Mijn Feyenoord

Feyenoordを中心にNederlands voetbalを追いかける

夏の移籍市場だいたいのまとめ

KNVBの管轄ではこの夏 計471の移籍が行われ、昨夏の総移籍数 543、一昨年夏の509件から減少。97選手が国外へ、同じく97選手が国内に舞台を移し、オランダ国内では277件の移動で、内64件がレンタル移籍。最高額移籍はAS Romaへ移ったストロートマンの総額17milだが、その他は軒並み英プレミア行きが上位を占めたのがこの夏の特徴。国内の最高額移籍はPSVへ移ったマヘルの7mil.

 

ADO Den Haag

昨冬のトールンストラに続いてこの夏もシェリーが移籍しクリエイティヴィティ面で大きなマイナス。昨シーズン大きく期待を裏切ったプポンをレンタルで放出して。残留したファン・ダイネンと新加入のハウリエ、カブラル、ミチェル・スヘットといった前線に。中盤はファン・ハーレンが加わったが、コンビを組んでいた同じファルケノールト組のケヴィン・ヤンセンの長期負傷離脱が痛手。レーウヴィン、オメール、ホルファートらが去った守備陣もザイフェルローンが加わった程度で攻守にパワー不足は否めず。ダイナミックなフットボールを継続してはいるが、まずは残留争いに巻き込まれない事が第一の目標。

 

Ajax

歴史的失敗補強スレイマニがついに移籍。怪我続きだったブーリフテルをあっさりと手放した程度でセレクション維持かと思われた移籍市場終盤にエリクセンアルデルワイレルトが移籍し、直後のフローニンゲン-uitではシーム・デ・ヨングが離脱中だったこともあり全くフットボールにならず。補強選手はvdホールンがまだ期待はずれの状況で、出場はしているもののボーヤンも今のところ全く役に立たずにチームの足を引っ張っている。ビロード革命以来のポリシーを守ってこの夏も購入はvdホールンとドゥアルテのみで、後は顰蹙を買いつつ各国からユース選手をかき集めることに終始。最終日にラビアトではなくエリア獲得に動くも例のごとく失敗。カンピューンスハップはある程度争うだろうが、絶対的な目標とは考えていないだろう。

 

AZ

マヘルとアルティドールを高額で売って負債完済。懸案のDFラインにハウウェレーウとヴァイテンス、中盤にグデルィと早々に補強を終わらせたかに見えたが、いざリーグ戦が始まるとロングボールとカウンターに終始して全く中盤が機能せず。唯一マティアス・ヨハンソンだけがフレッシュなプレーでインパクトを与えているが・・・。移籍市場終盤に獲得したアフディッチが前戦でボールを収められるかどうか。完全復帰しつつあるマルテンスの活躍次第だが、新チームが出来上がるまで時間がかかれば今年も苦しいシーズンに。

 

SC Cambuur

ジュピラーリーグ制覇からレーウヴィン、ファン・モールセル、ルコキ、ケヴィン・ヤンセンとそれなりの補強。いざこざがあったGKもニーンハイスがここまで好パフォーマンスを見せており、出だしゴールを決めるのに苦しんだチームも第3節のフローニンゲン-thuis完勝で自信をつかんだはず。残留へ向けてホームでならそれなりの勝ち点を稼げるだろう。

 

Feyenoord

主力流出は1人も出ずに例年に無く静かな夏。リーグ戦で出しこそ調子が上がらずにタフな相手に3連敗を喫し、ELもまたしても予選POで敗退という失望に終わったが、チームとしてコンパクトさを保てれば素晴らしいプレーをできることは実証済み。それを継続できるメンタルの強さを持てれば目標の4位以内はもちろんカンピューンスハップを争うポテンシャルはあるはずだが・・・。ペッレが孤立する傾向をアルメンテーロスが改善し、マヌのブレイクやボエチウスの復帰がチームに弾みを付ける事に期待。

 

Go Ahead Eagles

入れ替え戦での昇格も、予想通り攻撃的なフットボールエールディヴィジでも十二分に通用。プロメスが去った事でクリエイティヴィティは落ちたが、新加入のファルケンブルフがいきなりハットトリックなど得点力はアップ。マルスマンが去ったGKもフィテッセで長く出番の無かったロームが加入。フーケ・ボーイがチームを上手く仕切っており、PSV-uitでも決して完敗では無かったように、どんなチームからでも勝ち点を取れるクオリティはある。

 

FC Groningen

ファン・ダイクを売却し、バクーナがAston Villaへサプライズ移籍とユース上がりが去った上、スパルフ、アジロレ、クワクマンと余剰戦力を整理。新加入はDFラインにボテギンとジリ・ワィナルドゥム、中盤にシェリーとLiverpoolユースからアドルヤン。ただ昨シーズンから得点力不足の前戦の補強はvdフェルデンのみで、それもテキセイラとゼーファイク、ユース上がりのタレント ジヴコヴィッチの3人をベンチに置いてスピッツで使うという苦しい状況。5試合で2勝2分けとまずまずのスタートだが、内容から見て苦しいシーズンになるのは間違いない。

 

sc Heerenveen

この夏最も多くの噂が流れたフィンボガソンがすったもんだの末に結局何事も無く残留。その間もリーグ戦では好パフォーマンスを見せて4試合6得点と今シーズンもチームにとってとてつもなく重要な存在。相棒のジュリチッチが去ったが、ツィエクが大ブレイクを果たして圧倒的なクリエイティヴィティを発揮していることから、フィンボガソンのゴール数はさらに伸びるだろう。アイクレムはまだチームにフィットし切れていないがそれでもまずまずのプレー。ハウウェレーウが去ったCBもオティグバが力強さを見せているが、左バックのダイクスがやや不安定なのが穴か。チームとしては今シーズンも強力なカウンターで上位を脅かす存在。それ以上の結果も狙えるかどうかは昨シーズン苦しんだ自分たちがボールを持つ展開でしっかり決められるかどうかだろう。

 

Heracles Almelo

エヴァートンとヴェイノヴィッチに続いて最終日にドゥアルテも去り、クリエイティヴィティという点では大きなマイナス。ただ左サイドでは新加入のリンセンが鋭い動きを見せており、さらなるブレイクの予感。アモアのコンディションにまだ不安はあるが、ドゥアルテの穴埋めとして獲得したベル・ハサーニがエールディヴィジでも通用すれば看板であるコンビネーション・フットボールを継続できるかもしれない。チョマーにも期待はしたいが、できればもう1枚フリーなスピッツを獲得したいところ・・・。

 

NAC Breda

DFラインからライクスとボテギン、ヤンセが抜け、攻撃の核だったグデルィが遂に移籍。デニー・フェルベークが再レンタルできたのはなによりだったが、攻撃面の補強はサルポンとプポンのみと、今シーズンも迫力不足は否めず残留争いが濃厚。

 

N.E.C.

連敗続きの昨シーズンから、チームを一新しようとした今シーズンも流れは変えられず悲劇的な内容で最下位スタート。ヒグドン、ヘムラインといったFWもまだ期待に応えるプレーでは無く、チーム全体に厳しい停滞感が漂うなから早々にパストールを解任し後任にクラブっ子であるアントン・ヤンセンが就任。現状でベストの人選だが、これで上手く行かなければこのまま降格の大本命になることは間違いない。最終日に投資家の援助で獲得したステファニク、ヤンチェル、フェルマイルの即戦力3人がチームにインパクトを与えられるか。

 

PEC Zwolle

昨シーズンから主力流出は無く、GKにベジュワ、中盤にモコチョと再レンタルのクリシ、前戦にフェルナンデスとナイラントと戦力アップして順調なプレシーズンそのままシーズン序盤を席捲。人工芝で3勝してNEC-uitで大勝など内容、結果とも文句なしのコップローパー。特にチャンスを得られなかったフェイエノールトを契約切れで去ったモコチョはここまで圧倒的なパフォーマンスを見せており、誰もが認める序盤のリーグMVP。モクタールが去ったのはマイナスだが、ジュピラーリーグのフロート・タレント ラビレを獲得と、期待の持てる補強に成功、。相変わらず9番の駒に不安はあるが、多少勢いは衰えても最後まで欧州の夢を持てるだけの順位は間違いなく狙えるはず。

 

PSV

結局クオリティ不足だったチームを一新。ファン・ボメルが引退、ストロートマンとメルテンス、ピータースを売り払い、レンスの移籍とトイヴォネン、マノレフの売れ残りは構想外だっただろうが、これらで得た高額の移籍金によりブルマ、ヨーゼフゾーン、マヘル、スハールス、アリアスを購入、さらにレキクをレンタル。ズートもRKCからレンタルバック。両サイドにもバッカリとデパイという貴重なユース出のタレントがおり、マタフスとロカーディアの両スピッツさえどちからの調子が上がればほぼ隙は無く、スタメンは全員各国A代表かヨング・オランイェという十二分なクオリティが揃った布陣に。ただシーズン開始当初は素晴らしい内容だったものの、1ヶ月たってすでにトーンダウン。100周年記念のカンブール-thuisでスコアレスドローなど、目に見えて停滞している。レキクの負傷欠場、チームにフィットしないマヘル、バッカリの怪我、9番の存在感の無さなどいくつもの要素が重なった結果だが、長期的に見えれば現時点でカンピューンの本命であることは疑いない。これだけの新顔が揃ったグループを素早くまとめたコクーは賞讃されるべきだが、あとはこのまま選手たちのモチベーションを上げ続けられるか。

 

RKC Waalwijk

ズートが去り、マルティナ、ヘンリコ・ドロスト、ラモス、ファン・ペペンとDFラインが全て去り、GKにセーダ、DFラインはアパウ、vdヴェルト、ファン・モッセルフェルト、アミューと一新もここまではやや不安な守備内容。中盤は継続し、サプライズ移籍のカステレンもコンディションの不安はあるものの出だしはまずまずのパフォーマンス。怪我で出遅れているロンメダールが復帰してからが残留争いへの勝負。

 

Roda JC Kerkrade

マルキとヴィーラールトが去ったが、デムージュの獲得に無事に成功。DFラインはファン・ペペンとラモス、ライクス、ダイクハイゼンと駒は揃ったが序盤はまだ不安な内容。デムージュのコンディションもまだ上がっておらず、ヘッシャーとボネファチアが加わったとはいえ中盤のクオリティ不足は明らか。ADO-uitでは素晴らしい内容だったものの、山あり谷ありの不安定なシーズンになりような雰囲気。

 

FC Twente

ダグラスが契約終了、フェルとチャドリを売却したが、タディッチは残留という夏。最もインパクトを残したのはリニューアルされてフレッシュに若返った中盤だろう。Arsenalユースで居場所が無くなったエベシリオを獲得し、昨冬にガーナのアカデミーから連れてきたエーガンがブレイク、さらにグチェーレスに力強さが出てきて、久しぶりにフットボール能力の揃った中盤が完成、第2節では素晴らしい内容でフェイエノールトのデ・カイプ無敗を約1年半ぶりストップさせ、ホームゲームでもフロールシュ・フェステにポジティヴなムードが戻りつつある。タディッチの移籍の可能性に備えてすでにモクタールを確保など、堅実さも変わらず。ただし今シーズンもカスタイニョスがチャンスを外し続けており、安定したパフォーマンスを発揮し続けるだけのクオリティはまだ見えない。それとも新加入のジョルジェヴィッチが9番のポジションを奪えるか。

 

FC Utrecht

昨シーズンの躍進からカーリとヴァイテンスが契約切れ、vdホールンとアサレも移籍。契約切れだったドゥプランが一転再契約に応じて延長となったのはプラスだが、CBの穴が大きくELは最初のラウンドであっさり敗戦など厳しいスタート。さらに昨シーズンの成功の要因の一つが怪我人の少なさだったのに比べ、今シーズはすでにドゥプランとvdフンがすでに長期離脱と例年通りの野戦病院化の雰囲気も。ただデライクが加わり、デ・リデルとヴィレム・ヤンセンが移籍後に即好結果を出すなどポジティヴな材料も。中盤ではカーリの穴をフロート・タレントであるアユブが十二分に埋めており、代えの利かないムレンガの怪我さえなければ以前のチームレベルに戻る日はそれほど遠くないかもしれない。

 

Vitesse

文字通りチームの看板だったボニーとチームの機能をほぼ1人で担っていたファン・ヒンケルが移籍。FFPで補強費に回せない状況でフリーのレールダムとヴェイノヴィッチを獲得しただけで今シーズンもChelseaからファン・アーンホルト、カクータ、クエヴァス、ピアゾン、アツを、Evertonからユニオールをレンタル補強。ボニーの穴は今のところハーフェナールが担っているが、大チャンスを逃すなどファンからの風当たりは強い。ボスの掲げる攻撃的フットボールをするだけのクオリティが加わったかどうかは新加入選手がピッチに揃ってからの判断に。