Feyenoord 2009/2010
公式戦40試合結果
02-08-2009 NEC THUIS ○2 - 0
09-08-2009 VITESSE UIT △0 - 0
16-08-2009 HERACLES ALMELO UIT ○0 - 1
23-08-2009 RODA JC THUIS ○4 - 0
30-08-2009 FC TWENTE THUIS △1 - 1
13-09-2009 WILLEM II UIT ○2 - 3 (フェルナンデスが負傷離脱)
20-09-2009 PSV THUIS ●1 - 3
24-09-2009【KNVB-beker】Harkemase Boys UIT ○0 - 5
27-09-2009 NAC BREDA UIT ○0 - 2
03-10-2009 RKC WAALWIJK THUIS ○3 - 0 (デ・グズマン負傷離脱)
18-10-2009 SPARTA ROTTERDAM UIT ●2 - 1
24-10-2009 VVV VENLO THUIS ○1 - 0 (トマソン離脱開始)
27-10-2009【KNVB-beker】FC Den Bosch THUIS ○2 - 0
01-11-2009 AJAX UIT ●5 - 1
08-11-2009 AZ UIT △1 - 1
22-11-2009 FC UTRECHT THUIS △ 0 - 0
29-11-2009 ADO DEN HAAG UIT ○0 - 2 (トマソン復帰)
06-12-2009 FC GRONINGEN THUIS ○3 - 1
12-12-2009 SC HEERENVEEN UIT ○0 - 2
19-12-2009 WILLEM II THUIS ○1 - 0
22-12-2009【KNVB-beker】AZ THUIS ○1 - 0
24-01-2010 VVV VENLO UIT △1 - 1
27-01-2010【KNVB-beker】PSV UIT ○ 0 - 3
31-01-2010 AJAX THUIS △1 - 1
04-02-2010 RKC WAALWIJK UIT ○0 - 1
07-02-2010 AZ THUIS ●1 - 2
14-02-2010 FC UTRECHT UIT △0 - 0
21-02-2010 ADO DEN HAAG THUIS △2 - 2
28-02-2010 FC GRONINGEN UIT ○2 - 3
07-03-2010 RODA JC UIT ○2 - 4
14-03-2010 HERACLES ALMELO THUIS △1 - 1 (トマソン離脱開始)
24-04-2010【KNVB-beker】FC TWENTE THUIS ○2 - 1
28-03-2010 NEC UIT △0 - 0
31-03-2010 VITESSE THUIS ○2 - 1
04-04-2010 NAC BREDA THUIS △0 - 0
11-04-2010 PSV UIT △0 - 0
14-04-2010 SPARTA ROTTERDAM THUIS ○3 - 0 (トマソン復帰)
18-04-2010 FC TWENTE UIT ●2 - 0
25-04-2010【KNVB-beker】AJAX UIT ●2 - 0
02-05-2010 SC HEERENVEEN THUIS ○6 - 2
06-05-2010【KNVB-beker】AJAX THUIS ●1 - 4
エールディヴィジでのデータ
17勝12分け5敗 63pts 得点54/失点31/得失点差+23
最多出場 アンドレ・バイーア&ロン・フラール 32試合(次点 リロイ・フェル&ジョルジニオ・ワィナルドゥム 31試合)
最多得点 ヨン・ダール・トマソン 11得点(次点ロイ・マカーイ 7得点、セク・シセ 5得点)
最多被イエローカード リロイ・フェル 8枚
マリオ・ベーンのフェイエノールトでの初シーズンとなった2009/2010。
まず特筆しておくべきはロン・フラールの復帰による守備の安定。バイーアと共にゴール前に壁を築き、押し込まれる展開でもチームに安心感をもたらした。
序盤の好調はフラール同様長い怪我から復帰したヨナタン・デ・グズマンの活躍が大きい。攻撃面で決定的なチャンスメークができるスペルマーカーがいることで、デ・カイプで自陣に閉じこもる相手の守りも崩す事ができていた。
しかしデ・グズマンに続いてエースのトマソンが離脱するとゴール欠乏症がフェイエノールトを苦しめる事になる。11月にはアムステルダムでのデ・クラシケルに大敗後、アルクマールでのAZ戦、デ・カイプでのユトレヒト戦と続けて元気なくドロー。トマソンが復帰したADO戦から4連勝を飾るが、ウィンターストップ明けのデ・カイプでのAZ戦で優位に試合を進めながらまさかの敗戦をするとユトレヒト、ADOとまたしても連続のドロー。3月から4月にかけて1ヶ月トマソンが離脱した間もチームは前線の安定感と決め手を欠いて苦戦した。
【Doelman】
ロブ・ファン・ダイク
シーズン開幕時第1GKを任されたダルレイが初戦で負傷したことにより正GKに。最多22試合でスタメン出場。経験を活かしてゴールを守った。安定感は二人のタレントを遙かに凌いでおり、来シーズンも残留決定。
エルウィン・ムルデル
終盤ダルレイ、ファン・ダイクの負傷によってゴールを任される。7試合でスタメン。好セーブを見せていたがKNVB-beker決勝では致命的ミスを冒してしまった。キックの精度もまだまだ。
ダルレイ
開幕時の第1GKも即負傷でスタメンわずか5試合。この夏また一から出直し。
【Verdeidiger】
ロン・フラール
今季のMVP。鋭い出足と正確な読みでチームの守備に安定感をもたらした。威力、精度共に抜群な右足でチームを救うゴールも。
フラールと共にゴール前の壁となる。スピード負けしてカードを受ける場面も多かったが、ヘディングの強さは信頼感があった。
ジョバンニ・ファン・ブロンクホルスト
攻撃参加で物足りない試合もあったが、キャプテンとして左サイドで代えの利かない存在なのは間違いない。
フェルナンデス
期待の新戦力もシーズン序盤で長期離脱。この夏は一からスタメン獲りに挑戦。
レールダム
フェルナンデスの後を任されるもやはり長期離脱。終盤に復帰。
バルト・スヘンケフェルト
レールダムの後を最初に任されてデビュー、マーキングに強さを見せたが足元の技術不足でデ・フライトの争いに敗れる。
ステファン・デ・フライ
スヘンケフェルトに続きO/19からデビューし、右バックでチーム最多15試合スタメン出場。フラールの後継者となれる才能を見せ、フラールが欠場した試合でCBでのプレーも。
ティム・デ・クレア
ジオの欠場した試合で出場。衰えは大きく大きな活躍はできず。
ケヴィン・ホフラント
ベンチメンバーに回ったが、スタメンCBの代わりに出場した試合では存在感を示した。ベテランとしてマカーイと共にベンチからチームを鼓舞する役割に回ったのは大きい。
【Middenvelder】
リロイ・フェル
20歳になりチームの中心に。チームの守備戦術では欠かせない存在。攻撃面で前線への推進力も期待されているが、相変わらずボールが足元から離れるドリブルでカードを貰う事も多かった。
カリム・エル・アマーディ
加入2年目で大きく成長。前半戦一時フォームを崩してランツァートにスタメンを奪われたが、KNVB-beker PSV戦で鬼神の如き活躍を見せてエールディヴィジトップクラスのフットボーラーであることを証明した。
デニー・ランツァート
エル・アマーディに替わって一時スタメン。得点に絡むプレーで違いを見せたが、RKC戦のレッドカードで大きくマイナス。アウエーでトップ下を使わない時はフェル、エル・アマーディと共にスタメン出場。
契約最後のシーズンでようやく長い負傷から戻ったが、再び離脱し結局スタメンは12試合のみ。出た試合では違いを見せた。
ルイジ・ブラインス
長く続くスランプでレンタルの可能性も話されたが、ようやく復調の気配がするようなしないような。ウィンターストップ明けに度々スタメン起用されたが、デ・グズマンの替わりにはならず。
ステファン・バボヴィッチ
レンタル加入もポジションをつかむまでは至らず。おそらくこのまま出戻り。
リッキー・ファン・ハーレン
O/19のスペルマーカーとして新契約を勝ち取り、最終節でデビュー。来季はトップチームのセレクション入りが期待される。
【Aanvaller】
ヨン・ダール・トマソン
相変わらずの決定力を見せるも、今季も度々の怪我で出場は24試合。それでもスピッツとトップ下の両方でプレーし、前線での貢献度は大きかった。
ロイ・マカーイ
トマソンと並ぶ得点源として期待されたが、悲しいほどに衰えていた。チームとしてもっと楽にプレーできる環境を与えられていれば、まだもう少しできただろうが・・・。それでもベンチメンバーを受け入れてホフラント共にチームを鼓舞した貢献は評価されるべきだろう。
セク・シセ
期待の新戦力も特殊な形状の足のために度々つま先をいためて離脱しトップフォームを見せられず。シーズン終盤になって詳しい検査の結果、つま先を骨折していた状態で数ヶ月間プレーした事が明らかに。来季の本領発揮に期待。
ジョルジニオ・ワィナルドゥム
今季も右ウィンガーのスタメンとしてプレー。大ブレイクした昨シーズンに比べ、相手のマークが厳しくなった事で本来のキレを失い不調に。後半戦途中から復調を見せたが、まだ安定感に欠ける。デ・グズマンの離脱後、一旦トップ下を任されたが期待に応えられず、そのまま右サイドに定着。スルーパス出せないのか・・・
ディエゴ・ビセスワール
シセと代わる代わるに左サイドでスタメン14試合。若干成長を見せた気もするが、思い切りの良いシュートも減った。
ルク・カスタイニョス
O/19のスピッツがついにデビューし3試合出場。初ゴールは来季にお預け。
総括
カンピューンを争う力はまだ無いとしても、3位に15ptsも離されたのはゴール欠乏症で勝てる試合を何度も引き分けてしまったため。チームとしても若く、未完成でボールを持ってもなかなか相手を崩せない試合が多かった。
マリオ・ベーンはベテラン、若手を平等に扱い、ホフラント、マカーイらをベンチに座らせたがチームが崩壊せず最後まで一体感を保っていたのは大きい。今季デビューしたタレント勢も期待に応える活躍を見せてくれた。特にステファン・デ・フライのプレー振りは素晴らしかった。
KNVB-bekerでは決勝でアヤックスに力負けしたものの、AZ、PSV、トゥエンテを尽く倒したのは見事の一言。特にアイントホーフェンでPSVの公式戦無敗記録をストップした試合はマリオ・ベーンに「これが私の見たかったフェイエノールト」と言わせる文句なしの内容であり、あれだけの試合ができるポテンシャルがこのチームにあることは忘れてはならない。
財政難のため来季のセレクションがどうなるか分からないが、VVVからアウアサルとスハーケンを獲得。特に右サイドでワィナルドゥムに替わるスハーケンの存在は大きな戦力になるだろう。2年ぶりの欧州戦へ向けてチーム力アップを期待したいが、来季もカンピューンスハップに加わるのはまだまだ早急な望みか。