フェイエノールトはリーグ戦3試合を終えても1ptも落とさず。この数週間でFC トゥエンテとエクセルシオールを1点差で下していたのに対し、この日曜午後はヴィレムIIを5-0で撃破。イェンス・トールンストラ(2x)、スティーヴン・ベルフハイス、トニー・フィレーナが完売のデ・カイプで前半にゴールを決め、残り10分にジャン・パウル・ボエチウスがペナルティスポットから最終スコアに。16歳のシャイク・トゥーレーが後半 フェイエノールト1でのデビューを果たしている。
夏日の日曜午後にフェイエノールトが勝利を手にするのは20分もかからなかった。トールンストラの2得点とベルフハイス1得点で7分間で3得点を決め、20分の時点にはデ・カイプのスコアボードは3-0に。フェイエノールトにとって2004年5月16日にPEC ズヴォレ相手に17分間で3-0にした以来の最速記録となった。
トールンストラの2得点をアシストしたのはこの日大活躍だったケヴィン・ディクス。彼は開始1分には守備面での価値を示し、GKを抜けてきたヴィレムIIのクロスをクリア。雑で集中力を欠いていたフェイエノールトの序盤の後、ディクスは13分にベルフハイスのCKからフェイエノールトでの初ゴールを決めたかに思われたが、彼のヘディングはさらにトールンストラが触っていた。そのトールンストラのヘディングでの2得点もディクスの素晴らしいクロスがアシスト。トールンストラにとってはエールディヴィジで初めての頭での2得点だった。
トールンストラの2得点の間にはベルフハイスが左サイドにジャン・パウル・ボエチウスとアシストを記録したリチアーノ・ハプスの連携による左サイドからの見事な攻撃の終着駅に。このFWは強烈なシュートを決めると、すぐにハプスに抱きついて感謝したが、ハプスは用心のために25分でミケル・ネロムと交代となった。
ファン・ブロンクホルストは軽く負傷したニコライ・ヨルゲンセンも早めにベンチに下げ、HTにロッカールームに残してミヒル・クラーメルと交代させる。この時点ではフィレーナも前半さらに大仕事をしてすでに4-0になっていた。ボエチウスの素早いCKからパスを受けたフィレーナが20mの距離からニアに強烈なシュート。
これでソフィア幼児病院から来た数百人の子供たちはヴィレム・ファン・ハネヘム・スタンドで少なくとも4得点を直に見ることが出来、スタディオンの反対側のサポーターはさらに多くのゴールを見たいと願ったが、後半のフェイエノールトはそれまでと比べてかなり輝きを失った。夏日の午後でテンポは大きく落ち、ポジションチェンジが減り、選手たちがお互いを上手く見つけることも前半から少なくなる。
それでもヘット・レヒューンはもう1回だけ歓声を上げることができた。エリック・ボテギンがペナルティエリア内で倒されて、残り10分にボエチウスが11mから冷静に決めて最終スコアの5-0に。
この時既にシャイク・トゥーレーにとってこの午後最高の瞬間が訪れており、フェイエノールト・アカデミーで育ったFWは65分にベルフハイスと交代でフェイエノールト1での公式デビューを果たした。16歳201日はジョルジーニョ・ワィナルドゥム(16歳148日)に続くフェイエノールトでの最年少エールディヴィジ出場。
Feyenoord – Willem II 5-0
Scorverloop:
13’ 1-0 Toornstra
16’ 2-0 Berghuis
20’ 3-0 Toornstra
40’ 4-0 Vilhena
81’ 5-0 Boëtius (pen)
Scheidsrechter: Bas Nijhuis
Gele Kaart: Pedro Chirivella Burgos (Willem II)
Opstellingen:
Feyenoord: Brad Jones; Kevin Diks, Eric Botteghin, Jan-Arie van der Heijden, Ridgeciano Haps (25’ Miquel Nelom); Karim El Ahmadi, Tonny Vilhena, Jens Toornstra; Steven Berghuis (66’ Cheick Toure), Nicolai Jørgensen (46’ Michiel Kramer), Jean-Paul Boëtius.
Willem II: Timon Wellenreuther; Fernando Lewis, Darryl Lachman, Freek Heerkens, Jordens Peters, Konstantinos Tsimikas; Pedro Chirivella Burgos, Dan Crowley (63’ Thom Haye), Ben Rienstra; Ismail Azzaoui (53’ Jordy Croux), Francisco Sol Ortiz.
ジョヴァンニ・ファン・ブロンクホルスト
「勝つのはいつも素晴らしいことだし、5得点でスコアも良い。だがそれでもプレーには満足してない。全体的に見ても改善の余地はまだまだある。序盤は5バックでプレーしてきたヴィレムIIのプレーにかなり慣れが必要だった。15分を過ぎて良くなり、短時間で3得点を決めたが、前半の終わりにまたプレーが雑になってしまった。後半はヴィレムIIがさらに下がり、我々はほぼずっとボールを持っていたが、彼らの守備を崩すことがなかなかできなかった」
「ケヴィンは今日はかなり良いプレーだった。彼には自信が必要」
「リチアーノは膝に、ニコライはかかとに痛みがあった。怪我は軽いもので、リスクを冒さずに用心で交代させた。その時点のスコアでリスクを冒さなくても良かったしね」
「シャイクはとても多くのポテンシャルを持つ若者でアリ、グループにも上手く溶け込んでいる。年齢からすればすでにかなりのレベル。ボールを持った時に落ち着きがある。最初は多少慣れが必要な様子も見えたがね。今日はシャイクを出してあげる良い機会だと思った」
https://www.fr-fans.nl/nieuws/32096/niet-helemaal-tevreden-over-het-spel
https://www.fr-fans.nl/nieuws/32101/van-bronckhorst-geeft-duidelijkheid-over-de-gedwongen-wissels
イェンス・トールンストラ
「フットボールをしていて楽しい試合だった。たくさんゴールがきまるのはいつだって素晴らしいこと。前半のゴールフェストで後半は集中力を失わないことが重要だったし、それは上手くできた。後半のヴィレムIIは非常に守備的でなかなか穴を見つけられなかった」
「個人的にも2得点はいつだって嬉しい。5-0勝利?最高だよ」
https://www.fr-fans.nl/nieuws/32095/een-heerlijke-wedstrijd-om-te-voetballen
ケヴィン・ディクス
「ボールをヘディングして良い方向に飛び、その時は何も見えなかったけどすぐ後でイェンスがさらにボールに触っていたと聞いたんだ。悔しくは無いよ。イェンスのゴールにしてあげたい。僕にとってよりも彼にとっての方がゴールは重要。得点するのは僕の仕事では無いし、僕はDFとして無失点に抑えたい」
「開始1分のクリアはチームメイトからたくさん賞讃を貰った。すぐに重要な仕事ができるのは自信になるし、その後は攻撃面でも価値を見せることができた。とても素晴らしいこと」
「今日は前に出でアクションをするスペースがかなりあったし、スティーヴンとイェンスとの連携も上手く行った。移籍して最初は苦しんだよ。特に最初の2試合は難しかった。でも自分を疑ってはいけないし、監督やスティーヴンと話をしたのが助けになった。どんどん良くなっている」
https://www.feyenoord.nl/nieuws/nieuwsoverzicht/diks-%E2%80%98ik-gun-jens-het-doelpunt%E2%80%99
ジャン・パウル・ボエチウス
「前半を見れば僕らは15分間全力を出してそこで試合を決めることができた。後半も同じペースで続けたかったんだけど、後半にフットボールを続けるのは難しいものだし、僕らは全力を出す必要も無かったからね。この数週間より良くはなったけど、まだ僕らが到達しなければならないレベルでは無い」
「チーム内はとても楽しい。PKの時のキッカーを決めるじゃんけんが良い例。ミヒルと僕がどっちも蹴りたがって、僕は譲ろうとしたけど彼からじゃんけんで決めようと提案されたんだ。歓びと集中直がチームにとってとても大切なこと。僕の後ろのリチアーノとも上手く行っている。この調子を続けていくよ」
https://www.fr-fans.nl/nieuws/32100/we-gaan-er-zo-lang-mogelijk-blijven-staan
https://www.fr12.nl/nieuws/43875-boetius-mag-penalty-nemen-papier-wint-van-steen.html
シャイク・トゥーレー
「こんなに早く出られるとは全く思っていなかったけど、この瞬間のためにハードワークしてきた。今朝みんなが僕がデビューすることになるとジョークで言っていたけど、試合展開次第だったからね。ピッチに入った時はちょっと緊張したけどとても嬉しくもあったよ。本当に楽しかった」
https://www.fr-fans.nl/nieuws/32104/als-hij-wegvalt-heeft-feyenoord-echt-een-probleem
多分現状最も状態が悪いチーム相手ということで、出だしこそ5-3-2の対応に苦しんで微妙な感じでしたが、そこで慌てず騒がず修正できるところがこのチームの個人としてもチームとしても成熟度の高さ。立て続けの3得点の時間帯はかなり良いプレーをしていましたし、オートマティズムもだいぶ出てきて昨シーズンの良い時の調子に近づきつつある印象。代表戦休み前にこういう試合ができたのは気分的に大きいでしょう。
ハプスとボエチウスの左サイドは国内ではかなり凶悪なレベルにあると思いますが、今日はディクスが攻撃面で思いっきりやれる状態だったので右サイドも利いていました。こういう試合だとディクスのクオリティが存分に出て、良いバックなのが久々に実感できます。あとは組み立てでプレッシャーを受けた時の対処法でしょうが、今日のプレーが今後の自信になるはず。
ニコライはノーゴールも3CB相手にハードワークしてチームメイトのチャンスを作り、イェンスも2得点と結果的には満足できる午後。シャイクもさすがにまだちょっと厳しい感はありますが、何度か良いアクションもしていたので将来が期待できる子です。