オランダ代表はEKへ向けての準備期間2試合目でスロヴァキアに2-0で勝利。土曜の夜にブルガリアに敗れたベルト･ファン･マルワイクのチームはフィットしたイブラヒム･アフェライのリードのもと、刺激を受けたように見えた。残念な事にヴィルフレッド･バウマとウェズリー･スナイデルが共に怪我でピッチを後にしている。終盤には途中出場でルシアーノ･ナルシンがデビューを果たした。
土曜のブルガリア戦に比べて水曜夜のオランイェは遙かにスムーズなコンビネーションで相手ゴールに迫り、結果としてイブラヒム･アフェライのプレーから早い時間に先制点。何度も揺さぶった後に左サイドからクロスを入れると、DF Kornel Salátafが足に当ててOGとなった。ただスペクタクルなオランイェ･ショーの前兆と思われたものの、結果的にデ･カイプでその後生まれたのはラファエル･ファン･デル･ファールトのゴール一つだけ。
ボンズコーチ ベルト･ファン･マルワイクは今回のスタメンにイブラヒム･アフェライとアルイェン･ロッベンを起用。ブルガリア戦と比較するとクラース･ヤン･フンテラールとファン･デル･ファールトがベンチスタートに。怪我のヨリス･マタイセンの代わりはヴィルフレッド･バウマが入り、左バックにはスタイン･スハールスが試された。ゴール前はいつも通り肩の怪我から回復したマールテン･ステケレンブルフ。
水曜夜に特に価値を見せたのはイブラヒム･アフェライ。バルセロナでの金曜夜のスペイン･ベーカーフィナーレで1試合ベンチに座り続けてオランダ代表に合流が遅れていたが、特に前半はロビン･ファン･ペルシやウェズリー･スナイデルとの連携で左サイドから何度も危険な動きを見せていた。
オランイェはこの試合 慌ただしいスタート。1分もしない内にジョン･ハイティンハとヴィルフレッド･バウマが頭をぶつけ合う不運な衝突に見舞われた。バウマはHTで下がって病院へ行き、代わりにロン･フラールが投入されている。衝突から1分後にはスロヴァキアのMarek Hamsikがヘディングでバー直撃。
DF Salátaの足から生まれた先制点の後、オランダは主導権を取り、ほとんど手放すことはなかった。11分にはロビン･ファン･ペルシにGKと1対1の大チャンスもシュートはバーの上に。前回のWK予選でオランイェを苦しめたスロヴァキアもその後マールテン･ステケレンブルフの守るゴールへ向けて1回危険なシーンを作り、バウマのスリップでFW Bakosが同点ゴールにあと僅かと迫った。
後半は怪我により、大きな拍手の中でピッチを去らなければならなかったウェズリー･スナイデルに代わりラファエル･ファン･デル･ファールトが出場機会を得ると残り20分にFKからバー直撃、残り15分に2-0となるゴールを決めて皆をホッとさせた。クラース･ヤン･フンテラールは水曜夜は途中出場でネットを揺らすことはなく、EKでベンチに座ることになれば彼にとって腹立たしい状況だろう。
Statistieken:
Nederland-Slowakije 2-0 (1-0)
Scoreverloop: 8. Saláta (eigen doelpunt) 1-0, 75. Van der Vaart 2-0.
Scheidsrechter: Bezborodov (Rusland).
Gele kaart: Guédé (Slowakije).
Opstelling: Stekelenburg, Van der Wiel, Heitinga, Bouma (46. Vlaar), Schaars, Van Bommel, De Jong, Afellay (79. Kuyt), Sneijder (51. Van der Vaart), Robben (83. Narsingh), Van Persie (68. Huntelaar).
Niet gebruikte spelers: Vorm, Willems, Strootman, L. de Jong, Boulahrouz, Krul.
http://www.onsoranje.nl/nieuws/artikel/12552/afellay-inspireert-winnend-oranje
ベルト･ファン･マルワイク
「ヨリス･マタイセンは順調に行っているし、デンマーク戦にはフィットすると予想している。バウマは病院へ行ってスキャンを取るだろう。ウェズリー･スナイデルの足首の怪我も酷くはないと思う」
「スロヴァキアはしっかりした守備組織でプレーし、時に素早い攻撃を仕掛けてくる難しい相手。我々としては辛抱強くこういう試合をやるのが重要だった。スロヴァキアの守備に穴を空けるには時間が必要だからね」
「60分を過ぎて規律が失われ、選手たちは自分たちで試合から抜け出てしまった。これから規律を守り続けられるように見ていくが、試合があと15分間続いていたら、まだもう1，2点取りに行こうとしていただろう」
「両サイドがもっと1対1で危険なシーンを作れるかどうかが重要。それが少なすぎた。スロヴァキアも疲れていたし、我々はもっと両サイドから仕掛けるべきだった。怪我から戻ったアフェライが長時間プレーできたのには喜んでいる。勝てたのは嬉しいが、まだデンマーク戦へ向けて準備しないといけない」
「これでようやく全員揃った。私がイブラヒムの大ファンなのはみんな知っていること。彼にはなるべく早くトップドームに戻って貰いたいが、そうそうできることではない。彼について今回我々がリスクを冒したのかどうかも私には分からない。試合後も彼は元気だった。まぁ私としては彼を賞讃するしかないね」
「イブラヒムは早く合流して欲しかったが、残念ながらスペインのベーカーフィナーレの日程は私にはどうしようもなかった。2ヶ月前は彼がもう少し出場機会を得られると思っていたんだが、バルセロナの監督はこの夏のEKでプレーしない若手を使うことを選択することが多かった」
「この数日の批判？それもフットボールであり仕事の一つ。時には無視することもある。毎回それを気にしてやっていたらやってられない。多くの選手が批判を真実として受け取っていないということも知っている」
マルク･ファン･ボメル
「結果には満足。ヨリス･マタイセンを続いたのに続いて今回はジョンとヴィルフレッドの衝突。ジョンが続けられて良かった。ヴィルフレッドの状態が悪くないことを願っている。全員が必要だからね」
「プレーはもっと良くしないと。小さなミスを直していけないとEKではそれがすぐ罰に繋がる。プレーをもっと安定させる必要がある。まぁ良い面もあったし、1回やれれば我々は危険なチームになる」
イブラヒム･アフェライ
「嬉しいカムバック。これだけ長い時間ピッチにいられたのは良い気分だ。僕はいつもストリートでフットボールをしてきたし、ボールフィーリングが無くなることはない。あとはレベルを上げていくだけ。復帰の試合でこれだけ良い印象を残せれば自信になる」
「オランイェは家族のような感じだし、雰囲気はとても良い。特に最近批判が多かったから勝利が良いフィーリングを取り戻す助けになる。僕らが良いフットボールができることも何度か見せられた。交代？あくまで用心のため」
いろいろうるさい人もいたので、さすがにデンマーク戦のスタメンを予想させる布陣。2列目はこれで決まりでしょう。スピッツももしかしたら決まりかもしれない･･･。コントローラーのコンビももうちょっと何とかしたいけれど、これで決まりですかね。vdヴィールは明らかに集中力が無かったですが、変えるほどではないですし、マタイセンが戻ればハイティンハとのコンビは確定。問題の左バックはヴィレムスで決まりで良いような。
前半は前の4人がシンプルでスピード感のある連携を見せてくれて、特に出だし15分間は素晴らしかったです。あのプレーが継続的にできれば十分タイトルを狙えるレベル。アフェライは期待通りフレッシュでポジティヴなフィーリングをセレクションに与えてくれました。彼の大会になることを期待しましょう。ロッベンも縦に行こうという意識が珍しく強かったようですが、なかなかクロスは上げられず。まぁ問題は無いです。
前半途中でペースが落ちたのは前で攻めあぐねたのと、組み立てのテンポの悪さなど要因はいろいろあるでしょう。バウマは衝突の影響もありますが納得はできない出来。マタイセンが戻らなければフラールが入るはず。スハールスは言うほど組み立てて貢献できておらず、ちょっと苦しいですね。こういう試合だとコントローラー2枚の展開力がもう少し欲しくなるのでロスタイムに入るのを諦めたストロートマンをもう少し早く見たかった感じ。
苦戦は苦戦ですが、ポジティヴな面も多いので良いテストマッチでした、と。
