。さらにチームは自信に満ちたプレーを見せていた。デビュー戦でラインの前に投げ出されたフェルハーフもCristiano Ronaldo相手に怯むことはなく、素晴らしい45分間を終えてリカルド･ファン･ラインに交代。PSVで成長したわずか2キャップのジョルジニオ･ワィナルドゥムも賞讃に値するプレー。オランダで批判を浴びているデ･フライとマルティンス･インディのCBデュオも自信を持ってプレーしていた。
GK ミシェル･フォルムも好印象を残していたが、テクニックに優れたポルトガルも何度かそのゴール前であわやいうシーンを作る。30分過ぎにはRúben Micaelがフリーでシュートチャンスもバーの外側に命中。多くの交代が行われた後半もゲーム･テンポは落ちず。60分にファン･ペルシはシャワーを浴びることを許され、フンテラールが30分間のプレー機会を得たが、ピッチに現れて1分後に0-2にする好機は逃し、68分には力強いプレーを見せていたロッベンの受けたファールで17mの距離を狙ったが壁に命中。
ポルトガルは後半も数回のチャンスを作ったが、GK フォルムの力強いセーブのおかげでオランダは無失点に抑えることができていた。特に65分のRonaldoのシュートに対するセーブは素晴らしく、彼にとっては非常にソリッドな夜だったと言えるだろう。
オランイェは選手の入れ替え後もチームとしてしっかり機能し続けていた。500人のサポーターたちはしばしばホームで苦しむポルトガル･ファンの声を圧倒さえしていた。しかし87分にEK 2012でオランイェのトドメを刺したCristiano Ronaldoが再び見事なプレーを見せ、ポルトガルの観客を不快な夜から解き放った。ファン･ヒンケルが簡単に与えてしまったCKから、ゴール前視距離から容赦無く叩き込んで1-1。フォルムにはノーチャンスだった。
ファン･ハールはチームに素晴らしい仕事をさせただろう。トップ10の国相手にこの試合まで合わせてわずか17キャップの守備陣で好パフォーマンス。HTにファン･デル･ファールト(105キャップ)に代わって入ったマルコ･ファン･ヒンケルもたった1キャップだった。オランイェがポルトガルに勝利したの20年以上前に一度きり。長い時を経てFaroで歴史的勝利かと思われたが、終了直前に無情にもRonaldoがゴールを決め、ポルトガル人たちはようやく歓声を上げることができた。
しかし振り返ってFaroでの夜の大部分はオランイェにとって良いパフォーマンスだったのに変わりはない。チームとしてプレーし、明確で、攻撃的なプレーコンセプトを持ち、フィットもしている。競り合いに強く、お互いのためのハードワークもある。もちろん練習試合の内容を過大評価すべきではないが、ボンズコーチがブラジルへ向けての「重要なテスト」と言っていたのは理由の無いことではない。
引き分けには終わったが、「テストは合格」と言えるだろう。・
Statistieken:
Portugal - Nederland 1-1 (0-1).
Scoreverloop: 17. Strootman 0-1, 87. Cristiano Ronaldo 1-1.
Scheidsrechter: Paolo Silvio Mazzoleni (ITA).
Gele kaarten: Bruno Martins Indi, Veloso.
Toeschouwers: 30.000.
Opstelling Nederland: Vorm; Verhaegh (47. Van Rhijn), De Vrij, Martins Indi, Blind; Strootman, Wijnaldum, Van der Vaart (45. Van Ginkel); Lens (81. Schaken), Van Persie (58. Huntelaar), Robben.
http://www.onsoranje.nl/nieuws/artikel/16681/portugal-naast-sterk-oranje
ルイ･ファン･ハール
「我々はしばらく負けていないが、実際の所この試合はその中でも最低だった。例えば負けたベルギー戦でも我々はもっと良いプレーをしていた。ポルトガルはかなりスペースを与えてくれていたのだから、シンプルにボールを回さなければいけなかった。もっとパス交換を上手く使うべきだっただろう。それでも我々もポルトガル同様に多くのチャンスを作ったし、1点決めた」
「後半の我々のプレーは酷かった。蝋燭の火が消えすぎた」
「フェルハーフにはとても満足。Ronaldoはかなり中に入ってくるから、彼のマークをデ･フライに渡せたのは想定通り」
http://www.onsoranje.nl/nieuws/artikel/16682/van-gaal-tevreden-over-verhaegh
ブルーノ･マルティンス･インディ
「勝つべき試合だったけど、ポルトガル相手に1-1は良い結果。Ronaldoを相手にしてどうだった？普通だよ。テアター？ああ、主審の判断。僕が当たった時もあったし、当たってない時もあった」
「ボンズコーチは全員に自信を与えてくれている。クラブで多少上手くいかない時期があってもね。今日は上手くいったし、みんなこれを続けていかないと。今夜はほとんどチャンスを与えなかった。これは賞讃に値する」
「最も重要なのは僕らが前進守備をして、ボールを失った際に80m戻ることをしないということ。でもそういう前進守備は勇気をガッツが必要。相手の前線にスピードがあるのが分かっていれば、しっかりした方向付けをしておかなければいけない。今日はそれが上手くやれた」
http://www.onsoranje.nl/nieuws/artikel/16683/martins-indi-lef-nodig
パウル･フェルハーフ
「なるべくボールに絡もうとした。最初の試合とはまずまずやれたと思う。ハムストリングに痛みが出たのが残念。リスクはおかせなかったからHT明けにすぐ交代した。そっちの方がリカルドにウォーミングアップの時間をあげられたからね」
「Ronaldoは守備に加わろうとしないから僕が攻撃するスペースはたくさんあった。彼はかなり中へ入っていくしね。前半の僕らはほとんどチャンスを与えなかったし、僕が得られたスペースを上手く使えていたと思う」
「このレベルに戸惑うとはなかったよ。もちろんブンデスリーガでもある程度のレベルは求められるからね。3年間でこのレベルには慣れた」
「オランイェでの自分の可能性はもちろん広がっただろう。これでそう言わなかったらおかしいんじゃないかな。でもブンデスリーガの自分のクラブで良いパフォーマンスを続けないと。ベストを尽くして次の招集を期待したい」
「WKのことは考えていないよ。本当にね。今日は楽しかった。直前までボンズコーチの構想に入っているか僕は知らなかったし、今回驚きだった。でもこれで構想には入った。ファン･ハールにも良い試合をしたと言ってもらったよ。満足だ」
http://www.onsoranje.nl/nieuws/artikel/16684/ronaldo-verdedigt-niet-graag
