フェイエノールトはプレシーズン2週目のトレーニングを良い気分で締めくくり。オープン・ダッハ前日にザーテルダッハ・ホーフトクラッセル SDC プテンをミヒル・クラーメルの4得点など1-10で下した。終了直前にバルト・ニューコープが怪我でピッチを後にしている。
プテンの観客席にはランズカンピューンの訪問を楽しみにしていた多くの人々が集まった。彼らにとって先週チームに戻ったトニー・フィレーナ、ニコライ・ヨルゲンセン、イェンス・トールンストラ、カリム・エル・アマーディといった代表選手たちを試合で見る今シーズン最初のチャンスであり、さらに多くの観客にとって新加入のケヴィン・ディクスとジャン・パウル・ボエチウス、デビューのソフィアン・アムラバトのプレーを初めて目にする機会でもあった。
ボエチウスはこのプレシーズン初めて中盤の仲間 フィレーナと再会。トップチーム1年目にも見せていたような2人の化学反応は健在であり、それがハッキリ見えたのはHT直前、ヨルゲンセンとフィナーレとのコンビネーションから最後のところにいたボエチウスが決めて0-5.
ヨルゲンセンはこの試合既にディクスのパスから頭で先制点となるゴール。このスピッツは前半終了直前にもトゥーレーのパスから同様にヘディングシュートを決め、折り返しのスコアを0-6とした。
トゥーレーにとっては前半の力強いパフォーマンスの最後を飾るアシスト。16歳の右バイテンはそのアクションとコンビネーションで対面の相手を悩ませ、前線で多くの脅威を創り出していた。さらに15分にはゴール逆隅を突くシュートでフェイエノールト1での初得点も決めている。
その1分前にはトールンストラがミドルシュートを決め、その後にもディクスが前半最も美しいゴールを記録。トールンストラのクレバーなロブで突然の決定機を得たDFがシュートを決めた。
このゴールで観客からの拍手を貰ったディクスだが、この試合最も大きな拍手は間違いなく34分目のもの。主審 カイルが試合を1分間止め、選手とサポーター全員が先週脳に深刻で永続的な損傷があると発表されたアブデラク・ヌーリとその周りの人々を支えるために拍手を送った。フェイエノールトの選手たちは同じ理由で#StayStrongAppieの文字が入った特別なシャツを着てピッチに入場している。
後半はフェイエノールトはピッチプレイヤー10人を替えて精力的にゴールを狙い続けたが、疲れたプテンが次第に自陣引き籠もるように。これでフットボールをするスペースも小さくなっていったが、それでもフェイエノールトはチャンスを作り続け、結果としてクラーメルが至近距離からのヘディングというほぼ同じ形で3連続ゴール。
フェイエノールトの勝利に付いた小さな汚点は終了直前にバルト・ニューコープの怪我。よろめいたDFは左サイドからのクロスを防ぐことができず、プテンのスピッツ ヨースト・ヘールスホップが至近距離からのヘディングを決めた。
終了直前に最終スコアとなるゴールを決めたのはまたしてもクラーメル。エル・アマーディのパスを押し込み、フェイエノールトは2桁得点を記録した。
SDC Putten – Feyenoord 1-10
Scoreverloop:
5’ 0-1 Jørgensen
12’ 0-2 Toornstra
13’ 0-3 Touré
19’ 0-4 Diks
43’ 0-5 Boëtius
45’ 0-6 Jørgensen
49’ 0-7 Kramer
55’ 0-8 Kramer
79’ 0-9 Kramer
84’ 1-9 Heerschop
88’ 1-10 Kramer
Scheidsrechter: Keyl
Opstelling Feyenoord
Eerste helft: Vermeer; Diks, Botteghin, Woudenberg, Nelom; Vejinovic, Toornstra, Vilhena; Toure, Jørgensen en Boetius.
Tweede helft: Vermeer; Nieuwkoop (86’ Hamer), Tapia, Van der Heijden, Malacia; El Ahmadi, Hansson, Amrabat; Basaçikoglu, Kramer en El Hankouri.
https://www.feyenoord.nl/feyenoord-1/programma/sdc-putten-feyenoord/verslag
ジョヴァンニ・ファン・ブロンクホルスト
「相手陣内でのプレーが多くなるのは誰でも分かる。重要なのは奥に行くタイミングを見極め、バイテンスペーラーたちと上手に連携し、上手い飛び出しでペナルティエリア内に入って行くこと。それを我々は上手くやった。いくつも良いクロスと良いゴールが見れた。ゴールの決まり方を見ればこの試合に満足はできるよ」
「昨年の経験でチーム内に自信が見える。バカンスから戻った選手たちの状況、トレーニングの仕方やピッチでの振る舞いからそれが分かる。さらに新しい選手たちも上手く溶け込んでいる」
34分目の拍手について
「フェイエノールトとしてプテンと共にヌーリと彼の家族、アヤックスに対して、彼らは一人では無いというメッセージを送りたかった」
ニューコープの怪我について
「心配している。ピッチを去ったのはそれだけの理由があってのこと。酷くないことを願っている」
シャイク・トゥーレーについて
「プレシーズンの最初にシャイクを加えたのはグループを大きくするためだが、彼は良い印象を与えている。まだ16歳だが、バイテンスペーラーとして必要な全てを備えている。スピード、アクション、良いクロス。だが最終的にトップチームに昇格するためにはゆっくりとステップを踏んでいかなければいけない」
移籍市場について
「もう誰も手放したくないが、移籍市場が引っ張り合いなのは分かっている。このグループを全員保つのが我々の狙い。その一方でクラブは補強にも必死に動いている。最も重要なことはリーグ戦開始時にセレクションが出来上がっていることだ」
カリム・エル・アマーディ
「リラックスしてたよ。スタートとしては良い試合。見ての通りみんな100%を出していた。コンディションを取り戻すにはこういう試合が快適」
「数人選手が去って昨年とはちょっと違う。彼らは重要な存在だったし、だからこそカンピューンにもなった。でも獲得された選手たちもみんな強力な補強。まだこれから来る選手もいると思うけど、それは見てみよう」
「第1キャプテン?昨年僕は第2キャプテンだったから、今後は第1キャプテンになるのが論理的だね。でもまだ公式には言われてない。どうなるか見てみよう」
https://www.fr12.nl/nieuws/43222-el-ahmadi-jongens-die-zijn-gehaald-zijn-sterke-aankopen.html
ケヴィン・ディクス
「もうすでに馴染んでいるよ。良い歓迎をしてもらっている。予め知っている選手が多かったのもアドバンテージだった。自分のプレーがどんどん良くなって行ってるのも感じている」
「オープン・ダッハはかつて父親と一緒に行ったことがあるけど、今度は自分がヘリコプターに乗れる。こんな素晴らしいことはないね」
https://www.fr12.nl/nieuws/43223-diks-vroeger-ging-ik-met-mijn-vader-al-naar-de-open-dag.html
ヌーリのニュースで暗いご時世ですが、試合は代表組みも戻って良い感じに楽しめる内容でした。アマチュア相手にハードワークしつつ多少傲慢さも出してきっちり大勝という、なかなか良い具合じゃないでしょうか。
目立ったところではディクスが先週に続いて攻撃面のクオリティをかなり発揮。コンスタントにこれくらいできるなら期待を上回る結果になりますが、これから強い相手との対戦でどうなるかが楽しみなところ。バルトの怪我が酷ければ一気に重要性が増します。
バイテンスペーラーではシャイクが目立つプレーで結果も出しましたが、トップチーム昇格まで行く勢いかどうか。ニコライやイェンスといった攻撃陣の主力はかなり安定しているので、最終的にはボエチウスらバイテンスペーラーの調子次第。やはりもう1枚クオリティのある選手が必要ですが、ベルフハイスがいつ頃答えが出るやら・・・
懸案のDF陣は前半はルーカス、後半はターピアをCB起用。ターピアの選択肢はある気がしますが、ルーカスはさすがに現実的では無い印象。一方で左バックはマラシアを信用する手もあるような・・・