日曜に行われたエールディヴィジ第31節、デ・カイプにヴィレムIIを迎えたフェイエノールトは今シーズン一番の6-1の大勝。ライバルのユトレヒト、NEC、ヘラクレスがすべて敗れたことで8位に大きく近づき、ヴィレムIIはエールディヴィジ残留の見込みがほぼなくなった。ルク・カスタイニョスとリオが共に2ゴール、ブルーノ・マルティンス・インディとジョルジニオ・ワィナルドゥムもそれぞれゴールを決め、マルティンス・インディはトップチームでの初ゴールとなった。
フェイエノールトは前半、目を覚ますためにヴィレムII相手にゴールを許すのを待たなければならなかった。20分過ぎのアンドレアス・ラスニクの見事なFKまで、フェイエノールトは辛抱強くボールを回すしか無く、スローテンポでマリオ・ベーンのチームが危険なシーンを作ることはほとんど無かった。
しかしティルブルヘルスのファーストチャンスだったラスニクのゴールが前半のターニングポイントになる。フェイエノールトは失点の後に積極的なプレーを始めると、ホームチームの攻撃的プレーはすぐにヴィレムIIを混乱に陥れた。ロッテルダマースはスピードのあるスピッツ陣 ディエゴ・ビセスワール、リオ、ルク・カスタイニョスへのスルーパスを何度も何度も試み、ティルブルヘルスの守備陣はその度に苦しんでいた。
30分経たないうちにフェイエノールトは刺激的な素晴らしいコンビネーションでゴールを決め、逆にリードを奪う。CKからジョルジニオ・ワィナルドゥムのヘディングでほぼ決まりかけていたボールを、ルク・カスタイニョスが最後に体で押し込んで同点。その1分後には抜け出したマルセル・メーウウィスのペナルティ・エリアへのパスを受けたリオがフリーでのシュートを決め、フェイエノールトは落ち着いてHT直後に入ることができた。
後半もフェイエノールトは決めるべき時にしっかりとゴールを決めた。後半開始10分が過ぎようとする頃に再びCKからブルーノ・マルティンス・インディが誰よりも高くジャンプし、完璧なヘディングでフェイエノールトでの公式戦初ゴールをマーク。このDFは笑顔でベンチへ走り、アンドレ・バイーアの腕の中に飛び込んだ。
前半同様にフェイエノールトはとって追加点に多くの時間は必要なかった。3点目は完璧にルク・カスタイニョスの力によるもの。バルト・ビーマンスに倒されてPKを得ると、自らボールの後ろに立ってしっかりコントロールしてこの午後2点目。
エールディヴィジ残留へ最後の望みをかけたヴィレムIIの抵抗も4-1で完全に破壊された。ここから最後の30分間、フェイエノールトはまったく何の妨害もなくフットボールを行い、相手がこちらの陣内に上がってくる事はほとんど無かった。
ロッテルダマースは再びティルブルヘルスを混乱に陥れて試合終了までに5-1で。ロン・フラールの見事なスルーパスを受けたワィナルドゥムが華麗なタッチでGKを越し、最後は終了10分前にワィナルドゥムのシュートをGKが弾いたボールをリオが綺麗に突き刺した。
Feyenoord – Willem II 6-1
Scoreverloop:
20’ 0-1 Lasnik
27’ 1-1 Castaignos
28’ 2-1 Ryo
54’ 3-1 Martins Indi
58’ 4-1 Castaignos (strafschop)
74’ 5-1 Wijnaldum
81’ 6-1 Ryo
Scheidsrechter: Dierick
Geel: -
Opstellingen:
Feyenoord: Mulder; Mokotjo, De Vrij, Vlaar, Martins Indi; Meeuwis (64’ Van Haaren), Wijnaldum, Fer; Biseswar (69’ Simon), Castaignos en Ryo.
Willem II: Kujovic; Pereira, Biemans, Ippel (78’ Landgren), Lampi; Gravenbeek, Levchencko, Lasnik, Hakola; Janga (46’ Strihavka) en Rigters (73’ Hutten).
マリオ・ベーン
「数週間前に私がまだ8位になれると信じていると言った時、みんな私を頭がおかしいと言っていた。今やあと1pt差だ。我々は多くのエネルギーを注いできた。ご覧の通り、全力を尽くせば不可能は無いんだ。もちろんまだ何も成し遂げてはいない。また3つの決勝が残っている。まずは来週のPSV戦だ」
先週よりさらに若返ったチームについて
「これがこのチームに将来を示している。フェイエノールトはまだピッチ内外で再建過程。投資家とサポーターのおかげで負債はいくらか減ってきているし、ピッチ上でも明るい未来へ向けて我々は働いている。まだ時間はかかるがね」
「我々のスタートは足を引きずっているようだったし、ボールを持っていない時の動きに欠けていた。ピッチカバー、特にビセスワールの右サイドは出来てなかった。ヴィレムIIが先制してやっと目が覚めた。リードしてHTに入れてラッキーだった。HTにもっと速いテンポでプレーしようと決めて、後半はかなり良くなったし3点取れた。しかし点は多分もっと取れただろう。我々の得失点差はまだマイナスだし、8位争いがそれで決まることもある」
「リオのシャンパンは我々テクニカル・スタッフのご褒美にするよ。リオはまだアルコールを飲まない方が良い。彼はまだ若すぎるからね。私のセレクションのほとんどの選手がそうだけど、ハハハ」
試合後、サポーターから"Teken nu maar bij! Teken nu maar bij!"の大合唱
「レギオンはクラブが一生懸命やっていることを分かってくれている。私も一緒に大声で歌いたいくらいだ。もちろんファンは選手たちが来夏フリーでフェイエノールトを去る事は望んでいない。我々はいま新しいチームを作り上げている最中。我々はこれからもユース出身のいまの選手たちで続けていきたいんだ」
「我々はPOへのチャンスをモノにするために勝ち続けなければならない。PSV戦も勝つために100%の力で臨む」
「あの10-0は私のの選手たちにとって暗黒の1ページとなったし、私の監督キャリアの最初の汚点ともなった。次の日曜にはそのリベンジをしたいとみんな思っている」
「アヤックスへの嫌悪感が我々のレギオンの中にあるのはもちろん分かっている。しかし監督としては誰でも絶対的な責任があるんだ。監督ならいつも勝利を望むもの。それを望まないのなら、それは何は別の仕事をすべきだ」
エリック・フッデ、アヤックスの優勝の可能性を減らすためにファンがPSV戦敗戦を望むという報道に
「もしそう考える者がいたら馬鹿だろう。サポーターとはいつでも自分のクラブのためを思う者。我々は最低でも8位にならなければならないし、そのためにはPSVにかたなければならない。それに我々はアイントホーフェンでこれ以上ない恐ろしい敗戦を喫したんだ。だから絶対に勝たなければならない」
ブルーノ・マルティンス・インディ
「この1週間ずっと他の選手たちにどうすればゴールを決められるか聞いてたんだ。いやぁ、本当に妙な気分だよ。多分ゴールを決めた直後ほど速く走ったことは無いんじゃないかな」
それを聞いていたディエゴ・ビセスワール
「デ・カイプを3秒で回れるよ」
バイーアに抱きついたシーンについて
「ゴールを決めたいといつも彼に話していたんだ。だから思わず彼のところに行ったんだよ」
「最初はセーフティを心がけた。守備のタスクに集中して、同じ色のユニフォームを着た誰かにボールを渡すようにと努力したよ。失敗しないで良かった」
「来週もここで3ptsを得るためにみんな全力でやるつもりだ。8位まであと1pt差だし、POまであと一歩。でもPSV戦より先は見るべきじゃない。またスタメンなのを願っているよ。プレーするのはとても楽しいからね」
ジョルジニオ・ワィナルドゥム
「チームのトップスコアラーは僕の目標じゃない。そうじゃなかったらルクにPKを譲ったりしてないよ。僕の目標はできるたけゴールを決めたいというだけ。これでシーズン11ゴールになって、誰も10番としては得点が少なすぎると僕に言わなくなった。そういう批判は気にしてなかったから、影響は無かったけどね」
「サポーターの『サインしろ』のコールは試合後TVで聞いて初めて分かったよ。ファンが僕に契約延長を望んでいる。それは多分僕の賞讃でもあるんだろう」
「リーグ戦のスタートはあれだけ悪かったけど、POへ進めればまだ良い終わりを迎えられる可能性がある。みんなで同じ方を向いて一緒にファイトし続ければ良い結果を出せるはずだ」
リオ・ミヤイチ
「このゴールはとても嬉しい。フェイエノールトでの最初の数試合を終えて相手が僕を警戒してきたのは分かった。それでちょっと難しい時期にあったけれど、ヴィレムII戦での2ゴールは新たな自信を与えてくれるし、良い気分にさせてくれる」
「次のPSV戦を楽しみにしている。僕らはPOで今シーズンまだ何か勝ち取れるはずだ」
FKしか怖くない相手にFKで先制されるあたり「若いよモコチョ」という感じですが、まぁ終わってみれば先週記録した最年少チームよりもさらに若返っての予定通りの公開スパーリング。みんな眠たげに試合に入ってたのはヴィレムIIがどん引きだったせいか、試合時間が遅かったせいか・・。
ムルデルは最初の1分にヒヤリとした意外は暇だったかな。モコチョは2点目の起点になったのでまぁ良いかと。もう右バックで見ることはないと思いたい。ブルーノはこれまでで最高の出来でした!さらばデ・クレア!もう見ることもないでしょう~
フェルは完全に自信を取り戻したようだし、メーウウィスさんも前に出られるようになってきて中盤は良い感じです。ジニも弟に負けないようにハッスル。だいぶトップ下らしくなってきました。ちなみに1点目はエールディヴィジ公式によりジニのゴールに変更。これで通算20ゴールです。おめおめ。リオは2得点とCKから2アシスト。相手の守備もありますがCKから得点が生まれてきてるのは精神衛生上有難いですね。
途中出場では久々リッキーが活き活きとプレー。体も絞れてきたし、全くプレッシャーがないおかげで楽しそうでした。夏にはクラーシと競争になるので今の内にアピールしておかないと。シモンはなかなか良い場面が貰えず今回も消化不良。レンタル延長できるのかな・・・
で、ユトレヒト、NEC、ヘラクレスみんな負けて予定通り一気に1pt差です。ユトレヒトはフィテッセ(H)、エクセルシオール(A)、AZ(H)という対戦カードを見てもおそらくこのままズルズルと行くので、このところ調子上げてるヘラクレスがデ・フラーフスハップ(H)、NAC(A)、ADO(H)でサブトッパー相手にどうなるか、というところ。フェイエノールトはPSV(H)、VVV(A)、NEC(H)で6ptsは確定と見て、やはり次のPSV戦は文字通りの決勝戦!デルクセンがなんか言ってましたが、あれだけの屈辱を受けて昨年のトゥエンテ戦のような事はレギオンに先ずあり得ません。マリオのもとでチームも立ち直って目標に向けて全力でやってくれてるのだから満員のデ・カイプでチームを支えることは間違いないです。目標はもちろん11-0で。