ルイ･ファン･ハールはWKの3位を決める試合前日に、アルゼンチン相手にPK戦で敗れたチームの雰囲気について言及。「大きな悲しみと痛みから我々は立ち直ろうとしているところ。夢は砕けた。目標は1位だったし、その夢はもう戻ってこない」
「何よりも負け方がこれ以上なく悔しい形だった。実際我々は負けたのではなく、PK戦の末の負け。我々はこのWKでまだ負けていないんだ。だからあとは3位になって無敗でオランダに戻りたい。WKの歴史上これに成功したオランダのチームは無いからね。この数日はスタッフとブラジルを分析した。選手たちがこの二日半でしっかり準備できて、ブラジルを倒し、歴史に刻めることを願っている。WK1大会で7試合負け無しという歴史をね」
このWKでロビン･ファン･ペルシがグループから孤立し、アルイェン･ロッベンの活躍を苦々しく感じているのではとの質問に：「それは君には判断できないこと。誘導的な質問だ。ファン･ペルシはWK直前に負傷し、我々はそこから彼を立て直さなければならなかった。彼はとてつもなくハードワークした。そして今は他の選手同様にヴェレルトカンピューンになれなかったことで落ち込んでいる」
アルゼンチン戦で1人目のPKを蹴りたがらなかった2選手について、ファン･ハールはその名前を明かすつもりはない。「選手たちを困らせる質問に答えるつもりはない。選手交代についてもアシスタントと決めた瞬間にはあれが正しい判断だった。試合後にはどうこう言っても仕方がない。人生がそうであるように、スポーツの世界でも確実な事はない」
土曜のブラジル戦のスタメンは金曜のトレーニング後に決めるとファン･ハール。「今朝のミーティングではスタメンはまだ決めていない。これは私の原則に反する事。私は常に選手たちには次の相手に集中できるようにイメージを持たせたいからね。だがまずはトレーニングを見て、誰がフィットし、誰がフィットしてないかを見たい。痛みは蓄積するものだし、メンタル面でもそれは同じ。我々にはメンタル面でフィットしている選手たちが必要だ。それが何より重要。精神は肉体より強い。ただ肉体も良い状態でなければならない。我々はブラジルよりも休みが1日少ないし、まだ悲しみの中にいる。しかし良くなっていくだろう。怪我をしているのはリロイ･フェルだけだ」
ファン･ハールはブラジル戦へ向けて選手たちの家族のサポートが再び重要になると語った。「フットボール選手も人間であり、トータルとして見なければいけない。その点で夫人や子供たちは重要な役割を果たす。この考え方は今日では世界中で見られるトレンド。私はすでに6年前に本に書いていた。選手たちは家族のサポートを得るのは非常に重要だ。それは彼らの気分や精神的落ち着きにも関わるからね。だから私は夫人や子供たちに帯同を許可したし、選手たちには前もって家族を常に歓迎すると言ってあった。これは選手たちのフォームに関わる問題。少なくとも私の哲学はそうだ」
