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ルテン、ついに無冠のままアイントホーフェンを去る。PSVはコクー&ファーベル体制に

PSVは月曜日に監督 フレッド・ルテンの解任を発表した。ルテンは3年契約の3年目。ヒディンクの後継者として待望の監督職に就いたが、過去2シーズンに渡ってタイトルはおろかCL出場権も得られず。PSVは財政難に陥った昨夏にスポンサーとアイントホーフェン市から大規模の融資を受けて約30milの大補強をし、カンピューンスハップの本命と見られていたが、過去2シーズンと同様、いやそれ以上にウィンターストップ明けの大ブレーキ。ルテンはウィンターストップにすでに今シーズン限りでクラブを去る事を決めていたが、結局選手たちが「監督の最後を良い形で終わらせてあげよう」とモチベーションを上げることには繋がらなかった。チームは脆い守備から自信を失い、バラバラのプレーを続けた末に先週はFC トゥエンテとのトッパーで2-6の大敗、週の中日のプレッシャーがかかったヴァレンシアとのEL戦はアウエーでの4-2でなんとか踏みとどまったが、再び日曜のNAC戦で3-1と完敗。解任が確実視されていた。

 

NAC戦後にはルテンも感情的な顔を見せつつ「選手の支持がある限り自分からやめることはしない」と語っていたが、帰ったアイントホーフェンのトレーニング施設では怒ったサポーターがバスを取り囲み。選手たちがバスを降りてファンと話をする中、ルテンは当初身の危険を感じて一人バスの座席に残り続け、結局「君らが私に手を出さないなら出て行く」と言ってバスを降りファンに話をした姿が月曜の各メディアで大々的に扱われていた。

 

ルテンの後任人事はこれまでファン・ハール、アドフォカート、ファーベル、コクーらの名前が論じられていたが、今シーズン残りはフィリップ・コクーが暫定監督に就任、FC アイントホーフェンを率いていたエルネスト・ファーベルを予想通り2年契約でアシスタントに引き抜き、若手コンビに期待をかける。ルテンを2年半補佐していたエリック・テン・ハーフは「私にも責任がある」とルテンと共にクラブを去る。来シーズンへのテクニカル・スタッフ体制は今シーズン終了後に改めて決定される。

 

 

ルテン解任会見からGD ティニー・サンダースのコメント

 

「問題の原因がハッキリしないため、この決定を下すのはかなり気が進まない。しかしウィンターストップ明けのパフォーマンスが低調で、理解できない不安定さが見えた。トゥエンテに敗れた後はまだ現在の体制でやるしか問題解決見える道が無かった。しかしヴァレンシアとNACに敗れて立て直しが見えず、我々はルテンとの契約を破棄することを決めた」

 

「監督交代による奇蹟は期待していない。短期的にはポジティヴな効果を望んでいるが、ヴァレンシアとのELは非常に難しいし、リーグ戦ももう我々次第でどうににかなる状況では無い。ただ我々は諦めたからこの決断をしたという訳ではない」