フェイエノールトは日曜午後のアムステルダムでエールディヴィジ2位のアヤックスとの直接対決に2-1の敗戦、3pts差に詰められた。フェイエノールトはデ・クラシケルの前半ほとんど相応しい姿を見せることができず、ロスタイムにようやくミヒル・クラーメルのゴールで多少点差を詰めることができた。
61回目のアムステルダムでのデ・クラシケルはフェイエノールトにとってこれ以上無い酷いスタート。ラッセ・シェーネのFKがブラッド・ジョーンスを破り、バーの下を叩いてゴールに消えるまで1分もかからなかった。
早々の失点も、出場停止のトニー・フィレーナに変わってバルト・ニューコープが中盤に入ったフェイエノールトの目を覚まさせることは無く、チームはほぼ全ての面でモチベーションの高いホームチームに阻まれ、ピッチのほぼ全面で一歩出遅れていた。36分の2点目の際にハキム・ツィエクがフリーでパスを出せ、ファーポストのデヴィド・ネレスもフリーで押し込めたのが前半のフェイエノールトのプレーを象徴している。
この2-0の時点にはフェイエノールトはニコライ・ヨルゲンセンを欠いてのプレーに。このスピッツは開始19分で怪我のために戦いから脱落しなければならず、代わりに入ったミヒル・クラーメルに前半の残り時間ボールが届くことはほとんど無かった。ロッテルダマースが前半アレナで見せたまともな攻撃はたった1回であり、唯一FKでイェンス・トールンストラがゴールに近づいたが、ニアサイドを狙ったキックはアンドレ・オナーナに防がれた。
後半フェイエノールダーがこのアヤックスのGKに近づく回数は多少増える。リック・カルスドルプと交代したレナート・ターピアが中盤に入ったフェイエノールトは次第に試合に粘りを得られるようになったが、しかし攻撃面で依然無力なまま。アヤックスの方が遙かに危険でアリ、ジョーンスは残り20分にベルトランド・トラオレのシュートを至近距離でセーブし、直後にも再びこのスピッツの得点を阻んだ。
そのおかげでフェイエノールト(終了直前にはニューコープに代わってグスタヴォ・ハメルが公式デビュー)はわずか2失点で済んだのを喜ぶべきだろう。さらにロスタイムには何も無いところからクラーメルがペナルティエリア外から見事なゴールを決めた。
このゴールが最終的にティートル争いで意味を持つかもしれない得失点差で価値があるものになるかもしれない。アムステルダムの結果を受けてもフェイエノールトは3pts差で依然首位に立っているだけでなく、アヤックスに10ゴール差も付けている。フェイエノールトに悲しむ時間はほとんど無い。水曜日にはまたゴー・アヘッド・イーグルスとのホームゲームが待ち構えている。
020 - Feyenoord 2-1
Scorverloop:
1’ Lasse Schöne 1-0
36’ David Neres 2-0
90’+1’ Michiel Kramer 2-1
Scheidsrechter: Björn Kuipers
Gele kaarten:
Joël Veltman (020), Karim El Ahmadi, Steven Berghuis, Jan-Arie van der Heijden (Feyenoord)
Opstelling Feyenoord:
Kenneth Vermeer; Brad Jones, Rick Karsdorp (46’ Renato Tapia), Eric Botteghin, Jan-Arie van der Heijden, Miquel Nelom;
Karim El Ahmadi, Dirk Kuyt, Bart Nieuwkoop (89’ Gustavo Hamer); Steven Berghuis, Nicolai Jørgensen (11’ Michiel Kramer), Jens Toornstra.
ジョヴァンニ・ファン・ブロンクホルスト
「2-1というスコアは試合のイメージを全く上手く反映してはいない。我々は非常に早々にビハインドを背負い、さらにニコライも早々に怪我で脱落する痛手があった。そこから立て直すのが非常に難しいのは誰でも分かること。何とか試合に戻り、競り合いに勝ってボールを持った時に前に出ようとしたが、上手く行かなかった。前半の我々は全く試合に入れず、後半は良くなって追い上げのゴールを狙っていたが2-1にするのが遅すぎた。正当な敗戦であり、我々にとって失望の結果」
「ゼロの状態から危険なシーンを作りたければ1分後から全力で攻撃に出ることはできた。しかし最終的に3-0で終わってもおかしくなかっただろう。我々は守備的組織から2-1のゴールを目指したが、及ばなかった。最終的には2-1にできたが、あまりに遅すぎた」
「リックは膝が腫れており、ニコライはハムストリングに痛みが出ている。どの程度深刻かは様子を見て明日検査をしなければ分からない」
「この結果はガッカリだが、これはシーズン全体のたった1試合でしかない。我々は依然3ptsリードしており、自分たちの力だけで決められる唯一のクラブ。それを見せなければいけないし、明日からゴー・アヘッド戦に向けて集中しなければいけない。我々は今シーズンもっと良い時もあったが、もっと悪い時もあった。明日から切り替えないと」
https://www.feyenoord.nl/nieuws/nieuwsoverzicht/van-bronckhorst-we-hebben-alles-nog-in-eigen-hand
ディルク・カイト
「ああいう試合に入り方でああいう失点をするのはあり得ない。どんなことにも理由は探せるし、とても長い話を作ることはできるけど、今日は単純に良くなかった。正当な敗戦。負傷交代の悪影響はあったけど、それを弁解にすることはしない。単純に良くなかった」
「負けたのはとても残念。どうしても勝ちたかったけど、次の試合へ向かわないと。しっかり回復して水曜にまた準備できていないといけない。みんなが何を言って何を書こうとも、選手グループとして僕らは1試合1試合でこなしてゆく。今日勝ってもまだ決められた訳じゃ無いし、この結果でも僕らはまだ何も失っていない。僕らはまだ首位にいるんだ。怪我人が多く出たから、セレクションの層の厚さが僕らの力ということを見せないと」
https://www.fr12.nl/nieuws/41778-kuyt-hoe-we-aan-de-wedstrijd-beginnen-dat-kan-niet.html
カリム・エル・アマーディ
「アヤックスは最高の状況で多くの競り合いに勝ち、僕らは思うようにフットボールができずに競り合いにも勝てなかった。早々の失点で狙いを実行するのが難しくなってしまった。得失点差で大きく詰められなかったのはこの午後唯一のポジティヴな点。水曜は完売のデ・カイプでこのリベンジができると僕は自信を持っているよ」
ミヒル・クラーメル
「僕らは十分じゃ無かったし、シャープさも足りなかった。相応しい敗戦だけど、水曜はまた新しい試合が待っている。今シーズン何度もしてきたように、そこでしっかりリアクションを起こさないと。監督が水曜にまた僕を必要としてくれるなら、僕は準備ができているよ」
最近のデ・クラシケルはgdgdの相手に勝てる試合を決められずに落としていたケースが多かったですが、今回は珍しく相手がトップフォームで、逆に不運と怪我人が続いて今日はいくらなんでも巡り合わせが悪すぎた感。引き分けでもティートルレースが決まっていた試合なので残念ですが、まぁ3-0にされなかったどころかクラーメルが最後に決めたおかげでこの内容で得失点差をほとんど詰められなかったのは非常に大きい・・・はず。
フットボールでも競り合いでも上をいかれたので今日はシンプルな完敗ということで、ガッカリ感しかありませんが、トニーが出場停止でいなかったせいかカリムがほとんど何の仕事もできずにツィエクに良いようにやられたのが頭の痛いところ。まず中盤の組織が戻らないと次のゴー・アヘッド戦も苦労しそうというか、ニコライとリックは確実にいないので少なからず苦労するはず。
ニコライの代わりは普通にクラーメルに任せるか、それともエリアが戻るならディルクを酷使してお願いしてみるか・・・ この1,2週間を乗り切って全員フィットできればもうほとんど問題無く最後までいけるはずなので、この1週間が山場でしょう。