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ファン・ハーレン 「これほど早くフェイエノールトを去るのは予想してなかった」

この夏フェイエノールトを去り、VVV フェンロへの移籍が決まったリッキー・ファン・ハーレン。フェイエノールト・ユースでは最も注目を集めたフロート・タレントとして将来が約束された選手だったが、2010年11月のデビュー以来3シーズンでブレイクを遂に果たすことができず、21歳の若さでロッテルダムを去り、VVVで残留争いをすることは彼にとって全く予想外の出来事。精神的に辛いステップバックだが、「僕はいつもメンタルが強いんだ。心構えは出来ている。今は次へ進む時」とVVV公式サイトでのインタビューで冷静に自分を振り返った。

 

「昨シーズン フェイエノールトが上手く行ったのは嬉しかったけど、個人的にはとても苦しい1年だった。特に中盤は上手く行っていたから監督が替える理由は無かったんだ。必要なちょっとした運も僕にはなかった・・・」ウィンターストップ明けの数週間のエル・アマーディ不在でファン・ハーレンに確実にチャンスがあったはずだったが、そのチャンスをつかんだのはマルベラでのキャンプで強烈な印象を残したトニー・トリンダーデ・デ・ヴィエナだった。結局ファン・ハーレンはユトレヒト戦を最後にシーズン終盤はスタンドに回る事が多く、やっとベンチに戻ったのはシーズン最終節のヘーレンフェーン戦。「クーマンにはほとんど使って貰えなかったけど、彼は良い監督だと思った。落ち着いているし、自分のやることをよく分かっている。彼についてネガティヴな事は僕には何一つ言えないよ」

 

フェイエノールトとの契約はこの夏までだったが、結局クラブから延長オファーが提示されることはなく、フリー移籍での放出に。「フェイエノールトからの延長オファーは全く頭になかった。自分でもステップバックしてどこか別の所でプレーした方が良いと思っていたんだ」

 

昨シーズのリーグ戦終了後にはオランダ・リザーブチームの一員としてトゥーロン・国際ユース大会に参加。「トゥーロンはあまり良くなかったね。小さな施設、少ない観客。代表よりフェイエノールトでのトレーニングの方がずっと人が多いよ。ピッチは本当に酷かった。何よりも食べ物!8時半にパスタを食べたくなっても、届くのは10時なんだよ・・・」この大会でファン・ハーレンは大きな印象を残し、『最大の発見』として表彰されるJohn Haynesトロフィーを受賞した。「トゥーロンでちょっとした賞を貰って、関心は多く持って貰った。オランダだけでなく、フランス、イタリア、ドイツ、他にもいくつかの国からね。でもほとんど曖昧なままだった」

 

ADO デン・ハーグとの交渉は順調に進んでいたが、ADOが突然デニー・ホラに目を向けたためにお流れに。希望していたアドリー・コスターが監督を務めるベルギーのGerminal Beerschot行きも、「国外クラブではフェイエノールトに50万ユーロほどの育成補償費を払う必要が出てくるんだけど、それはBeerschotには無理な金額だったんだ」と叶わず。残された候補はVVV フェンロRKC ワールワイクとなった。「RKCでなくVVVを選んだのがお金というエルヴィン・クーマンの指摘は間違ってないけど、理由はそれだけじゃない。RKCは昨シーズン良かったけど、選手も監督もみんなバラバラになろうとしている。VVVは下位だったけど、ここから巻き返そうとしているクラブ。僕もそれに貢献したかった。ロコフは僕を前に出るMFの一人として見てくれているし、僕がチームにクリエイティヴィティをもたらすことを望んでくれている。その役目は僕に最も合っている。ローダJCも話をくれたけど、ちょっと遅すぎたんだ。」

 

ファン・ハーレンは前向きに将来を捉えながら、フェイエノールトを早期に去る事になったことについては失望も感じている複雑な気持ちを語った。彼はクラブがあまりにも簡単に自分を手放したと思っているようだ。「僕は今後2年間、フェイエノールトの重要な選手になれたと思う。はっきりそう感じているし、それをVVVで証明したい。僕を見切るのが早すぎたかな、と思わせたい人たちがいるんだ。3シーズンで出場20試合では少なすぎる。フェイエノールトを去るのは残念だけど、フラストレーションは無いよ。マイン・クラブなのは変わらない。ただもっと期待していたんだ。1年前に『VVVに行く事になるよ』と誰かに言われたら、相手を変な目で見ただろう。これほど早く去る事になるとは予想してなかったからね。何年間もフェイエノールトの中盤でプレーすると思っていた。でも道は変わってしまったし、そこを進むしかない。こう言うと奇妙に聞こえるかもしれないけど、僕にとってVVVがスポーツ面で上に進む階段。フェンロでそれを登っていけるはず」

 

この数年多くの若いフェイエノールダーがエクセルシオールで経験を積んで成長している。最も良い例がファン・ハーレンの友人であり、フェイエノールト・ユースで黄金コンビだったヨルディ・クラーシだ。彼はレンタル期間で遙かに力強さを増して戻って来たが、ファン・ハーレンにはヴァウデスタインでの成長という機会は無かったのだろうか?「2年前には僕はエクセルシオール行きにオープンだったし、1年前もレンタルしてもらえないか聞いたんだ。でもクラブが僕を手放したがらなかった。僕はそれを賛辞として受け取っているけど、成長するチャンスをつかめなかったのは本当に残念」

 

フェイエノールトでは毎晩CLでのプレーを夢見ていたが、VVVでは残留争いに臨むことになる。デ・カイプとデ・クールという言葉は似ていても、世界はまったく違うのが現実だ。「もちろんVVVはフェイエノールトよりずっと小さなクラブ。違いはあるだろうけど、あまり考えないことにしている。僕は上位でプレーするのに慣れてきたから、しっかり兜の緒を締めてやらないといけない。フェイエノールト・ユースでは4シーズンで3回カンピューンになったし、別のシーズンもベーカーを勝ち取った。でもVVVでは残留が唯一のミッションであり、タイトルだからね。個人的な目標は最低30試合出場。あとチームにとって本当に価値ある存在になりたい。ゴール、アシスト、それに試合を作ることでね。どんな選手でも守備の義務は果たさないと行けないけど、残留争いをするチームではそれが特に重要。純粋に自分の才能だけでプレーすることはできないし、フットボール選手として成長するためにVVVは良い学び場だと思う」

 

ファン・ハーレンには来シーズン、もう一つの目標がある。「ヨング・オランイェでEKにも出たい。この6ヶ月はいつも招集されてたけど、フェイエノールトで出場機会を失ってポジションもなくなった。それを取り返したいんだ」

 

リンブルフで身につける背番号は21番。彼自身と彼の弟の誕生日だ。6歳下のデニー・ファン・ハーレンもまた優秀なフットボール選手であり、来シーズンはフェイエノールト B2の攻撃的MFとしてプレーする。「デニーは僕以上のフロート・タレントだと思うよ。あの年齢の時の僕より上。当時僕はまだエクセルシオールだったけど、彼はもうフェイエノールトで3年目になる。彼に言う事としては、いつもハードワークして守備の義務もしっかり果たせ、ということかな。僕がフェイエノールトで受けた大きな批判が、ボールを持っている時はいつも良いけど、もっとやれるはず、だったからね。まぁそれは事実。僕は時々それに無頓着だった。そんなのは僕じゃないって、攻撃がしたいばかりに守備を放棄するという間違った選択をすることが時々あったんだ。自分に厳しいメンタリティで与えられた義務をしっかり果たすこと、それがトップになるためにとても重要な事。そこが自分のウィークポイントだと見ている」

 

精力的でハンガリーなファン・ハーレンは友人たちとのパリ旅行をキャンセルして、その分の時間をトレーニングに回した。「ジムでランニングをしているよ。新しいクラブで最初から良い印象を持って貰えるように毎日24時間頑張っている。VVVで成功して、ここからまた上がっていきたいんだ。いつかフェイエノールトに戻れたら素晴らしい事。最高の目標だ」

 

ファン・ハーレンはVVVとは2年契約。「意図的に短くして貰った。1年でブレイクして、VVVが良い値段で僕を売れることを期待している。それが理想的な将来像だろう」

 

http://www.vvvheadlines.nl/?p=2363