2011/2012シーズンのリヌス・ミケルス・アワードが発表され、年間最優秀監督はフェイエノールトのロナルド・クーマンが、最優秀ユースは3年連続でフェイエノールトが受賞となった。
AZのヘルトヤン・フェルベーク、フェイエノールトのロナルド・クーマン、ヘラクレスのペーター・ボス、アヤックスのフランク・デ・ブール、ズヴォレのアルト・ランゲレーがノミネートされた最優秀監督部門だったが、有力候補のフェルベークが昨年に続いて「茶番劇に加わるつもりはない。ノミネートは順位表を見て決めているだけ。彼らは私がどんな仕事をしているかは分かってないし、私もこの賞も受けるつもりは全くない」と早々に辞退を表明。ヘラクレス時代にハルム・ファン・フェルトホーフェンとの衝突を機にオランダ人監督の組合を離脱しており、今後もこの賞を受けるつもりはないと改めて公言していた。
最小予算のRKCで大旋風を起こしたルート・ブロートがノミネートされていないことからも分かるように、この賞の選考方法に問題があるのはかねてから明らかだったが、結局残るノミネートからフェイエノールト復活に大きく貢献したクーマンが順当に選出。クーマンはフェルベークの辞退後に「授賞して貰えればテクニカルスタッフ全体への素晴らしい評価。私だったらこの賞は欲しい」とコメントしていた。
最優秀ユース部門でもすでにオランダ最高のユースとして認められているフェイエノールト/エクセルシオールが対抗馬のAZとアヤックスを抑えて順当に3年連続の受賞。
ロナルド・クーマン
「これが監督として私の最大の偉業と言うのは難しいだろう。しかし私がこの賞を受賞したということはもちろん意味のあること。評価されるのはいつでも嬉しいものだ。私だけのパフォーマンスではなく、組織全体のものであってもね。ディレクター陣、そしてメンタリティを示してくれた選手たちに感謝している。我々は目標を遙かに上回ったシーズンだったし、大成功だった」
「私はいつもユース選手にチャンスを与える監督。もちろん財政的理由でフェイエノールトでは普段よりも早く若手にチャンスを与えることになるが、我々は他のクラブへの手本を示せたと言えるだろう。ユースこそがクラブのベースであり、いつも自分たちの手元にいる選手たちを使わなければいけない。その点において躊躇があってはいけないんだ」
「今シーズの2位はこれ以上ない成績。来年は欧州戦もあるし、我々にとってはもっときつくなるだろう」
「私もアヤックス時代にカンピューンになったが、この賞は取れなかった。フランクが今どんな気分かは分かるよ。彼が来年はお互いの賞を交換しようと言うのならもちろん同意しよう、ハハハ」