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オランイェ、クルルの活躍でブラジルと引き分ける

土曜午後にブラジルのGoianiaでブラジル代表と親善試合を行ったオランダ代表は力強いスタートと貧相な後半の末に0-0で引き分けた。前半はオランイェにチャンスがあったものの、後半はブラジルが度々圧倒。デビューを果たしたGK ティム・クルルがオランイェのベストプレイヤーだった。

ややためらいがちのスタートを切ったオランイェだったが、5万人のファンの声援を受けるホームのブラジルに対して主導権を取るとイブラヒム・アフェライ、ロビン・ファン・ペルシらが4回のチャンスを作る。"De Goddelijke Kanarie"もフローテ・タレント Neymarが脅威を与え、前半Ramiresがネットを揺らしたが取り消された。

前半ブラジルの攻撃を抑えられたのはオランイェの守備陣の集中に寄るところが大きいだろう。グレゴリー・ファン・デルヴィール、エリック・ピータース共に多少のミスはあったが、ファン・デルヴィールはNeymar相手に自身のミスを取り返すなど奮闘。Fredは接触でPKを得ようとフリをしたが、主審 Amarillaは取らなかった。

DF陣の4人は-前半は-非常に集中しており、ソリッドなプレーを見せたナイジェル・デ・ヨングの隣に入ったケヴィン・ストロートマンの力強いプレーもあった。オランダ代表での初スタメンながら、攻撃への切り替えにおいてもこのユトレヒターは安定したプレーを見せ、ほとんどボールを失わなかった。

20分にブラジルの嵐が一旦収まった直後、この夜オランダ最大のチャンスが生まれた。ストロートマン、ロッベンアフェライ、カイト、ファン・ペルシの5人がボールを繋ぎ、数秒後にボールはゴール前のアフェライの足元に。しかしシュートはGK Julio Cesarにセーブされてしまう。難しい角度ではあったが、このバルセロナの選手は決めるべきだっただろう。

アフェライは攻撃的MFのポジションで快適なプレーを見せ、他の攻撃のシーンでも目立っていた。34分には左サイドから良く狙ったクロスを上げたが、カイトがヘディングのチャンスを決められず。

3回目のチャンスはストロートマンのFKからロビン・ファン・ペルシのヘディングだったが、枠を捉えられず。さらにファン・ペルシとのコンビネーションからアフェライが強烈なシュートで狙ったが、再びGK Cesarのセーブにあった。迷走しだしたブラジルはRamires en Dani Alvesに2枚のイエローカードが生まれる。

前半ほとんど脅かされることがなかったクルルだが、後半が始まると1分もしない内にNeymarのシュートに対して素晴らしいセーブを見せる。これが後半最初の20分間の象徴だった。ブラジルがテンポを上げ、サイドを効果的に使いつつ、またテンポを変えてゆくと普段はコンパクトなオランイェのラインの間にあり得ないほど広大なスペースが生まれ、ストロートマンもデ・ヨングももうカバーしきれなかった。明らかにロッカールームでかなりの雷を落とされたであろうブラジルに対し、オランダは30度を超える暑さに苦しんでいるようだった。

HTが明けて間もなく確実な6回のオープンチャンスがあったにも関わらず、オランダが70分過ぎまで無失点に抑えられたのは奇蹟と言えるだろう。これはブラジルに鋭さが欠けていたという事も一部あるが、間違いなくクルルの力強いプレーの功績と、マタイセンのとピータースのライン上でのクリアというサポートのおかげだろう。

前方では後半のオランダはボールをキープすることも周囲と上手く連携することも出来ず、アフェライロッベン、ファン・ペルシはほとんど消えていた。後半のオランイェを象徴するのは62分、不意にボールを持ったロッベンだが、一人をかわすとファン・ペルシがフリーでいるにも関わらずシュートをバーの遙か上に蹴り上げてしまう。

ブラジルの嵐を防ぐためにファン・マルワイクは63分に3人の選手交代。ファン・ペルシ、カイト、デ・ヨングを下げてヘドヴィヘス・マドゥロをストロートマンの隣に、エリエロ・エリアを左サイドに、クラース・ヤン・フンテラールスピッツに投入した。プレーはやや落ち着いたものの、それでもブラジルがまた数回チャンスを作る。しかしブラジルも多くの選手交代でこの時間帯には激しさを失っていた。

試合終了12分前にはRamiresがロッベンへのファールで2枚目のイエローカードを受け退場に。ロスタイムを入れた15分間、オランイェは一人多い状況を得る。ロッベンに1度チャンスが来たモノのブロックされ、ほとんど試合に入れていなかった彼は苛々を見せた。

エリアも良いプレーはできず、オランイェで光が当たったのはGK クルルとストロートマンだけだっただろう。クルルは83分にもSandroのシュートに素晴らしいセーブを見せ、その見事なデビューをさらに強調した。

試合終了の笛の後にはブラジルの観衆のブーイングが鳴り響き、オランイェにとっては悪くない形で試合を終えられた。それもクルルのおかげだ。

Statistieken:

Nederland – Brazilië 0–0 (0-0).

Scheidsrechter: Amarilla (Paraguay).

Geel: Van der Wiel, Heitinga, Dani Alves, Ramires, Lucas.

Rood: Ramires (twee keer geel).

Opstelling Nederland: Tim Krul; Gregory van der Wiel (85. Khalid Boulahrouz), Joris Mathijsen, John Heitinga, Erik Pieters; Nigel de Jong (63. Hedwiges Maduro), Kevin Strootman (73. Stijn Schaars); Arjen Robben, Ibrahim Afellay, Dirk Kuyt (63. Eljero Elia); Robin van Persie (63. Klaas Jan Huntelaar).

http://www.onsoranje.nl/nieuws/artikel/8801/brilstand-vooral-verdienste-krul

ポゼッション 51-49

シュート数 16(11)-6(3)

ファール数 8-2

イエロー 6-2

オフサイド 4-1

セーブ 2-8

ファン・マルワイク

「我々は上手くやれた。ブラジルは昨年のWKでのリベンジを狙っていたが、我々は上手く切り抜けた。それは良かった」

「前半は我々によりチャンスがあったし、リードを奪うことも出来ただろう。後半は反対だった。我々の選手たちに疲れ切ってしまったのが数人いたのも想像できたことで驚きではないよ」

「何人ものキープレイヤーを欠いていたにも関わらず、前半我々がテンポを支配した。これがWKでの準々決勝との大きな違いだ。我々はまだまだ成長している。嬉しいね。しかしこのまま問題なく行くと思ってはいけない。それでは水曜のウルグアイ戦で負けることになる」

「後半ほとんどフットボール出来なかったのは残念だが、それは疲労の溜まっている選手が多かったせいでもある。ピッチも悪かったし、暑かった。カイトでさえあれ以上どうしようもなかったと言えばそれで十分だろう。ずっとフワフワとしたプレーだった。後半で見れば負ける可能性もあっただろうが、我々はファイトし続けた。このチームはいつでも勝ちたいという意欲を持っている。選手たちはそれを何度も見せてくれた。誰がプレーしてもだ」

「ティムは本当によくやってくれた。ブラジル相手に素晴らしいプレーをした。我々は彼がやれることは分かっていたけれど、その通りやってくれてとても嬉しい。これから彼はDFと一緒にプレーすることを覚えていかないと。今はまだ不必要なロングボールを蹴ることが度々ある。だが今はそれについて不満を言うことはしないよ。ピッチもとても悪かったしね」

クルル 「ボンズコーチの言いたいことは分かるよ。ニューキャッスルではリスクを冒さないように監督に言われるけど、オランイェのDFは優秀だから僕も一緒にプレーできると思う」

交代後軽く握手しただけでロッカールームに直行したファン・ペルシについて

「問題は無いよ。彼は交代直前に来たボールが来なかったのに苛ついていた。私も理解している。彼がそのままロッカールームに走り去ったことについて?いや、追求するつもりはないね。こういう試合ではあまり意味がないこと。私もロッベンはファン・ペルシにボールを出すべきだったと言っておいた」

ロッベンは 「こういう事は時々あるけど、ロビンが正しい。彼はフリーだったからね」

アリエン・ロッベン

WKフィナーレ以来のオランイェ出場

「僕は良くはなかった。まだ慣らす必要があるかもしれない。特に前半はまったくの問題外。重要な試合じゃなかったのが不幸中の幸いだ。僕にとっては難しい夜だったね。後半は多少良くはなったけど、それでも特別良いというものでもなかった」

ティム・クルル

正真正銘、夢が叶った。最高の気分だ。何もかも美しい夜。こんな特別な瞬間は他に考えられない。とても幸せ、本当に最高だ。上手くいって良かったよ。もちろん1度ボールをライン上でクリアしてもらえる運もあった。1-0じゃ別の話になるからね」

前半は危なげなく、後半もまぁ何とか守りきって無難にドロー。この時期のこのメンバーでブラジル戦アウエーはまぁ悪くないのでは。実際後半は出だしから疲労感漂うプレーで前と後ろにハッキリ分かれてかなりオープンに。ブラジルの拙攻とファールでの自滅に助けられた感はあります・・・。

デビュー戦のクルルは見事に8セーブとファン・マルワイクのもとでの1試合最多セーブを記録。忙しいデビュー戦でしたが、将来の第1GKとして評価を上げました。

ハイティンハマタイセンは中盤が不安定な成った時間帯も後ろで体を張って対処。特にキャプテンマークを巻いたハイティンハはこのところ安定感があり頼もしくなってきました。ナイマールらのダイブにも落ち着いて対応(笑)。ファン・デル・ヴィールはあからさまに疲れてましたが、ピータースがロビーニョ相手に大苦戦。なんとか破綻はしなかったもののさすがに苦しい。もう1ランクか2ランク上を目指して欲しいものです。今日も攻撃参加は気配さえ無し。

ナイジェル・デ・ヨングは初っぱないきなりぶち抜かれて後ろからハードタックルかまし「またか」と思わせましたが、さすがにこのレベル相手では頼りになります。繋ぎも十分にこなせていたし、今日良かった方の選手の一人。初スタメンのストロートマンは前半はかなり良かったんですが、後半はトーンダウンしてボールロストしまくりに。チーム全体がフットボール出来ないと活きないタイプなので仕方ないかな。今後もチョコチョコ出番はあるでしょう。

似合わない10番をつけたアフェライは前半2本の枠内シュートを決められず。結局90分でオランイェの枠内シュートはこの2本だけだったので、特に1本目の至近距離からのシュートは決めたかったところ。なんで左で打たずに持ち替えたの・・・。やはり後半は疲れたか消え気味に。フィジカル的にこの相手にはきついものがありますし、彼は本来動きながらスペースを突いていくタイプなので周りの連携も無いと苦しく、ボールロスト多し。

というわけで今日最もダメだったカイト&ロッベンの両サイド。良いボールが来なかったのは確かですが、それもまったく弁解にならないちょっと勘弁してくださいと言いたくなる酷い出来でした。カイトはボールロストも多数。

ファン・ペルシはやはりオランイェにとって理想のスピッツであることを再び証明したか。前半3回のチャンス全てに絡み、自身が狙ったFKからのヘディングシュートはドフリーでしたが枠を捉えられず。でもフンテラールだったらあれ決めていたんじゃないかと思わなくもないのが微妙な所。

途中出場では確かにスハールスが久々に良いところを見せてましたが、なんせ相手が10人になってから。エリアは相手が悪かったかドリブル勝負で全敗と悪目立ち。

案の定ジニ・ワィナルドゥムのデビューは見送られましたし、ウルグアイ戦ではスタメンも多少変わるでしょう。序列を覆せる選手が出てくるかどうか期待したいところ。