Mijn Feyenoord

Feyenoordを中心にNederlands voetbalを追いかける

「エールディヴィジにはそれくらい多くのタレントがいる」

エールディヴィジのシーズンが進むとオランダのレベルについてぶつぶつ言う人の声がどこにいっても多く聞こえる。それは無理もないだろう。優秀な選手たちは全て去り、欧州では我々はもう何も見せられていない。しかし私の眼から見て、エールディヴィジにとって最大の危険はタレントが再び去る事ではなく、フットボールにネガティブになりすぎることだ。

 

注目すべきは、最高の選手たちが去るのは毎シーズン繰り返されている光景だということ。しかしこの数シーズンの我々はボニー、ブリント、ファン・ヒンケルスアレスエリクセン、ペッレ、タディッチなどなどの選手たちを本当に楽しめていた。そして彼らは全員が去り、ほとんどが欧州のトップかその下でプレーしている。だがそれによってエールディヴィジからタレントが全て消えたというのは真実では無い。数年後にはシンクフラーフェン、デパイ、ワィナルドゥム、ウート、ツィエク、クラーシ、クラーセン、プロッペル、ドロスト、トーマスらが国外に去るのを人々が同じように残念がると私は確信している。今もエールディヴィジにはそれくらい多くのタレントがいるんだ。

 

そこに問題があるのは否定しない。欧州トップとの差は埋められないものとなり、チームを維持するのはもはや不可能だ。今のPSVがCLで多少ドローに恵まれれば、本当に楽しめるだろう。しかしグアルダード、ワィナルドゥム、デパイが来シーズンもアイントホーフェンにいる可能性がどれだけ大きいだろう?近年移籍した選手たちが概ね国外のフロート・クラブで活躍しているのは見ていて素晴らしい事。しかしそれによってオランダにより多くのスカウトが姿を見せるようになり、タレントに目を付けられることも早まり、おそらく去るのも早まっている。欧州で結果を残すのはこうしてますます難しくなっているんだ。

 

エールディヴィジには私から見て再びタレント出て行くよりもずっと大きな問題がある。私はエールディヴィジの試合を数多く観ているが、退屈することは稀だ。ほとんど全クラブが相手を止めるだけでなく、ゴールを決めようという意図を持ってポジティブなフットボールをしている。だからズヴォレ、レーウヴァールデン、ティルブルフにも大喜びで行くんだ。皆が上手く行くわけではないが、背景にある理念はしっかりしており、ポジティブだ。それがエールディヴィジに力を与えている。だから近年ポジティヴなフットボールが順位表でも良い順位で報われているのは良いことだ。多くのクラブが継続的に負けないようにプレーし、その結果0-0が多くなれば我々は重大な問題を抱えることになる。

 

現在のタレントが再び去るのを嘆くよりも、今いるのを楽しんだ方が良い。アベ・レンストラ・スタディオンに行ってテルン、ラーソン、ウートを見るか、フローニゲンでティブリング、ルスナク、シェリーを賞讃しよう。確かに彼らはみんな再び去ってしまう。だがその時には我々がまだ聞いたこともない選手たちが間違いなく現れる。それがエールディヴィジの力であり、適切なプレー・コンセプトがあればオランダで今後数年間もまだ楽しめるはずだ。

 

Mark van Rijswijk

 

http://foxsports.nl/nieuws/259612-column-van-mark-zoveel-talent-in-de-eredivisie.html