奇蹟的な復活のご褒美としてEKチケットを手にすることはできず、ヨング･オランイェはポルトガルで5-4の敗戦に終わったものの、少なくとも逆転の雰囲気は漂わせていた。ただサプライズを可能にするには、もう少しシャープな守備が必要だっただろう。
オランダはPacos de Ferreiraで驚きのスタメン。監督 アドリー･コスターはセントルム･スピッツとしてヴァウト･ベフホルストをデビューさせ、その背後にエルヴィス･マヌを置いた。両サイドにはオラ･ジョンとフース･フッペルツを並べ、中盤からアダム･マヘルが攻撃面をケア。ナタン･アケが唯一のコントローラーとなり、さらに両バックも攻撃的なイェトロ･ヴィレムスとジョシュア･ブレネットが起用された。
5日目のアルクマールでの第1試合で0-2の敗戦の後で、攻撃的に出るのは当然のことだろう。そして実際前半はチャンスの連続で、その中からヴェフホルストとコンゴロが共にヘディングシュートを決める。マヌも1回ゴールを決めることができたはずだが、この勤勉なFWは何度もGK José Saを脅かしていた。
だが残念ながらヨング･オランイェは特にポルトガルのセットプレーでまたしてもミスを連発。ホーム国が前半2得点できたのは単純にオランダのカバーミスだった。
HT直前のコンゴロの同点ゴールで望みを繋いだヨング･オランイェだが、2015年にチェコで行われるWK進出には2点差勝利が必要。しかし後半開始直後にRicardoがあっさりとコンゴロとレキクをかわし、見事なシュートでヴァルネル･ハーンも破って全て終わったかに思えた。
「思えた」、というのは突然アケがCKから決めてかすかな望みが生まれたからだ。しかしそのわずか1分後に再びRicardoがオランダの不味い守備を罰するシュート。4失点はこれまでのヨング･オランイェには無かったことだが、その後にもポルトガルが5点目を決めて、アケのPKでさらに1点がスコアボードに刻まれた。
Statistieken:
Portugal-Nederland 5-4 (2-2).
Scoreverloop: 13. Vezo 1-0, 15. Weghorst 1-1, 20. Neves 2-1, 45+1. Kongolo, 50. Ricardo 3-2, 64. Aké 3-3, 66. Ricardo 4-3, 87. Silva 5-3, 89. Aké 5-4 (pen.).
Scheidsrechter: Oliver (Eng).
Gele kaart: Oliveira, Guerreiro (Por), Hupperts, Brenet, Rekik, Willems (Ned).
Opstelling Nederland: Hahn, Brenet (71. Ligeon), Kongolo, Rekik, Willems, Aké, Maher (72. Drost), Hupperts (69. El-Ghazi), Manu, Weghorst, John.
http://www.onsoranje.nl/nieuws/artikel/19009/jong-oranje-verliest-ook-portugal?type=actueel
アドリー･コスター
「自分たちに相応しいものを求めてファイトしたが、勝利をたぐり寄せることはできなかった。あまりにも簡単にチャンスを与えてしまった。1試合に9ゴールは突飛な数字。来夏のEKに出場できないのはもちろん大きな失望だよ。我々の目標に到達できなかったんだからね」
ほとんど望みはなかったので、それこそ神風攻撃のようなもの。結果的にヴェフホルストの評価を高めるためだけにやったような試合でした。ヘディングはかなり上手いですフットボール面でもカスタイニョスには劣ってないような気がしますが、まぁまだトップチームデビュー間もないので、今後の成長に期待。
ヨング･オランイェとしては、これまでもアクシデント的なPO敗退はあったものの、久々に力の差を見せつけられての敗退。まぁグループ首位になれなければこういうこともあるでしょうが、タレントがこのレベルに届いていないのは現在のオランダ･フットボールの大問題でしょうねぇ。
