フェイエノールトはCL予選への出場権を獲得した。日曜午後に行われたエールディヴィジ第33節、ロナルド・クーマンのチームは最後のホームゲームでsc カンブールに5-1と大勝し、2位を確定。ロナルド・クーマンのもとでの最後のホームゲームでもあったこの試合、前半は引き分けに留まったが(ルート・フォルメルのゴールで1-1)、後半は力強いプレーでトニー・フィレーナ(2x)、グラツィアーノ・ペッレ、ジャン・パウル・ボエチウスがゴール、3ptsを手中にした。
ヘット・レヒューンは試合開始12分にロナルド・クーマンに向けて3シーズンのフェイエノールトの監督としての仕事に感謝の拍手を送った。監督は一瞬鳥肌を立てずにはいられなかったものの、それでもデ・カイプに起きた拍手の間もまずはチームへのコーチングに集中、自分にとって何が優先すべきものかを明確にしていた。クーマンはフェイエノールトの監督としての最後のホームゲームを前に、自分のお別れパーティよりも2位を決めるために3ptsを取ることが先決だと語っていた。
しかしクーマンは決して穏やかな気持ちで前半を終えることはできなかっただろう。初めてホームゲームで5-3-2のフォーメーションで試合に入ったフェイエノールトは主導権を取るも、フリースのビジターチームをトラブルに陥らせることができず。
前半半ばにグラツィアーノ・ペッレとの連携からゴール下隅にシュートを決めたルート・フォルメルのゴールによって先制するも、それ以外のベストチャンスはカンブールにあった。序盤にはダリル・ヤンマートがゴールをラインからクリアし、20分過ぎにはモハメド・エル・マクリーニのクロスがポストに命中、30分過ぎにはCKからマルタイン・バルトのヘディングがバーの上に飛んだ。そしてこのカンブールのスピッツがHT直前にヨルディ・ルコキのラストパスからGK コスタス・ランプルーを破って同点ゴール。
クーマンはHTにチームに手を加え、慣れた3スピッツシステムに戻すことを決断、ブルーノ・マルティンス・インディの代わりにボエチウスを投入した。この策が後半で出しに即効果を発揮し、フェイエノールトはHTから力強く試合に戻る。数分でコンゴロのパスからペッレが大チャンスを得たが、このスピッツのシュートはGK ハルム・ザインストラが奇蹟的にセーブ。しかし続くCKからフィレーナの強烈なヘディングがネットを揺らし、フェイエノールトにリードをもたらした。
20分後に同じシナリオで3-1となって試合は決着。今度はボエチウスがGK ザインストラに止められ、そこからフォルメルが再び見事なCK。ニアポストでペッレが頭であわせ、このスピッツにとってフェイエノールトでのエールディヴィジ50得点目となった。
このゴールで勝負が付き、クーマンはデ・カイプでの3シーズン目、そして最後のシーズンで2位を確信。終盤にフィレーナとボエチウスがさらに点差を広げて、勝利をさらに輝かしいものにした。フィレーナはGKとの1対1で冷静さを見せ、ボエチウスは遠目から素晴らしいシュートを巻いて決めて最終スコアに。
’'’Feyenoord – sc Cambuur 5-1’’’
’'’Scoreverloop:’’’
24’ 1-0 Vormer
42’ 1-1 Barto
49’ 2-1 Vilhena
72’ 3-1 Pellè
87’ 4-1 Vilhena
89’ 5-1 Boëtius
’'’Scheidsrechter:’’’ Braamhaar
’'’Geel:’’’ Droste, Dijkstra, Lukoki (sc Cambuur)
’'’Opstellingen:’’’
’'’Feyenoord:’’’ Lamprou; Janmaat (66’ Van Beek), De Vrij, Mathijsen, Martins Indi (46’ Boëtius), Kongolo; Clasie, Vilhena, Vormer; Schaken (78’ Nelom) en Pellè.
‘'’sc Cambuur:’’’ Zeinstra, Droste, Dijkstra, Leeuwin (76’ Hemmen), Bijker; Bakker (66’ Ritzmaier), Van Moorsel, El Makrini; Lukoki, Barto en Manu (33’ Ogbeche).
’'’ロナルド・クーマン’’’
「2位は正当な結果。シーズン序盤にはそうは言えなかったがね。我々は内部ではティートルを目指したいと言っていたんだ。だがそこに行くには我々は安定感が足りなかった。特にホームでアヤックスに負けたのが落胆だったが、我々がそこから全員の力で立て直したやり方は賞賛に値するもの。この7連勝はとても良い気分だよ」
「私がフェイエノールトに来た3年前、クラブはスポーツ面でも財政面も上手くいっていなかった。だがこの3年間で選手たちは成長し、代表選手となり、我々は良い結果をいくつも出した。フェイエノールトでの自分の時間を大きな満足と共に振りかえることができる。ここで素晴らしい時間を過ごさせてもらったことに感謝している」
「私がここでサポーターからもらった評価はとても大きく、素晴らしいもの。フェイエノールトには他ではどこでも観られないような12人目の選手がいる。このサポーターの無条件の助けは信じられないものだ。私はフェイエノールトの今後の多くの成功を祈っているし、クラブが次のステップに進めることを願っている。フェイエノールトにはその資格がある」
http://www.feyenoord.nl/nieuws/nieuwsoverzicht/koeman-dankbaar-voor-periode-bij-feyenoord
’'’試合後のクーマンお別れセレモニーから’’’
’'’マルティン・ファン・ヘール’’’
「この3年間で2位、2位タイ、そして再び2位。これは信じられないほど素晴らしい仕事だ。2011年夏に誰がこれほどの結果を予想しただろう?誰もいない。非常に難しいタスクを君はやってのけた。脱帽だよ。君はドアを開けてフェイエノールトから外に出ていくが、このドアはこれからも君のためにずっと開かれているよ。フットボールの世界では何が起きるか誰にも分からない。君も言うとおり、一度フェイエノールダーになれば、いつまでもフェイエノールダーだ」
’'’ロナルド・クーマン’’’
「我々はこの3年間、みんなで最大限の結果を出した。デ・カイプは2週間毎にフェストのようだった。このファンタスティックなクラブのサポーター全てに、その支援とこの数年間の理解に対して大きな感謝を贈りたい。我々は知っている。一度フェイエノールダーになれば、いつまでもフェイエノールダーだ」
https://www.youtube.com/watch?v=EC0t8RhGalE
http://www.fr12.nl/nieuws/25896-van-geel-bedankt-koeman-ongelooflijke-prestat.html
’'’ルーベン・スハーケン’’’
「2011年、悲劇的な年を過ごした後のフェイエノールトにとってロナルド・クーマンこそまさに必要な人だった。彼によってクラブは真のパーソナリティを得ただけでなく、真の職人も得たんだ。その手腕はすぐにデ・カイプに見て取れた。彼はフェイエノールトがトップに戻るために何が必要かを正確に知っていたし、それを選手たちに伝えることも成功した。彼のもとで多くの選手が代表選手になったのは偶然ではない。僕のキャリアにとってもクーマンはとても重要だった。彼のもとで僕はフェイエノールトで100試合以上出場したし、オランイェにもデビューした。それは永遠に彼に感謝するだろう。彼が来たことは僕にとってもフェイエノールトにとっても黄金の価値があった」
’'’ヨルディ・クラーシ’’’
「フェイエノールトがオランダのトップに戻ったことは、その大部分がロナルド・クーマンの功績。彼が来た時、フェイエノールトを取り巻く雰囲気はネガティヴで自信もほとんど無かった。それが今は全く変わったのは、監督の影響が大きい。僕らは2回2位になり、1回3位。人々はクラブを再び誇りに思い、雰囲気はポジティヴなものになり、フェイエノールトへの期待も本来そうあるべき高いものになった。僕もピッチで彼との別れを惜しんだよ。そう、個人的に感動していた。僕は感情的な人間だし恥ずかしいとは思わないよ。今日の別れは監督が受けるに相応しいものだ」
’'’ステファン・デ・フライ’’’
「今日は5-1で勝って2位を決められたことで、ロナルド・クーマンとのお別れをさらに素晴らしいものにできた。僕も試合後のスタディオンの雰囲気を楽しんだよ。スタディオンのみんなが残って彼のためにお別れをしたのは素晴らしい事。3年前のフェイエノールトの状況を考えれば、多くのものがポジティヴに変わった。それは大部分が監督の功績だ」
’'’コスタス・ランプルー’’’
「今日の監督のためのお別れセレモニーはとても素晴らしかった。僕も3シーズン彼と一緒にやれたのが嬉しいよ。ロナルド・クーマンという名前でもう十分物語っている」
’'’ヨルディ・クラーシ’’’
「2年前の2位は賞と言えたかもしれない。でも3シーズン経ってフェイエノールトへの期待はとても高くなった。本来そうあるべき高さにね」
「前半の苦戦はナーヴァスだったせいかもしれないけど、僕には分からない。1-1でHTに入り、ロッカールームではこの試合は勝ちに行くんだと言い合った。最終的に上手くいって、素晴らしゴールもいくつも決まった。自分たちの手で2位を決められて嬉しいよ。とても良いパフォーマンスだったし、シーズンの最後を綺麗に締めくくれて満足している」
’'’ルート・フォルメル’’’
「1ゴールと2アシストは嬉しいよ。今日は自分の力を見せたかった。前半はカンブールに苦労した。実際大きなクオリティがあるチームだからね。でも後半はもう問題無かった。ジャン・パウル・ボエチウスの投入がファンタスティックだった。とにかく素晴らしい午後。選手にとっても、サポーターにとっても、もちろん監督にとってもね。彼はフェイエノールトにとってとても重要な人だったし、素晴らしいお別れになった」
http://www.feyenoord.nl/nieuws/nieuwsoverzicht/clasie-tweede-plaats-is-heel-goede-prestatie
ジャン・パウル・ボエチウス
「CLフットボールという響きは良いね。そこで自分が輝きたい」
「今日はベンチスタートだったけど、15分しか座っていなかったよ。HTに入るだろうとすぐ分かったからね。途中出場でも問題無く試合に入れた」
’'’トニー・フィレーナ’’’
「ベンチに座るのは誰だって嫌なもの。後半の僕らは良いカップルなのを見せられた」
「僕はヘディングが上手いんだ。上手く当たってくれたよ。僕らは休日もたくさんトレーニングしてるし、今日はそれが2回上手くいった」
http://feyenoord.netwerk.to/nieuws/artikel/31794__.php
狙い通りの勝利で最高の形でクーマンとのお別れセレモニーができて何より何より・・・。本当に3年前には予想できないほどの素晴らしい結果を残してくれました。この3年間はまず第一にクーマンのおかげ。どんなに感謝しても足りません。今後の彼の成功を祈ります。ボンズコーチの夢が先送りになったのでBarcelonaでやれると良いですが。
で、試合は前半相手のコンパクトな守備に苦しんでなかなか前に出れず。まぁレクスの不在を感じるのはありました。後半はボエチウスが入ってトニーの仕事量も増えて結局問題無く快勝。
2位が決まったわけですが、最終節のAZ-uitはどうするんでしょうね。デビュー待ちのタレントが何人かいますが・・・