ルイ･ファン･ハールはコスタリカ戦前日の会見ではオランイェのゲームプランについてもスタメンについても語ろうとしなかった。「スタメンは明日まで秘密だ。我々は今大会でようやく本当に非公開でトレーニングができた。いつもこうあるべきだと私は思っている。ここで何も明かすつもりはない」
オランダ代表がSalvadorで戦うのはスペインに大勝した初戦に続いて今大会2回目。その時とは大きな違いがあるか？との質問に。「自信はとてつもなく大きくなった。グループ1位になるとは我々も思っていなかった」
周りはオランイェがコスタリカを下して準決勝に進むのはほぼ間違いないと予想している。「だが我々がコスタリカを過小評価しているとは私は思わない。選手たちはWKが最高の舞台だと思っているし、彼らが相手を過小評価する事はない」
コスタリカはオランイェがここまで続けて対戦してきたチリ、メキシコと似たようなシステムでプレーしているとファン･ハール。「コスタリカは彼らと同じ方法でプレスを掛け、攻撃を仕掛けようとする。そこに共通点は多い。ただし選手のクオリティは別だ」
ボンズコーチにとってナイジェル･デ･ヨングの脱落は大きな損失だ。このMFは日曜のメキシコ戦で股関節を痛め、このWKではもうプレーできない。ファン･ハールはコスタリカ戦へ向けてデ･ヨングの穴を埋めるのは困難だと分かっている。「ナイジェルはスタメン選手であり、重要な駒。彼は『偶発的プレッシングの第一人者』であり、重要な機能を背負っている。ナイジェルのクオリティは他の選手には無いもの。代わりを見つけるのは容易ではない」
今大会ではベスト16での試合で5試合が延長まで持ち込んだ末に勝負ガルいている。オランダは90分の規定時間終了直前になんとかメキシコを下したが、これがオランイェにとってアドバンテージになるだろうか？「我々は自分たちのフィットネスについてはそれほど心配する必要はない。その点を我々はかなり力を入れてきたし、全員がトップフィットしている。ビハインドを跳ね返す事もできるのはすでに見せてきた。延長が多いという事について言えるのは、ほとんど差がないということだけ。今回のWKでは闘争心がとても大きい。過去30年間で最高のWKだ」
ファン･ハールは自分のチームが後半に違いを作れているのも偶然とは言わない。「我々はかなりフィットしているし、闘争心がある。それに私の選手たちは何の問題も無く3人のFWのシステムへ変更できる。これは選手たちが慣れているのが大きいが、我々の相手はしばしばその対応に慣れるのに苦労している」
オランイェは今大会最もゴールを決めている一方で、コスタリカの守備陣は今大会最も失点を許していない。このWKでのサプライズ･チームはここまでの4試合でわずか2失点だ。「実際オランダ代表はいつもゴールを決めている。それに我々は4失点といっても、不当なPKが2回あってのこと。私の選手たちはそれにもしっかり答えを出してきたんだ」
ファン･ハールはWKの間、なるべく外の世界に目を向けないようにしている。「大事なのは自分たちで自分たちの目標を立てる事。それは常にヴェレルトカンピューンになることだ。我々はファンタスティックなチームでは無いが、そうそう倒されないチームでもある。それをフィナーレまで続けられる事を願っているよ」
