Mijn Feyenoord

Feyenoordを中心にNederlands voetbalを追いかける

冬の移籍市場大体のまとめ

2012-2013シーズン冬の移籍市場ではKNVBの管理下で105選手が移籍。39選手が国外へ、24選手が国内に移り、42選手が国内でクラブを変えた。依然レンタル移籍が多く35選手に昇る。全体のほぼ半分に近い42の移籍が最終日に行われた。移籍数は昨年の冬に比べてごく微増。予想された国外からの資金注入によるドミノ効果は起きずに例年通り静かな冬になった。

 

ADO デン・ハーグ

移籍市場終盤でカテゴリー1転落が発表され、補強はフリーになっていたコルクだけで、トールンストラをヘーレンフェーンに売却。代わりにアヤックスからコッペルスをレンタルしたことで、後半戦はマイヤースが中盤に戻ることに。プポンが期待に応えられていないだけにコルクを獲れたのは意味があるが、それ以上にクオリティで違いを見せていたトールンストラが抜けたのは痛い。

 

Ajax

新ポリシーに乗っ取ってこの冬も余剰戦力整理に邁進。若手もレンタルに出したが、最高額サラリーのスレイマニが予想通り売れ残り。補強は全く動きを見せなかったが、最終日に唐突にFC Barcelonaから若手ウィンガー Cuencaをレンタル。

 

AZ

前半戦の苦戦によって多少ポリシーに柔軟性を見せ、ベルギーのDF ハイマンス、アイスランドスピッツ アロン・ヨハンソン、さらにヘラクレスからオーヴァートムを獲得。ファルケンブルフとボイマンスをレンタルに出した。フェルベークの下でプレーしたこともあるためオーヴァートムは問題なく馴染めるだろう。無事に残ったマヘルと上手く連携が取れれば後半戦巻き返しへ大きな戦力になるはず。

 

フェイエノールト

例年通り補強は全く動かずにレンタルだったペッレを遂に完全移籍で獲得したのみ。放出も負傷明けスヘンケフェルトをレンタルに出し、レールダム、モコチョ、フェルナンデスに噂は出たがフィテッセも結局動かずに残留。中盤が数人抜ければカーリ獲得に動いていたが、夏に持ち越しとなった。エル・アプデラウィが右バック起用に我慢できずにレンタルバック。

 

FC フローニンゲン

前半戦の苦戦からマースカントが補強を願ったが、フロントは全く動かず、フリーになっていたリングレンを年末の段階で獲得していた程度。放出は大きくなりすぎたセレクションの余剰戦力を整理し、イヴンス、ヨハンソン、ヒアリエイをレンタルに出し、スクは完全移籍。

 

sc ヘーレンフェーン

ジュリチッチ残留が何より最大の補強。結局出て行ったのは構想外になっていたエル・アクシャウィとレンタルに出したファルポールトのみで、ズヴォレからジョーイ・ファン・デン・ベルフを獲得、さらにベルギーのFW El Ghannassyをレンタルで多少戦力アップ。特に中盤のコントローラーに納得いっていなかっただけに、ファン・デン・ベルフが期待に応えられれば大きい。

 

ヘラクレスアルメロ

この冬最大の敗者。今シーズン限りの契約選手が主力に多かったため不安視されていたが、アルメンテーロスとオーヴァートムがクラブを去り、ヴェイノヴィッチとエヴァートンが残留という形に。ベルギーのFW スハンプを獲得、チェコのFW Navrátilをレンタルしたが、実力は未知数。特にスピッツは実質カスティリオンだけになり中盤の再構成を含めて大きな問題に。後半戦勝ち点を取っていけるか、ペーター・ボスの手腕にかかっている。

 

NAC ブレダ

残留争いに巻き込まれている現状だが、当然補強費は無くテン・フォールデをレンタルできただけ。全く期待に応えられなかったラスニクが契約解除で去った。ただフィオレンティーナ行きが濃厚と思われていたネノ・グデルイェにこの冬は全く噂が立たずに残留したのは大きい。得点数で苦しんでいるが、そもそもチャンスシーンが少ないために、スピッツにシュートチャンスを増やしていくことができるかどうか。

 

N.E.C.

終盤積極的に動いて大きく補強。レンタルだったパルソンを完全移籍で獲得、AZからファルケンブルフとボイマンスをレンタルした上に、ユトレヒトで苦しんでいたボーフェンベルフを獲得。ボーフェンベルフはエクセルシオールパストールのもとブレイクした過去があるだけに、再ブレイクに期待がかかる。レンタル組二人が攻撃力アップに効果を発揮できればユトレヒトとの差を詰めることも可能。

 

PEC ズヴォレ

ジョーイ・ファン・デン・ベルフが抜けたのは大きな穴だが、即座にフォレンダムから狙っていたファン・デル・ヴェルフを引き抜き、さらにヘーレンフェーンからファルポールトをレンタル。最終日にはVfL WolfsburgからMF Klichをレンタルし、アイスランドのMF Sigurjónssonを獲得と積極的な動きを見せた。残留争いへ向けて万全な体勢。

 

PSV

100周年で悲願のカンピューンスハップ奪回へ死にものぐるいになるかと思われたが、結局無茶な資金捻出はせずにマヘル獲得を断念し、補強はヒルイェマルクのみだが、春先のトイヴォネン復帰まで耐えられれば問題ないだろう。マノレフがついに去ったが、代わりを取ることなく右バックはヒュチンソン一人に。

 

RKC ワールワイク

ドイツからMF Dennis Lemkeを獲得しただけで全く動かずに静かな冬。スタメンの8割が夏までの契約で、まだ延長交渉を残している選手たちもいるために動きを控えたか。

 

ローダJC ケルクラーデ

残留争いに巻き込まれているため補強が望まれていたが、アヤックスからボネファチアをレンタルし、イングランドで出番が貰えなかったデムージュを獲得したのみ。デムージュはたとえ期待はずれに終わってもレベデンスキーでなんとななるだろうが、ほとんど戦力アップはできず。

 

FC トゥエンテ

セレクションの質と層を考えれば補強の必要性は(一見)それほどなかったが、結局フェルの移籍についてEvertonとの交渉失敗に振り回されただけの冬。放出は期待はずれだったボヤタのレンタルバック、コルネリッセのレンタルと余剰戦力の整理。それよりもチャドリの再びの負傷離脱が非常に痛いところ。

 

FC ユトレヒト

人件費削減のために高額サラリーの選手たち放出にオープンだったが、ヴァイテンスにもドゥプランにも噂が立たず。それよりもカーリを始め成長株の安い若手選手たちが国内で注目を集めたものの、こちらも契約切れの夏に持ち越し。そして最終日にクラブ史上最高額の期待には十分に応えられなかったゲルントがスイスに売却。ゲルントはそれなりに戦力になってはいたが絶対的な存在というほどではなく、約200万ユーロと報道された移籍金を含めて財政面を考えれば堅実的な判断だろう。補強ではサロータが怪我でシーズン終了ということもあり、Swanseaのオーナーが驚いた安価でトールンストラを獲得できたのがとてつもなく大きい。

 

Vitesse

ヨルダニア3年計画の完遂へルテンが3ライン全てで補強を期待したが結局誰も来ず。ベーカー戦のホームゲームをエメンでの開催など、ルテンのフロントへの不信感はこの冬で大きく高まり、おそらく彼も1年でクラブを去るとの見方が強まっている。放出はチャントゥリアとホフスをレンタル。トップスコアラー ボニーの残留の価値の大きさは言うまでもないが、2月末まで市場が開いているロシアクラブにまだかき乱されることに。

 

VVV フェンロ

今シーズンも例のごとく残留争いになっているが、クラブはこの冬は冷静さを保ってラムスタインをレンタルしたのみ。「たとえ降格してもロコフを切ることはしない」との明言もあり、現場を信じて動かず。

 

ヴィレムII

最下位を免れれば奇蹟という立場だが、必死に補強費を捻出してコルネリッセとホフスをレンタル。ただ願っていたスピッツだけは得られず。最終日にアモアのレンタルを打診したが、ヘーレンフェーンから回答を得られずに終わった。攻撃面でホフスには大きな期待がかかるが・・・。