フィナーレの相手であるスペインは間違いなく危険なチーム。それはみんな分かっている。だが少なくともそうした危険は緊張感をもたらすだろう。我々の選手たちはそれに上手く対応できるだろうか？それは本当に決定的な要因だ。スタメンがこれまで経験した選手たちで始まるのは間違いない。だが本当に経験豊富な選手にとっても、かつてない究極の試合であることは忘れてはならない。最高峰だ。
予想されるTV視聴者の数は5億人！大洋を満たすほどの人数だ。それを想像するとクレイジーになる。選手たちはそうすべきではないんだ。だがスタジアムを満員にする観客ならまだ可能だろう！PK戦でPKを蹴らなければならなくなった時の事を想像してみると良い。センターサークルから歩く40mはその一瞬、1kmにも感じられるだろう。みんまも選手の気持ちが分かるだろう？
だからベルト･ファン･マルワイクはなるべく早くそのプレッシャーを取り除いてやらなければならない。もちろん多少のプレッシャーは悪くないし、むしろ良い事だ。だが打ち勝つことはできないだろう。だから最高の準備をして、しっかりとした取り決めをしておくことが大切だ。試合前3時間の最後の食事では、最後に何を食べるかまで良く検討しておくべきだろう。
だが試合直前になったら実際もうできることは無いだろう。それ以上選手たちに言いきかせることは、彼らを不安にするだけだ。だから私は試合一時間前になったらベルト･ファン･マルワイクにはもう何も言わずに選手たちと荒々しく握手して成功を祈るだけにしておくようにアドバイスしたい。私もヨング･オランイェでの2回のEKフィナーレの直前にはそうしたものだ。何か言ってももう意味がないんだよ。
ピッチ上の相手に関する限り、スペインが有利なのは変わらない。私にとっても、特に中盤は素晴らしい。しかしそれがスペインが負けることがないという意味ではない。このWKでもスイスが見せてくれた。さらに言えることは、スペインは前へとフットボールをする国に対してはかなり苦しんできたということだ。ポルトガル、ドイツ戦を見れば分かるだろう。オランダもそうしなければならないだろうし、他のプレーは突然できないだろう。決勝前にもちろん多くの事を変えるべきではない。だからスタメンに驚きはないだろうと予想している。
スペインを跪かせるためには、勇気を見せることが重要だ。そして素早い動き。オランダにチャンスは確実に来ると私は思っている。もちろんピケもプジョルも良い選手だが、彼らは素早くはない。ラモスがまた上がって来た時にできるスペースを上手く使うことだ。
確かとは言えないが、アリエン･ロッベン、クラース･ヤン･フンテラール、ウェズレイ･スナイデルらレアル･マドリーを去らなければならなかった選手たちは、心中リベンジの好機だと思っているかもしれない。さらにトーレスの計画が崩れ、スペインの効率性にはそんなに高さはないだろう。もちろんダヴィド･ビジャを忘れてはならないが、私は彼はスピッツというよりも左ウィンガーの方が向いていると思う。オランダがゴールから離れてプレーし、前へ向けてフットボールをするなら、オランイェにチャンスが無いとは決して思わない。特に我々の選手たちにはスピードがあるからね。
タイトル獲得はもちろん大きな偉業だろう。何にもかえられない。そうなったら私は間違いなく飛び上がってパーティを開くよ。たとえ期待に反して敗れなければならなかったとしても私の誇りに思う気持ちは変わらない。ヴェレルトカンピューンがもちろん最高だが、たとえ2位でもこのトーナメントでは大成功だ。決して自分たちを卑下するべきはない。もちろん最も重要な目標がヴェレルトカンピューンのタイトルなのは変わらない。どうしてできないことがあるだろう？
