Mijn Feyenoord

Feyenoordを中心にNederlands voetbalを追いかける

2018年冬の移籍市場だいたいのまとめ

この冬はKNVBの管轄で133件の移籍が行われ、昨年の冬の移籍市場記録(151件)から減少も2009年の142件に続いて歴代3位。45選手がオランダから国外に移り、44選手が国外からオランダに、そして44選手が国内でクラブを替えた。全ての移籍の内でレンタルは37件。最終日の移籍は32件。

 

ADO Den Haag
エブエイ、エル・カヤティに関心が集まるも無事に残留が決まり、ピナス台頭で出場機会の見込めなくなったマイスネルをレンタルに出すだけの静かな冬。現在9位と残留も濃厚、PO枠争いに絡む可能性も。

 

Ajax
ユネス売却に結局失敗するも、件案の両バックにタリアフィコとクリステンセンを補強。さらにトップタレントのペル・スフールスを確保。むしろこの冬はベルフカンプらのテクニカル・スタッフ解雇とテン・ハフの監督就任がダワイに。

 

AZ
左バイテンにイドリシ、スピッツの控えにミハリクをを獲得し、ドス・サントス、ガルシア、フライデーをレンタル修行に。タレントの台頭で「より魅力的なフットボール」を実戦しつつ結果も残すという共に充実したシーズンを過ごしており、今のところ3位争いの本命。

 

Excelsior
直接残留ラインに8pts差と今シーズンも残留に向けて順調なシーズン。駒不足のバイテンスペーラーにリーファイ・ガルシアをレンタルし、関心を持たれていたカラーミも具体的にならずに残留と静かな冬。

 

Feyenoord
失望の前半戦から補強に動く可能性も囁かれたが、結局第1GK争いに敗れたフェルメールとやはり出場機会の見込みが無くなったネロムをレンタルに出してお別れ。補強はまだフィットしていないファン・ペルシの復帰のみで、来夏のアユプ獲得を決めただけと現有戦力でリーグ戦の巻き返しとベーカー獲得へ向けて挑戦の後半戦。

 

FC Groningen
ルーベン・イェンセンをレンタル、ケインをレンタルバック、ライネンを売却と余剰戦力を整理。イドリシが移籍し、補強は右バックの控えにゼーファイクを獲得したのみ。マヒー、ヴェフホルストが残留したのがプラスではあるが、レヒターライチェで低調なシーズンを過ごしており、契約延長せずにお別れを決めたファーベルのもとでチームがまとまれるかどうか。

 

sc Heerenveen
出場機会を失ったテルンが帰国し、補強は再び負傷のハーンの代役にハンソンをレンタルした他、ヴァウデンベルフが期待に応えられなかった左バックにブルトハイスを獲得。スピッツの入れ替えが象徴するように不安定なシーズンを過ごしており、ストレペルの去就も不透明。PO枠争いから引き離されれば監督交代の可能性も。

 

Heracles Almelo
キャプテンのペルペシーが移籍し、補強は代役にテルスターからモー・オスマンを獲得した程度。直接残留ラインには7pts差を付けており、問題の守備面を安定させてレヒターライチェの上位を目指したいところ。

 

NAC Breda
スタンス、エネフォルセンとの契約を解除し、ノッポルトを放出。補強は問題の得点力不足解消のためにテ・フレーデを獲得し、AS Romaからナイジェリアのウマール・サディクをレンタル。さらに中盤にもAA Gentからルーカス・スホーフスをレンタル。今のところエールディヴィジ・レベルのクオリティを示しているのはアンジェリーニョとマヌ・ガルシア程度で、残留争いはシーズン最後まで続くはず。

 

PEC Zwolle
現在5位とサプライズの一つとなった前半戦。センドラー、トーマス、サイマク、モクタールに関心が集まるもセンドラーがまさかのManCity行きとレンタルでの残留となっただけで誰も去らず。さらに右バックの控えにリジョンを獲得し、レンタルしていたメニフが出戻りと落ち着いた冬に。ただ今回も移籍金を得るチャンスを逃したのは長期的な戦略としてやや微妙。ファン・スキップは見事な手腕を見せており、PO進出に目標を上方修正。

 

PSV
ラッキーPSVと言われるほど運にも恵まれて7pts差コップローパーと覇権奪回に向けて順調なシーズン。ロカーディアがイングランドに去るサプライズがあったが、16milの移籍金を得た上にすでに新スピッツにアルゼンチンのトップタレント ロメーロも獲得。ただ件案の左バック獲得に紆余曲折の末に結局大失敗でブレネットで後半戦も戦うことに。あとはマヘルと遂にお別れ。すでにカンピューンスハップ濃厚ではあるが、格下相手になかなかトドメをさせないフットボールの低調さへの批判もあり、最後まで問題無くリードを守り切れるか。

 

Roda JC Kerkrade
17位と今シーズンも残留争い。アナヌーを売却し、得点力不足の解消の新スピッツにドイツからアフディアイをレンタル、出戻りのヌゴンボを獲得した他、DF バンガールドをレンタル。アフディアイとシャヒンの2スピッツシステムはすでに良い印象を残しており、後半戦好転の切っ掛けになるか。ピッチ外ではコロタエフ問題が未だ解決しておらず、別の身売り先を探す状況でまだまだ落ち着かず。

 

Sparta Rotterdam
パストール電撃解任してアドフォカートを監督に招聘も、17位に4pts差のヘッケンスライターと依然厳しい崖っぷち。余剰戦力を整理し8人を放出する一方、ドス・サントス、フライデー、アハナハ、ネロム、ドイツ人GK フートを全てレンタルで獲得。ややフットボールは向上したが未だ決定的では無く、ウィンターストップ明け3試合全て1点差で競り負けと苦しい雰囲気は変わらず。直接降格を回避できるか。

 

FC Twente
トライコフスキを売却、リケットをレンタルバックと余剰戦力を整理し、補強はマヘルとエル・ハムダウィという豪華な顔ぶれ。さらにフェルベークのコンタクトを活かしてドイツからMF ミハエル・マリアを獲得。フェルベークの監督就任後も成績は決して好転しておらず、16位と同勝ち点で並ぶ状況。残留に向けてはマヘル、アサイディ、エル・ハムダウィが違いを作れるかどうか。

 

FC Utrecht
ブラーフハイトが契約解除になり、補強は来夏に去るアユプの穴埋めを見込んでマテウス・クリヒを獲得したのみ。ラビアトも無事に残ってこの冬はテン・ハフが去ってJPデ・ヨングが新監督に昇任したことが最大のトピックに。選手グループからは当初疑問の声もあったとのことだが、ウィンターストップ明けはトップチーム相手に順調なスタート。今シーズンもPO枠が現実的に十分達成可能な目標。

 

Vitesse
出場機会の無いコルケットをレンタルバックし、負傷のクライスワイクの穴埋めにロシア人DF カラファエフを獲得。ラシーチャの移籍のダメージは大きいものの、代役にロイ・ベーレンスと実力者を獲得してどうなるか。Chelseaのタレント マウントが台頭して違いを作っており、ユトレヒトと並んでPO枠の有力候補。

 

VVV-Venlo
昇格シーズンで組織的な守備とカウンターを中心に勝ち点を稼いで16位に10pts差と直接残留へ向けて順調すぎるシーズン。この冬もヌワカリ、ミンク・ペータース、アメニド、ティソダリと出場機会の無いレンタル組を返却し、補強は帰国したカステレンを獲得、長身スピッツ ヤコブソンをレンタル。

 

Willem II
出場機会の無いクラウリーをレンタルに出し、代わりに中盤にフリーのエノーを獲得。問題の守備陣もジリ・ワィナルドゥムとダンケルライを獲得しマイスネルをレンタル。ソルとオフベチェという強力な2スピッツを擁し、中盤のフットボール能力も高いため、残留争いから脱するにはとにかくDFラインの改善が鍵。