グイデッティについてはすでに多く事が言われている。私の同僚 Mikos Goukaも先日彼について素敵な文章を書いていた。彼の技術的な能力ではなく、『人間』グイデッティについてね。たった19歳の若者だが、その半生を振り返ると多少運の巡り合わせを持っている変わり種でもある。
ケニアのクラブで才能を持てあましていたこのスウェーデン人はFC Brommapojkarnaでフットボールを学び、マンチェスター・シティからレンタルに出されるにあたってFC トゥエンテとサイン、さらにBurnleyへ行く可能性もあったが今はフェイエノールトで学んでいる。
学ぶ?彼がフェイエノールトで何を学ぶのだろうか?彼はむしろ我々に教えてくれている。このグイデッティを最近オランダのTVのメイン解説者 ヤン・ムルデルはマナーを学ぶべきと批判しているが、おいおい、マンネリズムがなんだって?
第一に残念なのはフェイエノールトがこの選手をレンタルで獲らなければならなかったことだが、それは仕方のない事でもある。それに誰かレンタルしようとしても、グイデッティのようなこれほど自分を環境に合わせないタイプは望んで得られるモノではないい。彼こそがフェイエノールトには必要だった。確かに一見した時は私はそれに気づけなかったと認めなければならない。彼には特別なクオリティがある。それは周りの環境に自分を合わせないことだ。
昨シーズン多くのタレントがいたフェイエノールトだが、期待はずれに終わった理由はいくつかある。それをグイデッティが一人の力で補い、ロナルド・クーマンも彼を信頼したことで、チームは完全に変わった。
19歳のアブノーマルな振る舞いと情熱がチーム全員を、クラブ全体を、そしてスタジアムの全てを引っ張っている。私には若き日のクラレンス・セードルフが思い出される。彼の運動能力という点ではなく、成功できないことへの拒絶とほとんど過剰なまでの責任感という点でだ。ただセードルフは時々年寄りたちによって振る舞いを批判されたが、グイデッティについてはヤン・ムルデルしか聞かないし、他はみんな喝采を贈っている。
グイデッティはメンタル面でフェイエノールトを成長させている。それはプライスレスなクオリティだ。
(Chris van Nijnatten)