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オランイェ、WKフィナーレを逃す

オランダ代表はWKのフィナーレに到達することはできなかった。ハルフェ・フィナーレでアルゼンチン相手にPK戦の末に敗退。120分を0-0のまま終え、ロン・フラールとヴェスリー・スナイデルが11mから失敗。

 

オランダはSao Pauloで大きな勢いを持って試合に入って。このWKはもう終わったと見られていたナイジェル・デ・ヨングが予想を遙かに上回る早さで股関節の怪我から回復してスタメン出場。胃腸の痛みを抱えていたロビン・ファン・ペルシも十分プレーできるまでにフィットしたため、ファン・ハールは自身の”最強の11人”を並べる事ができた。

 

前半は今大会ずっとそうだったように苦しい展開。オランダは組み立てでなかなか攻撃にまで到達することができず、アルゼンチンが優位に立ち続けた。アルゼンチンは攻撃プランの実行という点でも上回っていたが、こちらはオランダ同様にほとんど危険なシーンは作れず。Ezequiel LavezziのCKからフラールを振り切ったEzequiel Garayが頭に当てたボールがバーを超えたのが最大のチャンス。Lionel Messiがゴールを狙ったのはわずか1回のみで、危険なポジションからのFKをヤスパール・シレセンがキャッチした。

 

オランダが唯一危険なシーンを作ったのはヴェスリー・スナイデルから。13分過ぎに彼のシュートが枠を外れ、20分後には彼のCKとそこから2回のゴール前にボールを上げるシーンがあったが、どちらもGK セルヒオ・ロメロが弾いた。

 

HT明けに怪我でプレーを続けられなくなったブルーノ・マルティンス・インディに代わってダリル・ヤンマートがピッチに入る。デーリー・ブリントがセンターに移り、ディルク・カイトが左に代わってヤンマートがいつもの右バックに入った。後半15分過ぎにはデ・ヨングもピッチを後にし、ヨルディ・クラーシがこのWKで初の出場を果たした。

 

その間試合には目立ったシーンは無く、両チームともロングボールを蹴ってチャンスを窺うだけ。誰もリスクを冒そうとしなかったため、DF陣も苦境に立たされる事はなく、今大会ここまで両チームの素マースマーカースだったロッベンとMessiはどちらも姿を消していた。

 

後半30分を過ぎてからようやく生まれた初めてのチャンスは、そのまま非常に危険なものになった。Enzo PérezのクロスにGonzalo Higuainが滑り込み、ボールは僅かなところでサイドネットに。

 

オランダもようやく対抗することができたのは規定時間の最後の数分になってから。ロッベンが1-0にするかと思われたが、このFWがトリガーを引くのをJavier Mascheranが最上級のタックルで防いだ。

 

最初の90分間はアルゼンチンがやや優勢だったが、その立場を延長ではオランダが取り返した。チームは説得力を増して前に迫っていた。ファン・ハールはロビン・ファン・ペルシに代えてクラース・ヤン・フンテラールを3人目の交代選手としてピッチに送り、ティム・クルルはもはや自分が必要ないと理解。ロッベンが脅威を増したものの、前半はチャンスをモノにすることはできなかった。

 

後半もオランイェは主導権を取るが、ステファン・デ・フライの遠目からのシュートは枠を外れる。そして最大のチャンスはアルゼンチンにあった。Rodrigo Palacioがシレセンと1対1になるも、ヘディングはそのままアヤックスのGKの手の中に。Messiの慎ましい好アクションからMaxi Rodriguezもあと僅かだった。

 

コスタリカ戦でのPK戦はティム・クルルのショーとなったが、ヤスパール・シレセンはそのヘルト・ロールの穴埋めをする事はできず。ロッベンとカイトが決めたものの、フラールスナイデルがPKを失敗。シレセンはアルゼンチンのシュートを一つも止める事ができず、Maxi Rodriguezが最後のPKでトリガーを引いてオランイェの夢を粉々に砕いた。

 

Statistieken:

 

Nederland – Argentinië 0-0

Argentinië wint na strafschoppen

 

Gele kaart: Martins Indi en Huntelaar (Ned), Demichelis (Arg)

 

Opstelling Nederland: Cillessen, Kuyt, Vlaar, De Vrij, Martins Indi (46. Janmaat), Blind, De Jong (62. Clasie), Wijnaldum, Sneijder, Robben en Van Persie (96. Huntelaar).

 

Opstelling Argentinië: Romero, Zabaleta, Demichelis, Garay, Rojo, Pérez (81. Palacio), Biglia, Mascherano, Lavezzi (100. Rodriguez), Messi, Higuain (81. Aguero).

 

http://www.onsoranje.nl/nieuws/artikel/18651/oranje-loopt-wk-finale-mis?type=actueel

 

ルイ・ファン・ハール

「チームはファンタスティックなパフォーマンスだった。どこが良くなかったとかチームの力が足りなかったとか言うつもりはない。後半からは間違いなく我々が優勢だった。ただかなりボールを持って支配していた状態で我々はほとんどチャンスを作れていなかった。それはアルゼンチンが今まで我々が対戦してきたチームよりもしっかり組織化さたたチームだったからでもある。しかしアルゼンチンもほとんどチャンスを作れていなかった。彼らにはMessi, Lavezzi en Agüeroという選手たちがいたにも関わらずね。逆に我々にもVan Persie, Robben en Sneijderという選手たちがいたが」

 

「試合中我々が負けるとは私は全く思ってなかったが、そういう展開ではPK戦になるのは誰にでも分かる。そしてPK戦はくじ引きであり、運の問題でもある。コスタリカ戦では我々のPKは素晴らしかった。それが自信になっているはずだった。非常に重要なのは最初のPKを決めること。フラールの前に最初のキッカーになるか二人に聞いたが、二人とも望まなかった。フラールは私の眼から見て我々のベスト・プレイヤーだった。彼が決められなかったのが残念」

 

「ロメロにどうPKを止めるべきか教えたのは私。それがいっそう辛い。多少ジョークで言っているが、AZで彼を欧州に連れて行ったのは我々だった」

 

「3人目の交代はかなり待ったが、ロビン・ファン・ペルシは外さざるを得なかった。彼は足が限界だったし、もうボールを受ける事ができていなかった。私はできれば延長で勝ちたかったし、それにクラース・ヤン・フンテラールが決勝点を決めてくれるというフィーリングも私は持っていた。しかし敗れれば交代策がどれも失敗だったということ。チャンスがあれば私はヤスパールをまた代えたかった。アレはまたミスの無い試合をしていたし、非の打ち所は無いが、ペナルティ・キラーとしてティム・クルルの方が優っている」

 

「我々はここブラジルでファンタスティックな仕事をした。この成績は誰も予想していなかったものだ。しかし今の時点では失望感に支配されている。PK戦で負けたからではなく、トーナメントで1位になれなかったからだ。トーナメントの目標はただ一つ、1位になる事」

 

「敗者同士のフィナーレという試合はユースではあり得るかもしれないが、こういうレベルの大会ではあり得ない。長いトーナメントとシーズンの後に選手たちをこういう試合でもう一度負担を掛けさせるようなことは実際すべきではない。私は15年前からそう言っている。フェア・プレーにも値しない。ブラジルには1日多く休みがある。しかし気持ちを入れ替えたよ。選手たちにもこの試合についてすでに話をしたし、私のグルのトーン・ヘルブランツからもsmsを貰った。こういうファンタスティックだった大会を決して2連敗で終えるべきではないと彼は書いていたよ」

 

WKを振り返り

「私は物事を相対化して捉える事ができるようになったよ。今もそうしている。選手たちは全力を尽くしてくれた。ピエール・ファン・ホーイドンクからは『結果よりも過程の方が素晴らしい』というsmsを貰った。今はそう思えないが、半年後にはそう思えているかもしれない。我々にこの結果は誰も期待していなかった。我々は私の眼から見て最もタフなグループを首位で通過した。メキシコは非常に難しい相手だったし、コスタリカ相手には我々は完全に支配していた。アルゼンチンは我々がここまで対戦した相手よりもしっかり組織化されていた。そして彼らはMessiに賭けていたが、彼の姿は我々の目には見えなかった・・・」

 

ヴェスリー・スナイデル

「この結果はとてもとても辛い。特に自分もPKを外して、というのはね。でもこれがフットボール。責任を負わなければならない時はあるし、そしてそれを果たせない事もあり得るんだ」

 

「僕らはもっと良い結果に相応しかった。アルゼンチンは試合の中で落ちていったし、どんどんPk戦狙いになっていった。コスタリカ戦のPK戦で自信はついていたけど、それでも僕らはもっと早く勝負を決めたかった」

 

アルイェン・ロッベン

「僕らはあと少しだった。そしてPK戦での敗退は価値がないもの。でも僕らは誇りに思うべきだろう。僕らはみんなで全力を尽くしたし、ここまで勝ち進めたんだから。その実感は後になってから湧くと思う」

 

「僕らの方がフィットしていたし、小さなチャンスもあった。それを決めなければいけなかったけど、究極的には誰も責められない。PKを外した選手たちもね。僕らはこの大会をみんなの力で勝ってきた。今回の負けもみんなでやった結果」

 

「僕らがここに来た目的は一つだけ、ヴェレルトベーカーだ。今は敗者同士のフィナーレのことは何も考えられない」

 

ロン・フラール

「信じられないほど辛い。夢が砕け散った。2年間このために全てを捧げてきたんだ。チームの他のみんなも同じ。こうして、こんな形で終わってしまったのはとても悲しい」

 

「前半は良くなかった。僕らは試合に入れていなかった。後半は良くなったけど、かなりボールを持てたのを本当のチャンスに繋げられなかった」

 

PK戦は自分の責任から逃れ役無かった。ナーバスにはならなかったし、しっかり集中していた。予めコースを決めていたけど、上手く行かなかった。GKの動きをもっと長く見るべきだったかも知れない。でも後からいろいろ言うのは簡単だ」

 

ナイジェル・デ・ヨング

「昨日出場を決めた。貢献したかったんだ。もちろんリスクはあった。でも何かを勝ち取るためにはリスクを冒さなければならない。僕はもうすぐ30になるし、4年後があるかは分からない。この試合をプレーする事に全てを賭けたかった」

 

「負けた時は責任は結局いつも自分たちにある。でも僕らは頭を上げてファンタスティックな大会だったと振りかえることができるよ。それにまだ終わってない。3位になるためにもう1試合残っている。ここからはそれに集中しないと」

 

「僕らはほとんどチャンスを作れなかったけど、ほとんどチャンスを与えなかった。PK戦はいつもくじ引き。先週は上手くいったけど、今回は反対だった。それがとても残念」

 

ステファン・デ・フライ

「この結果はとても大きな失望。試合を楽しむ事はできたし、僕らはほとんどチャンスを与えなかったけど、チャンスを作る事もほとんどできなかった。この試合に相応しい勝者はいない。PK戦になったのは正当な結果。残念ながらそこで僕らが敗者に回った」

 

「僕らはブラジルに勝ちたい。WK 1998でクロアチアに負けた選手たちから後悔しているという話を聞いてるからね」

 

 

結果的に予想を遙かに上回るパフォーマンスで良い大会でした。特にフラールとステファンの鉄壁ぶりは素晴らしいものがあり、ブルーノも含めて移籍金は結構上がったんじゃないですかと。有難い事です。ダリルの移籍金がちょっと下がった感もありますが、いっそもう1年エールディヴィジで修行するか・・・

 

そしてクラーシがついにデビュー。本当にMessiと互角に競り合っているのが見られて胸一杯です。せっかくなのでデビュー戦を勝利で飾れたら良かったですが・・・

 

試合内容としては相変わらずの前半からクラーシが入って目に見えて良くなった後半、そこでもう少し押し続けられるだけのものがあれば何とかなったかもしれませんが、まぁコスタリカ戦の疲れとかいろいろあったでしょう。ファン・ペルシが万全の状態ならもう少し楽しめたかもしれないので、そこは残念でしたと。

 

3位決定戦はそれなりに真面目にやる姿勢を出しつつ、選手入れ替えもしたりするのか、少なくともデ・ヨングは無理しないでしょうから、もしかしてクラーシのスタメンはあるのかと。どっちかというとどうでもいいから先に返してくれないかなぁと思わずにはいられませんが、まぁいい経験になりますかねぇ。

 

NOSでは試合後かなりシレセンのPK対応について話が盛り上がっていたので、くじ引き論者の巻き返しを許さずに今後のためにしっかり反省もしてほしいところ。