若いフットボール選手はほぼいつも不安定さが特徴とされるが、ジャン･パウル･ボエチウスは高いレベルを見事に維持している。このたった18歳のフェイエノールダーはAZ戦でまた大活躍を見せた。
ダリル･ヤンマートはトレーニングでジャン･パウル･ボエチウスを相手にしなければならない時、度々気が狂いそうになるという。「サイドバックとしてはバイテンスペーラーが中へ入ってくるとシュートと他の選手とのコンビネーションも注意しなければならないからとても困るんだ。彼はスピードと機動力が凄いから、非常に守りにくい」
日曜の対戦相手だったAZのDF ディルク･マルセリスもその動きに苦しめられた。トニー･フィリェナがヘディングで落としたボールをグラツィアーノ･ペッレがボエチウスへ。中へ切れ込んだサイドアタッカーはマルセリスを引き離し、その右足を強烈に振り抜いた。ボールは弧を描いてゴール逆隅へ決まり、1-0。
3-1のゴールでもボエチウスは重要な役割を果たした。ヨルディ･クラーシのパスから始まったカウンターで彼は相棒のトニー･フィリェナへパス。それ以外にも彼は伸び伸びとしたプレーで満員のデ･カイプを何度も楽しませた。しかしマルセリスは自分がこのフェイエノールダーに圧倒されたとは思っていない。「彼にフットボールをさせないのは難しかった？どうして？彼は素晴らしいゴールを決めたけれど、それ以外ではそんな大きな脅威では無かった。ボエチウスは時々ミスをしていたし倒れていた。FWが倒れて叫べば今はすぐFKを取れる。今回もそうだった。もちろん彼が抜け目ないけど、主審はもっと続けさせるべきだったと思う」
このフェイエノールトの美しき真珠の最も注目すべき点はコンスタントに高いレベルを維持している点だ。彼はほとんどパフォーマンスを落とさず、あらゆる讃美の声にも冷静さを保ち続けている。ヴィレム･ファン･ハネヘムでさえこの左ウィンガーは来年のブラジルでのWKでオランイェのセレクションに入ると叫んだ。
「自分にできることは分かっている。それを他の人々がいま楽しんでくれているのは素晴らしい事だと思うよ。僕らも人を楽しませるのは大好きだからね」と18歳のフェイエノールダー。「でもフットボールの世界で何が起こり得るかは僕も分かっている。マタイセンを見てみなよ。不調の試合をすればすぐに炎に包まれる。だからフロート･オランイェと共にWKへ行くのが今の目標と言うつもりはないよ」
ボエチウスはマン･ファン･デ･ヴェーツトライトをロッカールームでささやかにお祝いした。「ああいう時彼は緊張するけど、楽しそうだったよ」とヤンマート。「彼は落ち着いていて控え目な若者。一緒にやれるのはとても嬉しい。彼が自惚れることは絶対にないだろうね」。監督 ロナルド･クーマンと共にボエチウスも自身のプレーに批判的だ。彼はその加速力をほとんど使えなかったと判断している。「DF2人を相手にするよりは1人相手にする方が良い。これまでで一番手強かった相手？FC トゥエンテのロベルト･ロサーレスだ。彼は何度も前に出てくるから、自分の攻撃的なプレーをだすのが難しかった。でも自分のスピードを使えればどんなDFでも抜けるのは分かっている」
マルセリスも密かにボエチウスに魅了されている。「彼はスピード、脅威、良いアクション、閃きがあり、自分に大きな自信を持っている。まだ道を歩み始めたばかりだけど、今のままやっていければ美しい将来が待っているだろう」
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