Mijn Feyenoord

Feyenoordを中心にNederlands voetbalを追いかける

敗れてはならない試合で敗れる。それでもフェイエノールトはフェイエノールト・・・

土曜日に行われた2011年ホーム初戦となったエールディヴィジ第20節、フェイエノールトはデ・カイプにデ・フラーフスハップを迎えたが、終盤ブルクホフに決勝ゴールを許し0-1で敗れてしまった。ロッテルダマースはドゥーティンヘムのチームを順位で抜くチャンスだったが、ピッチ上で優勢だったにも関わらずゴールを決めることに失敗。特に後半は攻撃的なプレーを見せたものの終盤のゴールで勝ち点を逃した。

アヤックス戦の失望させるような敗戦から、デ・フラーフスハップ戦では勇気とガッツ溢れる違ったフェイエノールトを見たいと語っていたマリオ・ベーンはデ・クラシケルからスタメン3人を変更。

選手たちはスーパーブーレン相手には試合の最初から監督のメッセージを理解しているように見え、実際前半フェイエノールトがトラブルを抱える場面はほとんど無く、「新顔」の3人がポジティブな影響を与えていた。2010年終盤を貧血症で離脱していたステファン・デ・フライはほぼ一点の曇りもないプレーを見せ、ジェルソン・カブラルはコンスタントにサイドで危険なプレーをし、初スタメンのジョニー・ファン・ベウケリングは前半最大のチャンスで起点となった。

このスピッツペナルティエリアでボールをコントロールし、トップ下に戻ったジョルジニオ・ワィナルドゥムの足元に届けたが、決定的シュートは枠の右に逸れてしまった。前半の決定的場面はそれほど無く、この場面より前にティム・デ・クレルの強烈なシュートがワーテルマンの手に弾かれ、カブラルのFKからデ・フライのヘディングがセーブされた程度。

デ・フラーフスハップはプポンが遠目から狙う程度で、HTのフェイエノールトの主な課題はどうやってゴールを奪うかだった。しかし後半もフェイエノールトはこの試合最大のチャンスを逃すと前半より改善されたドゥーティンヘムスの守備を打ち破るのに苦労し始め、遠目からのシュートに頼りだしてしまう。

0-0のまま試合終了が近づいてゆくと次第にボールテンポが落ちてデ・フラーフスハップのチャンスが増えてゆき、ついにCKからバルガスにゴールを許してしまった。クーン・ムーライン追悼のために集まった4万人のレギオンからは „Schaam je dood, schaam je dood”の怒号、„laat zien dat je het shirt waard ben”の批判や „we worden kampioen“の皮肉の声が飛ぶ中、選手たちはロスタイムなんとかゴールを決めようと闘志を見せたが最後まで叶わず、再び悲劇的敗戦を喫した。

Feyenoord – De Graafschap 0-1

Scoreverloop:

88’ 0-1 Broekhof

Scheidsrechter: Van Sichem

Geel: Rose, Wormgoor (De Graafschap)

Opstellingen:

Feyenoord: Mulder; Swerts, De Vrij, Vlaar, De Cler; Bruins, Wijnaldum, El Ahmadi; Simon, Van Beukering (64’ Castaignos) en Cabral.

De Graafschap: Waterman, Wormgoor, Broekhof, Buijs, Fränkel; Jungschläger, Meijer, Rose, Hersi (65’ Sebens); De Ridder (77’ Bargas) en Poepon.

マリオ・ベーン

「今日の敗戦は全てのフェイエノールダーにとって痛ましいもの。しかし我々はみんなで寄り添い助け合ってハードワークを続けていくことしかできない」

「ホームでデ・フラーフスハップに負けただから失望は大きい。しかしこれが厳しい現実」

「まだチーム内に恐怖心が大きすぎる。ボールを持ちたがらない選手も数人いる。これはみんなでたくさん話しをして直していくしかない。我々は同じ事を続けてチームとしてプレーしていかなければならない」

「サポーターの怒りは理解しているし当然のことだが、私にとってもとても辛いこと。私が望んでいるはただ一つ、クラブの成功だけ。ここからまた明日からハードワークをし続ける。勝利が最大の薬だ」

「私はいつでもポジティブだし、ファイター。もしこのグループを良くできる人が他にいるのなら私はすぐに席を空ける。しかしそうでない限り、私は続ける。自分から放り出すことは決してしない」

エリック・フッデ

「我々はマリオを疑問視していない。彼の立場は我々の議論の対象外だ。もちろん現在の状況には満足していない。フェイエノールトに相応しいものではない。しかし我々はマリオが一生懸命やっているのを知っているし、あらゆるプロセスで彼がうまくやってきたのを分かっている。まだそれが表に出てこないのが残念。我々はみんなで助け合い続けなければならない」

「この状況を抜け出すにはハードワークを続けるしかない。しかしこの敗戦は重く辛い。クラブ全体にとって大きなショックだ」

ステファン・デ・フライ

「辛い。僕はやれるだけのことをやったと思う。こんな結果は期待してなかった。この試合勝つチャンスは十分あったのに決められなかった。涙が出たのは感情的になってしまったからだと思う。サポーターの反応を見せればとても辛いよ」

「僕らのピッチプレーはとても良かったと思うし。何度も良いチャンスがあった。でもそれを決められずにとても難しくなってしまった。80分当たりでみんながバラバラになっている気がして『ここで一体にならないと』と思ったんだけど。別の結果になってしまったのがとても辛い」

「何かを変える必要があると人々が考えるのは理解できる。でももう十分だ。何かが変われば僕らにとってもっと辛いことになる。僕はマリオ・ベーンが優秀な監督だと思う。彼は僕にとても自信を与えてくれたんだ」

「今は残留争いをしなければならないのは分かっている。まだ試合はたくさん残っている。また良い方向への変化がきっとある」

ティム・デ・クレル

「とてつもない失望。誰もこんな結果は期待していなかった。試合後のロッカールームは騒然としていた。それがこの試合についてはっきりと物語っている。デ・カイプでデ・フラーフスハップに負けるなんてね」

「私たちはチャンスを決められず、相手に一つのチャンスを決められて1-0で負けた。チャンスは十分あったんだ。私たちはボールと一緒に走りすぎて自分たちで苦しくしてしまい、毎回相手に大きなスペースを与えてしまった」

マリオ・ベーンが選手たちにモチベーションを与えられているかの質問に

「そんな必要は無いと思う。この順位を見れば誰だってここから抜け出すのに全力を尽くさなければならないはず。そんなことが必要なら必死じゃないと言うこと。今の状況はみんな必死にやった上での結果。責任は全員にある」

この敗戦の意味は試合後のステファン、ジニのリアクションを見てれば誰の目にも一目瞭然。何よりもクーンチェのために集まり、最高の雰囲気で始まった試合だっただけに・・・。

実際アヤックス戦よりは精神的にかなり「のった」状態ではあったはずで、プレスもかかっていた。ポジションプレーはまだまだ改善の余地はあるが、急によくなるものでもない。フラールとデ・フライのコンビはずっと安定していたし、デ・クレルも久々に気合いの入ったプレー。シモンもスピードに乗ったアタックを仕掛けていた。

というか、デ・カイプでこれくらいのフットボールができるのは想定内。0-0まで終盤に入るとメンタルの弱さが出てしまい、ブラインスのファールから嫌な予感が的中して失点。内容では終盤まで圧倒していただけに60分までのチャンスを活かしていればすんなり勝てたはず・・・と思うのだけど。

マリオが言うようにいまは勝利が一番の薬。今シーズンは何があっても残留さえすればOKという気持ちで応援し続けると決めたのです。またマリオの身辺も騒がしくなり、ドン・レオの影響力が弱まっている中で落ち着いてトレーニングしていけるかどうかわからないけれど、チームに激しいコールを浴びせたレギオンも試合後打ちひしがれた自分たちの若きタレントたちを見て一部から自然に拍手が沸き起こるなど、フェイエノールトフェイエノールトであることは何があっても変わらないはず・・・。

次節は来週日曜日、エンスヘデでトゥエンテ戦と苦しい相手。