KNVB-beker Finale
zondag 8 april 2012
18.00 PSV - Heracles Almero 3-0 (1-0)
31' O. Toivonen 1-0 / 56' D. Mertens 2-0 / 63' J. Lens 3-0
初のフィナーレ進出のヘラクレスはオーヴァートムが無事出場でき、いつものスタメン。16回目のフィナーレで2005年以来9回目のベーカーを目指すPSVは不調のマタフスを今シーズン初めてベンチに下げてレンスをスタメンスピッツで起用。
キックオフからいきなりレンスがリーンストラの裏を取って最初のシュート。そのままゲームをコントロールして攻勢のPSV。ヘラクレスもハイプレスで対抗するが、ファールが続き、次第に押し込まれてギリギリの守備が続く序盤に。
ヘラクレスは15分にオーヴァートムがボールカットから初チャンス。あわやのシュートはティトンが触って僅かにポスト左に。前進守備で高い位置でボールが取れ始めたヘラクレスだが、逆にPSVのカウンターも浴びる。メルテンス、ラビアトにチャンスもパスフェールが好対応。
次第にらしい連携が生まれて主導権を取り始めたヘラクレスだが、ここでPSVが先制。ヒュチンソンのパスで裏に抜けたラビアトのパスにニアでトイヴォネンがあわせて先制。
その後はPSVがリスクを冒さない守備的なプレーで試合をコントロール。ヘラクレスもドゥアルテのワンツーでの切り込みなど、らしいコンビネーション・フットボールを見せるも決定的シーンには至らず、そのままHT。
後半に入ると、前半ヒュチンソンに抑えられていたエヴァートンがオーヴァートムとのポジションチェンジ、ロームスのフォローでようやく試合に入り始めてややヘラクレスペースに。しかしPSVも鋭いカウンターを見せて決定機を作り続けて主導権を手放さず。
カウンターからファーのワィナルドゥムに決定機も豪快に枠外。しかしピータースのロングフィードにメルテンスが抜け出し、飛び出しを一旦躊躇したパスフェールより一瞬早くヘディングでがら空きのゴールへ2点目。メルテンスの顔面とパスフェールの頭部で衝突もお互い大事には至らず。
さらに抜け出しかけたレンスをリーンストラが背後からのタックルで倒すも、ファン・ブーケルはイエローカード止まり。数分後にラビアトのパスにレンスが抜け出してループで試合を決める3点目。
ヘラクレスはダグラスとドゥアルテに代えてヴェイノヴィッチとブルーンスを投入するも、さすがに3点差では雰囲気は変わらず。
トイヴォネンがオーヴァートムの足首で悪質なタックル。一発退場が妥当な危険なファールだが、ファン・ブーケルはイエローカード。オーヴァートムは立ち上がれずハウリエに交代。終盤ヘラクレスが数回ハーフチャンスを作るも、何も起こらずそのまま終了。メルテンスは前歯を失い、エヴァートンらヘラクレスの選手の目には涙が。
PSVは7年ぶり9回目のベーカーヴィナーでEL枠を確保。PSVがエールディヴィジで2位以内に入ればヘラクレスにEL枠のチケットが回る。
ヤン・スミット
「今日は残念ながらPSVの方が強かった。我々は少し怖れすぎたかもしれない。我々が絶好調でPSVが悪ければ良い結果にもなっただろうが、PSVは良いプレーをしていたと思うよ」
ジェレマイン・レンス
「とても嬉しいよ。僕は2007年に負けているし、やっと獲れた!スピッツでプレーする事になるのは週の初めから分かっていたよ。僕の好きなポジションだし、ゴールも決められたのはご褒美だね
スピッツでのプレーは久しぶりだったけど忘れてなかったね。このポジションでプレーするのも僕は好きだよ」
「このタイトルはフレッド・ルテンのおかげでもある。フレッドでもこのタイトルを獲れたはずだ。だから彼が去らなければならなかったのは残念」
アントニー・ファン・デル・リンデン
「僕らは単純に力が足りなかった。立ち上がりからPSVにプレッシャーをかけられ、一つのミスも許されないと教えられた。HTにロッカールームで『まだ1-0だ』と言っていたけど、後半すぐメルテンスに2-0にされて、あれでかなり難しくなってしまった」
「でもここまで来れたことは誇って良いと思う。この数年間良い成績が続いているし、これが今後も続くことを願っている。それに僕らの中の誰一人としてベーカーフィナーレを戦ったことがなかったのは忘れてはいけない。この数年間を僕は本当に誇らしく思う」
フィリップ・コクー
「今日は一つのことだけを目指すPSVが見れた。それはベーカーを獲ることだ」
「このベーカーはフレッド・ルテンとエリック・テン・ハーフのものでもある。今日はお祝いをするけど、明日からはRKCとのアウエーゲームへ向かう」
ペーター・ボス
「相手の方が良かった。だがそれでもとてもガッカリしているよ。フィナーレはみんな勝つためにやるもの。我々はそれができなかった」
「普段のレベルに達していない選手が数人いた。ナーヴァスになっていたのかもしれない。それはどうしようもないこと。我々はこの舞台でもフットボールをする能力はあったんだ。だから残念。しっかりフットボールをするのが我々のストロング・ポイントだからね」