Mijn Feyenoord

Feyenoordを中心にNederlands voetbalを追いかける

10人でなんとか引き分け

土曜夜に行われたエールディヴィジ第2節、フェイエノールトはリーグ戦初のホームゲームでsc ヘーレンフェーンと1-1の引き分けに終わった。フェイエノールト・デビューのヨリス・マタイセンがフィリップ・ジュリチッチを後ろから引き倒したことでレッドカードを受け、そのファールで与えたPKをジュリチッチに決められて0-1のビハインドも背負ったが、終了5分前にルーベン・スハーケンが見事なゴールで1-1とし、ロナルド・クーマンのチームはなんとか相応しく無い敗戦を免れることができた。

 

ステファン・デ・フライが前日の最終トレーニングで負傷したことで、その代わりとしての起用となったヨリス・マタイセン。デ・カイプでスタメンデビューを果たしたこのDFは、前半半ばには夢のデビューという言葉を試合後に語れるかと思われた。ルート・フォルメルのCKからマタイセンが至近距離でヘディングシュートを狙ったが、GK ノルトフェルトにセーブされてしまった。

 

このDFの能力によって、フェイエノールトはやや探り探りな序盤の後に、いいテンポでボールを運び始める。オランダを支配した過酷な暑さのため、主審 カイパースが給水タイムを入れた後に、ロナルド・クーマンのチームは主導権をつかんだ。

 

しかしフェイエノールトが今シーズン、ここまでの3試合で見せていた欠点がこのsc ヘーレンフェーン戦でも顔を出してしまう。ギオン・フェルナンデスの至近距離でのシュートがノルトフェルトに止められたのはまだ不運と言えるが、レクス・インマルスのシュートが阻まれたのは完全にこのMFの責任。彼がノルトフェルトの前でフリーだったのを見たフェルナンデスがボールを出したが、インマルスはそのチャンスをモノにできなかった。

 

そうやって今日も多くのチャンスを得ながら前半リードを奪うことに失敗したフェイエノールト。しかしDF陣もほとんどチャンスは与えず、マタイセンとブルーノ・マルティンス・インディのCKからマタイセンコンビはソリッドな印象で、GK エルヴィン・ムルデルがセーブしなければならなかったのはペレ・ファン・アーンホルトの遠目からのシュートだけだった。

 

前半の後半部分で自信を得たはずのフェイエノールトだったが、チームはHT明け15分間で探り探りになってしまう。なんとか危険なプレーをしようとしていたのはダリル・ヤンマートだけだったが、低いクロスは後ろに引いたsc ヘーレンフェーンの守備陣によって尽く跳ね返されていた。

 

チームがプラスアルファの助けを必要としていることを感じ取ったサポーターが再びチームを支え始め、クーマンはセク・シセとギオン・フェルナンデスに替えてケルヴィン・レールダムとジェルソン・カブラルを投入する2枚替えを敢行。

 

スコアレスドローに向かっているかと思われた試合は、一気にクレイジーな終盤へと入る。マタイセンに倒されたフィリップ・ジュリチッチがPKを決めて不当な勝利を得るかと思われたが、残り5分でルーベン・スハーケンがチームを相応しい引き分け以上に救うゴール。フェイエノールトは10人で見事にビハインドを追いついたが、前半のチャンスを考えれば2ptsを逃したことが分かるだろう。

 

Feyenoord – sc Heerenveen

Scoreverloop:

79’ 0-1 Djuricic (penalty)

85’ 1-1 Schaken

 

Scheidsrechter: Kuipers

 

Geel: Fernandez (Feyenoord), Tannane, Zomer, De Roon (sc Heerenveen)

Rood: Mathijsen (Feyenoord)

 

Opstellingen:

Feyenoord: Mulder; Janmaat, Mathijsen, Martins Indi, Nelom; Vormer, Immers (86’ Kongolo), Clasie; Schaken, Fernandez (64’ Leerdam) en Cissé (64’ Cabral).

Sc Heerenveen: Nordfeldt; Zuiverloon (90’ Gouweleeuw), Kruiswijk, Zomer, El Akchaoui; De Roon, Kums, Van Anholt; Van la Parra, Djuricic en Tannane (56’ Valpoort).

 

http://www.feyenoord.nl/pages/newsdetail.aspx?contentcode=20120818_verslag_heerenveen

 

ロナルド・クーマン

「我々がキャラクターを示せたことは喜んでいるよ」

 

「時にはこういうクレイジーなこともある。我々は前半いくつかチャンスがあったが決められず、後半は10人でゴールが決まった」

 

「TV映像でも見返したが、ヨリスのタックスは後ろからだったし、主審が彼を退場させたのは想像できること。マタイセンの前に上手くクロスして抜け出したジュリチッチが上手かった」

 

「我々はあのシーン以外ほとんどチャンスを与えていなかった。序盤は良いプレーではなかったが、試合の中で良くなっていった。前半1点取れていれば自信を持てたはず。しかしリードを奪えなかった結果、後半はよりリスクを背負ってゴールを狙うことになった」

 

「観客のサポートと共に我々はファイトし続け、遂には1ptを火の中からもぎ取ったんだ。ホッとしたよ」

 

http://www.feyenoord.nl/pages/newsdetail.aspx?contentcode=20120818_koeman_hee

 

ルーベン・スハーケン

「あまりにも多くのチャンスを逃しているのを何とかしないといけない。誰でも分かっていることだけど、チャンスを決めなければならないのは僕ら自身十分よく知っているんだ。守備は落ち着いていたし、ほとんどチャンスは与えていなかった。自分たちの力不足だし、失望感でいっぱいだ」

 

ヨルディ・クラーシ

「先週もあったけど、今日もまた数回100%チャンスを逃した。あれは決めないと話が変わってしまう」

「グイデッティが戻って来るのが現実になったらもちろん素晴らしい事。彼は昨シーズン 20ゴールを決めたし、僕らにとって非常に大きな存在だった。彼が来るのは大歓迎どころじゃないよ」

「基本的には1ptには満足していないけど、もちろんレッドカードの後の1ptだからね。10人で追いつけたのは良かった。でもその前を考えれば1ptでは当然決して満足できない。序盤は競り合いに負けすぎた。そこから主導権を獲ったけど、シュートを決めなければいけない。レッドカードの後で1pt取れて喜ぶべき。でも試合全体を見ればとても満足はできない。PKまでヘーレンフェーンにほとんどチャンスは与えていなかった」

「もちろんこんな若さでフェイエノールトのキャプテンになるのは光栄だけど、僕はそれよりも勝ちたかった。今日は時々苦労したけど、勝つだけのチャンスは間違いなくあった」

「スパルタ・プラハ戦には僕らは自信を持っているよ。今日の引き分けで世界が滅ぶわけじゃない。今夜は観客が苦しむ僕らを背中から後押ししてくれた。木曜も彼らが同じようにチームを支えてくれて良い結果を出せると確信している」

 

http://www.feyenoord.nl/pages/newsdetail.aspx?contentcode=20120818_schaken_clasie

 

レクス・インマルス

「試合では決まらないけど、トレーニングでは全部決まっているから全く気にしてない。その内決まる。今日の僕はあまり良くなかったと自分でも思うけど、試合試合の間で再調整していかないといけない。次の試合は木曜日。頭を砂の中に突っ込んでいる時間はない。僕の周りの経験豊富な人たちは僕に対していい評価をしてくれている。僕が気にしすぎたら話が一人歩きすることになる。それはあってはならないし、そうするつもりもない」

 

「この試合は僕ら本来のレベルを下回っていたと思う。いくつか小さなチャンスを得て、僕には大きなチャンスが一つあった。マタイセンのレッドカードでみんな試合に負けたと思っただろうけど、クラーシのロングボールを僕が頭で落としてスハーケンに繋げ、彼が決めて1-1。だから1pt取れてまだ良かった」

 

ブルーノ・マルティンス・インディ

コンゴロと一緒に中央でプレーしたことはない」

「僕が右のCBでプレーしたのはPSV戦以来。それについてはこれ以上話したくない」

 

ステファン・デ・フライ

「今夜は家ではなくチームの側で見守りたかった」

 

 

2ptsを失ったのか1ptを拾ったのか、なんとも言えない試合です。前半の給水タイム後は普通に圧倒して決定的チャンスもあったので、あれは決めたかったね、レクス・・・。実際レクスは非常に良いプレーをしており、彼のポストプレーがないと攻撃が成り立たないんですが、如何せんこうして毎試合GKとの余裕のある1対1を逃すのは彼の精神的にもかなりきつい状況。とにかく1つ決まれば楽になるはずですが、このままプレッシャーに押しつぶされないか、そろそろ心配になってきます。

 

マタイセンは出だしちょっと心配しましたが、すぐに良くなってかなり良いプレーをしてくれました。あのシーンはブルーノもフォローし忘れたので彼だけの問題では無いんですが、どうしようもないですね。デ・ローンにもレールダムがフリーで蹴らせてますし。というか、直前のスハーケンがザイフェルローンに倒されたシーンを流すカイパースはちょっと勘弁して欲しい。

 

今日の最大の問題は64分の2枚替え以降、組織が無くなってしまったこと。レクスがCBの密着マークを受けてボールを収められなくなったのと、レールダムがずっと空気だったのと、カブラルがサイドを全く突破できなかったことでチームとしての方向性を失ってしまいました。スハーケンが彼とは思えないスペシャルなゴールを決めてくれたのは不幸中の幸い。冗談ではなく今は攻撃陣で最も頼りになります。

 

ステファンの最低1ヶ月の離脱にマタイセンの出場停止と、次節ヘラクレス戦は頭が痛いですが、その前大事な大事なEL最終予選。こちらはマタイセンも出れるので、とりあえず何とかゴールを決めて勝ってアウエーに行きたいところ。